2025.08.30

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  • EC・通販物流

フルフィルメントとは?EC市場規模の推移についても解説します!

宅配便を受け取る様子

「フルフィルメント」という言葉をご存じでしょうか?聞いたことはあっても用語の詳しい説明はできないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、改めて「フルフィルメント」という用語の意味やフルフィルメント業務のアウトソーシングについてご説明します。
▶資料:フルフィルメントアウトソーシングにおける5つのポイント

そもそもよく聞くECとは?

ECにおけるフルフィルメントの定義

フルフィルメントとはEC・通販における業務のことを指します。まずはECについて解説します。 ECとはElectronic Commerceの頭文字をとったもので、日本語では電子商取引と言います。
ECはネットショップやインターネット通販だけでなく、インターネット上で商品やサービスを売買することすべてを指し、(1)企業同士の取引、(2)ネットショップに代表される企業と消費者との間の取引、(3)オンラインオークションに代表される消費者同士の取引の3つに分類されます。
EC・通販で取り扱われる商品は、食品、日用雑貨、化粧品、衣類、家電から旅行商品まで多岐にわたり、今や現代社会にとって欠かせないシステムとなっています。企業にとっては店舗を構えることなく幅広い層に商品を販売することができ、消費者はいつでもどこからでもPC・スマートフォンから簡単に注文することができます。
▶コラム:EC・通販に必要なカートシステムとは?

フルフィルメントセンターの役割

フルフィルメントセンターとは、EC・通販における商品の保管や出荷などのフルフィルメント業務を行うための物流拠点です。 EC・通販では、注文ごとに商品の出荷や在庫管理、返品対応などを正確かつ迅速に行う必要があります。フルフィルメントセンターは、これらの業務を効率的に行うための専用施設として機能します。

主な役割は以下の通りです。
・商品の保管と在庫管理を行う拠点
・注文データと連携し、迅速な出荷を実現する拠点
・返品や交換などにも対応する拠点
・EC・通販事業の物流機能を支える中核拠点

フルフィルメントセンターを活用することで、EC・通販事業者は物流業務を効率化し、安定した商品供給を実現できます。 なお、フルフィルメントセンターで行われる具体的な業務内容については、3章で詳しく解説します。

ますます拡大するEC・通販需要

経済産業省の20258月の報告によると、日本のEC・通販市場規模は拡大し続けていることが分かります。特にBtoC(消費者向け)の物販系分野の伸長率が著しくなっています。EC・通販市場は、コロナ禍による巣ごもり需要やスマートフォン・各種SNSの普及などがきっかけで拡大しました。ネットショッピングは場所や時間を選ばず商品を購入できるため、社会活動の正常化が進んだ現在も、オンライン購買は便利な購入手段として消費行動の一部として定着し、継続して利用し続ける消費者が多い状況です。

                      BtoC-EC市場規模の経年推移(単位:億円)
BtoC・EC市場規模の経年推移の図.png▶参考:令和6年度 電子商取引に関する市場調査|経済産業省

フルフィルメントとは?

では、フルフィルメントとはどのような業務を指すのでしょうか。
フルフィルメントとは、EC・通販サイトでお客さまが商品の発注(注文)をしてから、商品が手元に届くまでに発生する一連の業務全体を指します。
具体的には、以下の業務が含まれます。

物流業務

(1) 入荷・検品

商品が物流倉庫に届いた際に、納品書と照合しながら商品の数量や品番に誤りがないかを確認するとともに、外装の破損や汚れの有無などを検品します。正確な入荷・検品を行うことで、誤出荷や在庫差異の発生を防ぎ、在庫管理の精度向上につながります。また、この工程は商品の品質を維持し、安定した物流サービスを提供するための重要な役割を担います。

(2) 棚入れ・商品保管

入荷・検品が完了した商品は、商品のサイズや重量、出荷頻度などに応じて適切な保管場所へ格納します。中量棚やネステナーなどの保管設備を活用することで、効率的な保管と作業効率の向上を実現します。また、商品の特性に応じた適切な保管環境で管理することで、品質を維持しながら迅速な出荷対応を可能にします。適切な在庫管理は、欠品防止や過剰在庫の抑制にもつながり、EC・通販事業の安定運営を支える重要な物流工程です。

(3) ピッキング・検品

受注情報に基づき、出荷対象の商品を保管場所から正確に取り出す作業を行います。この際、商品の品番や数量に加え、ロット番号や使用期限・賞味期限なども確認し、誤出荷を防止します。正確なピッキング作業は、返品やクレームの防止につながり、顧客満足度の向上に直結します。また、効率的なピッキング体制を構築することで、出荷リードタイムの短縮や物流業務全体の効率化にもなります。

(4) 梱包・発送

ピッキングした商品を、輸送中の破損を防ぐために緩衝材などを用いて適切に梱包します。商品の形状や特性に応じた梱包を行うことで、品質を維持した状態でお客さまのもとへ届けることが可能になります。梱包完了後は送り状を貼付し、配送業者へ引き渡します。

お客さま対応、EC・通販サイト運営などの業務

(1)コールセンター業務
お客さまからの注文受付や受注情報の管理、お問い合わせがあったお客さまへの配達状況・決済状況の確認、返品交換・クレーム対応などを行います。

(2)EC・通販サイト制作
商品を販売、注文を受け付けるためのEC・通販サイトの構築、サイト立ち上げ後の運営や保守を行います。
(3)ささげ業務
ECサイトに載せる商品の撮影()・採寸()・原稿作成()の対応を行います。

以上のように、EC・通販に必要な物流業務だけでなくEC・通販サイトの運営も含めさまざまな業務がありますが、商品開発や顧客獲得のための
販促活動はフルフィルメントには含まれません。
フルフィルメントはあくまでEC・通販サイトで商品が注文されてから発送されるまでのバックヤード業務のことを言います。

鈴与が提供するEC・通販物流サービスについては、以下のサービスページでご覧いただけます。
▶EC・通販物流サービスを見る


フルフィルメント業務のアウトソーシング

フルフィルメント業務は、EC・通販サイトで商品が注文されてから商品が届くまでの一連の業務ですので、EC・通販サイトで商品を販売するうえで必ず構築しなければならない重要な役割を担うものだとお分かりいただけたのではないでしょうか。

フルフィルメントを導入すべきタイミング

一方で、フルフィルメント業務のすべてをEC・通販事業者さまが対応しようとすると、バックヤード業務に多大な時間を費やすこととなり、商品開発や顧客獲得のための販促活動に注力することができなくなってしまいます。そのため、各業務を専門的に行っている業者にフルフィルメントサービスを代行してもらうと良いでしょう。
フルフィルメント業務をアウトソーシングすると、ノウハウを持った専門業者がお客さまへの発送・出荷業務を代行してくれるため、高いサービスレベルで安定的に商品の販売ができるというメリットがあります。結果として顧客満足度の向上にも繋がり、コア業務に専念することで売上拡大の実現にも貢献すると言えます。その他にもアウトソーシングは多くのメリットがあります。
フルフィルメントサービスのアウトソーシングのメリットや3PLについては下記のコラムで詳しく解説していますので併せてご覧ください!
▶コラム:フルフィルメントサービスの導入によるメリットとは?
▶コラム:3PLとは?

フルフィルメントサービスの選び方

フルフィルメントサービスは、EC・通販事業の品質や顧客満足度に大きく影響する重要な要素です。そのため、自社の事業規模や商材特性に適したサービスを選ぶことが重要です。
ここでは、フルフィルメントサービスを選定する際の主なポイントをご紹介します。

① 取扱商材への対応実績
フルフィルメントサービスを選ぶ際は、自社と同様の商材の取り扱い実績があるかを確認しましょう。 例えば、化粧品などの品質管理が必要な商材 やささげ業務が必要な商材 など、商材によって求められる管理方法は異なります。対応実績が豊富な事業者であれば、適切な保管・出荷体制を構築することが可能です。

② 対応可能な業務範囲
フルフィルメントサービスには、物流業務のみを対応するものから、受注管理やカスタマーサポートまで対応するものまで、提供範囲に違いがあります。 自社で対応する業務と委託する業務を明確にし、必要な範囲をカバーできる事業者を選びましょう。

③ 出荷スピードと対応能力
EC・通販において、出荷スピードは顧客満足度に直結します。即日出荷や翌日出荷への対応可否、繁忙期の出荷増加への対応力などを確認することが重要です。 また、将来的な事業拡大に伴う出荷量の増加にも対応できる体制が整っているかも重要なポイントです。

④ 在庫管理システムと連携性
ECサイトや受注管理システムと連携できるかどうかも重要です。システム連携により、在庫状況のリアルタイム管理や出荷状況の可視化が可能となり、業務効率化につながります。 対応可能なECカートやOMS(受注管理システム)についても事前に確認しておきましょう。

⑤ 拠点立地と配送ネットワーク
フルフィルメントセンターの立地は、配送リードタイムや配送コストに影響します。配送先のエリアに近い拠点を利用することで、配送日数の短縮やコスト削減が可能になります。 また、キャンペーンやセールなどの一時的な出荷増加への柔軟な対応が可能かどうかも重要です。 フルフィルメントサービスは、EC・通販事業の成長を支える重要なパートナーとなります。自社の課題や目的に合ったサービスを選ぶことで、物流業務の効率化と顧客満足度の向上を実現することができます。

鈴与のEC・通販サービス

鈴与は、EC・通販物流の豊富な実績がございます。フルフィルメントサービスだけでなく、BtoBとBtoCの一元管理、入庫から流通加工、配送まで一括しての委託が可能です。自社の物流にお困りごとがあるお客さまに最適な物流サービスを提供し、お客さまをサポートしますので、ぜひ一度鈴与にお問い合わせください。
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