2025.09.19

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3PL (サードパーティー・ロジスティクス)とは?定義やメリットを解説します

倉庫のイメージ画像

3PL(サードパーティー・ロジスティクス)とは、企業の物流業務を第三者企業へ包括的に委託する物流形態です。物流業務の効率化やコスト削減、品質向上につながることから、多くの企業で導入されています。本記事では、3PLの定義や導入メリット、鈴与の3PLサービスについて分かりやすく解説します。
物流アウトソーシングを検討する際のポイントをまとめた資料もご用意しています。
▶資料:物流アウトソーシングの手引き

3PLとは?

3PLとは、企業の物流業務を第三者企業へ包括的に委託する物流形態です。ここでは3PLの定義と歴史について説明します。

(1) 3PLの定義

3PLはthird party logistics (サードパーティー・ロジスティクス、以下3PL)の略で、物流部門の業務を第三者企業に委託する事業形態のことを指します。
国土交通省のホームページにおいては、3PLについて以下のように定義されています。
「3PL(third party logistics)とは荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦略の企画立案や物流システムの構築の提案を行い、かつ、それを包括的に受託し、実行することをいいます。」
▶参考:3PL事業の総合支援|国土交通省

荷主企業が本業である製品開発や販売戦略といった分野に経営資源を集中させていく上で、さまざまな消費者のニーズに適切に対応できる3PL企業に物流業務をアウトソーシングする傾向がますます拡大するものと予想されます。

(2) 3PLの歴史

3PLは1990年代初頭にアメリカやヨーロッパを中心とした欧米諸国で広がりを見せ始めた概念です。
欧米諸国では、専門分野を専門業者に委託するという考えが一般的であったことから、3PLについても早い段階から社会に浸透していったとされています。
一方で、日本では、自社業務の一部を他社に委託することに抵抗を感じる人も少なくなく、3PLが受け入れられるまでには時間がかかりました。そのため、実際に日本で3PLが浸透し始めたのは1990年代後半以降とされています。

物流の基本的な仕組みやフルフィルメントについて詳しく知りたい方は、以下のコラムもご覧ください。▶コラム:「販売物流」だけじゃない!4つの物流について解説します! ▶コラム:フルフィルメントとは?EC市場規模の推移についても解説します!

3PL導入のリット

3PL導入の主なメリットは、本業への専念、物流コストの削減、物流効率の向上、物流品質の向上、販路の拡大の5つです。
物流においては、商品を問題のない状態で遅滞なく届けることが最優先事項となりますが、実現のためには多くのコストや人材育成の労力がかかります。3PL事業者に一括して物流業務を委託することで、物流コストの削減や、高品質の物流を実現できるほか、経営資源を本業に集中させることができます。
3PLを導入するメリットには、次の5つが挙げられます。

  1. 本業への専念
  2. 物流コストの削減
  3. 物流効率の向上
  4. 物流品質の向上
  5. 販路の拡大

以下、具体的にこれら5つのメリットについて説明します。

(1) 本業への専念

物流業務の全般または一部を3PL事業者に委託することで、商品の販売や研究開発といった本業への専念が可能となります。
企業にとって負荷がかかりがちな物流業務を高い品質のまま滞りなく実行できることで、本来の業務に集中することができ、ビジネスチャンスの拡大や業務効率化を見込むことができます。

(2) 物流コストの削減

3PLでは、物流業務を集約・最適化することで物流コスト削減が期待できます。

・拠点最適化による輸送費削減
配送エリアや出荷量に応じて最適な物流拠点を配置することで、輸配送コストの削減につながります。

・マテハン導入による省人化
自動倉庫や搬送設備などを活用することで、作業工数や人件費の削減が可能です。

・WMS活用による作業効率化
WMS(倉庫管理システム)を活用することで、在庫管理や出荷作業の精度向上・効率化が可能です。作業の標準化や進捗管理もしやすくなり、物流業務全体の生産性向上につながります。

・固定費の変動費化
物流業務を外部委託することで、自社で倉庫や設備、人員を保有する必要がなくなり、固定費を変動費化できます。取扱量に応じた柔軟な運用が可能となり、物流コストの最適化につながります。

(3) 物流効率の向上

3PL導入により、ノウハウのある事業者が物流を管理することで生産性が向上し、さらに多くの商品を配送することが可能となります。
物量が増える繁忙期やセールの対応も可能となることから売り上げアップも期待できます。

(4) 物流品質の向上

物流のプロである3PL事業者による配送や納品、在庫管理により、物流品質の向上が期待できます。高い物流品質が期待できることから、顧客満足度の向上にも繋がります。
特に、EC・通販の場合は、お客さまの元に商品が直接届くので物流の品質が企業の評価にも影響します。
▶コラム:EC・通販物流サービスをアウトソーシングするメリットとは?導入事例もご紹介します!

(5) 販路の拡大

3PL事業者に物流業務をアウトソーシングすることで、EC・通販事業など新たな分野への販路拡大が期待できます。
物流業務の負荷が課題となり販路の拡大を妨げている場合や、販路を拡大したものの物流業務の負荷が増加し本業に専念できず売り上げが増やせていない場合も、3PL事業者に物流業務をアウトソーシングすることで解決します。
販路の拡大にも対応できるよう、BtoB向け、BtoC向けの在庫を一元管理できる3PL事業者にアウトソーシングすると良いでしょう。
▶コラム:物流コスト削減に繋がる!BtoB・BtoC在庫一元管理のメリットとは?

3PL企業によって、得意とする商材や物流業務、対応できるサービスは異なります。委託先を比較・検討する際のポイントについては、以下のコラムで詳しく解説しています。
▶コラム:3PL企業の強みとは?委託先選定で見るべきポイントを解説

鈴与の3PLサービス

鈴与は、全国約150の拠点ネットワークや自社開発の物流システムを活用し、高品質で効率的な物流サービスを提供しています。また、総合物流会社として国内輸送だけでなく、国際輸送・輸出入にも対応しており、輸入商材では海外からの引き取りから国内での保管・配送まで、一貫した物流サービスを提供しています。
流通加工が多く発生する雑貨や自動車部品をはじめ、より精度の高い管理が求められる化粧品や医療機器、ワインなど、さまざまな商材に対応しています。
ここでは、鈴与の3PLサービスの中から、商材や物流特性に応じた4つのサービスをご紹介します。

(1) EC・通販物流

EC・通販物流では、セールやキャンペーンによる物流波動への対応に加え、ギフト包装や同梱物の封入など、多様な作業への対応が求められます。
EC・通販物流で求められる主な対応
 ・繁忙期やセール時の物量増加への対応
 ・ラッピング、熨斗、同梱物封入などの流通加工
 ・BtoB・BtoC在庫の一元管理
 ・ECカートやOMSとのシステム連携

鈴与では、全国の拠点ネットワークを活かし、物量の変化や事業拡大に応じた物流体制を構築します。また、BtoB・BtoC向け在庫を同一センターで管理することで、横持ちや保管にかかるコストの削減を支援します。
鈴与のWMSは、各種ECカートやOMSとの連携実績があり、システム開発や稼働準備にかかる負担の軽減にもつながります。
▶EC・通販物流サービスページはこちら
▶コラム:EC・通販物流をアウトソーシングするメリットとは?導入事例もご紹介します!

(2) 化粧品物流

神奈川、静岡、兵庫の6カ所に化粧品製造業ライセンスを取得した倉庫を保有しており、化粧品の輸入から受入検査、流通加工、保管、出荷まで一貫して対応可能です。
鈴与の倉庫管理システムはロットや使用期限の管理に加え、納品先別のシリアルトレース機能を備えていますので、サロン専売品を取り扱いのお客さまも安心してお任せいただけます。
また、鈴与は独自に策定した化粧品GMPに基づいて体制を構築し品質の上位均一化を図っています。
以下のサービスページでは、特長やライセンス対応拠点を詳しくご紹介しています。
▶化粧品物流サービスページはこちら
▶コラム:「化粧品GMP」とは?鈴与の化粧品GMPの取り組みもご紹介します!

(3) 医療機器物流

2006年に医療機器製造業を取得し、検品やラベル貼付などの医療機器の製造に加え、貸出医療機器の洗浄や滅菌医療機器の製造にも対応しています。
第一種医療機器製造販売代行業務を行っているディーマー・メディカル・ジャパン株式会社と業務提携を行い、医療機器の薬事申請から物流までのワンストップサービスを提供していますので、ライセンスをお持ちでないお客さまも物流体制の構築が可能です。
また、需要拡大に伴い、2024年2月には東扇島メディカルセンターをオープンしました。お客さまのご要望にお応えできるよう、高品質な医療機器物流サービスを提供しています。
以下のサービスページでは、特長やライセンス対応拠点を詳しくご紹介しています。
▶医療機器物流サービスはこちら

▶コラム:医療機器物流に特化した東扇島メディカルセンターを開設しました

(4) ワイン物流

2015年にワイン物流事業を開始し、ワイン専用の物流センターを3拠点保有しています。
2023年10月にはワインの配送を専門とするリファーシステムジャパン(株)がグループ会社に加わり、輸入から保管、配送までを一気通貫で取り扱う高品質なワイン物流サービスをご提供しています。
ワイン専用の物流センターでは、ファインワインに最適な14℃の定温環境を提供し、ドックシェルター設備により外気に触れずに商品の搬出入が可能です。
ラベルの貼付やセット組をはじめとする流通加工作業や通販にも対応しています。
以下のサービスページでは、特長や対応拠点を詳しくご紹介しています。
▶ワイン物流サービスページはこちら
▶コラム:ワインの輸入通関から流通加工、保管、配送まで!ワンストップサービスをご紹介します!

取扱商材や主な特徴、強みを以下の表にまとめました。

サービス

取扱商材

主な特徴

強み

EC・通販物流

EC・通販商材

出荷・返品対応

物流波動対応

化粧品物流

化粧品

薬機法対応

品質管理

医療機器物流

医療機器

滅菌・洗浄対応

高精度管理

ワイン物流

ワイン

定温保管

温湿度管理



3PL企業によって、得意とする商材や物流業務、対応できるサービスは異なります。
委託先を比較・検討する際のポイントについては、以下のコラムで詳しく解説しています。
▶コラム:3PL企業の強みとは?委託先選定で見るべきポイントを解説


鈴与の3PLサービスの導入事例

3PLサービスの導入事例をご紹介します。サービスごとの導入事例一覧は以下をご覧ください。
▶3PLサービス導入事例はこちら

EC・通販物流:「売ることに専念したい」という課題を解決

課題    :商品企画や販売などの本業に専念できる体制を構築したい。
鈴与の対応:EC・通販物流業務を受託し、バックヤード業務の負荷を軽減。
導入効果 :戦略立案やマーケティングにリソースを集中できる体制を実現。
本事例の詳細は以下の記事をご覧ください。
▶ECのミカタサイトにインタビュー記事が公開されています!

化粧品物流:店舗向け・EC向け物流の一元管理を実現

課題   :輸入化粧品のEC・通販開始にあたり、店舗向けとEC向けの物流をまとめて委託したい。
鈴与の対応:入化粧品物流の実績を活かし、店舗向け・EC向け物流の一元管理体制を構築。温度管理や倉庫内管理にも対応。
導入効果 :店舗向け・EC向け物流の一元管理を実現し、品質管理面の課題も解決。
輸入化粧品の事例の詳細は以下のページをご覧ください。
▶導入事例:輸入化粧品の小売・通信販売D社

医療機器物流:事業拡大や物流波動に対応できる物流体制を構築

課題   :事業拡大に伴い、自社物流だけでは物量増加への対応が難しくなっていた。
鈴与の対応:現場運営や業務標準化のノウハウを活かし、事業拡大や物流波動に対応できる物流体制を構築。
導入効果 :物量増加への柔軟な対応が可能となり、安全性・品質・生産性が向上。
本事例の詳細は以下のページをご覧ください。
▶導入事例:外資系医療機器メーカーI社

ワイン物流:輸入から入出荷まで一貫した物流体制を構築

課題   :ワインの輸入から保管・入出荷までを一貫して委託したい。
鈴与の対応:ワインに適した温度管理が可能な定温倉庫を活用し、輸入から入出荷まで一貫して対応できる物流体制を構築。
導入効果 :輸入から保管・入出荷まで一貫して委託できる物流体制を実現。イレギュラー業務にも柔軟に対応。
ワイン事例の詳細は以下のページをご覧ください。
▶導入事例:輸入ワインの卸L社

まとめ

物流業務のアウトソーシングや3PLの導入をご検討の方は、鈴与へご相談ください。お客さまの商材や物流課題に合わせた物流サービスをご提案します。
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