2023.09.01
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EC・通販物流をアウトソーシングするメリットとは?導入事例もご紹介します!

近年、EC・通販市場は拡大傾向にあり、EC・通販事業で売り上げを伸ばしたいというお客さまの声をよく聞きます。EC・通販事業で売り上げの増加を目指す際に、課題の一つとなるのが物流業務の負荷の増加ではないでしょうか。
今回はEC・通販物流をアウトソーシングするメリットについて導入事例も交えてご紹介します!
▶資料:フルフィルメントアウトソーシングにおける5つのポイント
EC・通販物流の特徴とは?
EC・通販物流の特徴を4つご紹介します。
(1) 1件当たりの物量が少ない
個人顧客への出荷が主となるため、1件当たりの注文数は少ないのが一般的です。
1件当たりの物量は少ないものの、化粧品や健康食品など定期的に消費されるような商材は、「定期購入販売」を行っていることもあり、毎月一定数の注文が得られます。
(2) ギフト対応が求められる
贈り物として送付したいといった「ギフト対応」が求められることもEC・通販物流の特徴の一つです。
ギフトの内容としてはのし掛け、ギフトボックス、ラッピング、リボン掛け、メッセージカード、名入れなど、さまざまな種類があります。各オーダーや顧客に合わせた対応を行わなければならず、出荷作業の際はミスのない細やかな対応力が必要となります。
(3) スピーディーな出荷対応が求められる
EC・通販サイトで商品を注文してから商品が届くまでのリードタイムが短いことは、購入者の満足度向上に繋がることに加え、販売するサイトでの検索順位にも関わってきます。
物流品質を担保しつつ、優良店の要件に合わせて「受注カット時間をどこまで延ばせるか」、「納品リードタイムの短縮」を考慮することがポイントになります。
(4) 顧客ごとの販促対応
EC・通販事業では、顧客満足度を高め、継続して商品を購入する固定客を増やすことがビジネスの安定に繋がります。販促対応としてよく導入される事例として、顧客のランク(購入頻度や購入金額)に応じて、異なるチラシやノベルティを同梱することが挙げられます。こうした個別対応が求められるのもEC・通販物流ならではです。
EC・通販物流をアウトソーシングするメリットとは?
1章でご紹介したように、EC・通販物流は顧客に合わせた細かな対応やスピーディーな対応が求められるため、事業者さまの業務負荷が大きくなってしまいます。
さまざまな課題をお持ちの事業者さまのソリューションとなり得る、EC・通販物流のアウトソーシングで得られるメリットを4つご紹介します。
(1) コア業務に専念できる
EC・通販事業での売り上げを増加させたいと考えていながらも、事業拡大に伴って物流業務の負荷が増加することで、バックヤード業務に時間が割かれてしまい、商品の開発や販促活動といったコア業務に専念できないという状況に陥ってしまいます。
専門の物流会社に物流をアウトソーシングすることで、商品を売るための戦略や商品開発といったコア業務に専念できることが大きなメリットの1つです。
(2) 物流品質の向上が期待できる
EC・通販では梱包不備、誤配送などのトラブルがあった場合、購入者の評価が直接的に商品やブランドへの評価や売り上げにも影響するため、商品が購入者の手元に届くまで高い物流品質で対応することが求められます。
豊富なノウハウや経験をもつ物流のプロフェッショナルに依頼すれば、高品質のサービスを提供してもらうことができ、結果として顧客満足度の向上に繋がると言えます。
また高い物流品質を維持することで、各販売サイトでいわゆる「優良店」に選んでいただき、商品ページの露出度も上がり、販売金額の増加にも寄与します。
EC・通販物流に欠かせないフルフィルメントサービスについてご説明しているコラムもありますので、併せてお読みください!
▶コラム:フルフィルメントサービスの導入によるメリットとは?
(3) 物量の増加、物流波動に対応できる
自社で出荷対応をしている場合、一時的もしくは恒常的に物量が増えた時に従来の業務に手が回らなくなることが多くあります。繁閑差に対応できないためにセールなどの新たなキャンペーンを打てないという事業者さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
また、保管場所や人員の手配についても物量に応じて適切に管理していくのは大きな負荷となり、適切に管理できないと余計なコストが発生してしまう可能性もあります。
通販モールでは定期的なセールを実施することで、セール日と通常日の物量の差が大きくなってきているのがトレンドで、各通販モールの競争は激化し、この傾向はさらに大きくなっていくと言われています。
その際、専門の物流業者であれば、スペースおよび人員の調整が可能なため、物量の変化にも柔軟に対応、コストも変動費化することができます。物量が一定量を超えてきた場合は専門の物流会社にアウトソーシングすることで効率的な物流が実現できるでしょう。
(4) 自社で対応できない業務を任せることができる
顧客ごとのギフト対応や販促対応は事業者さまにとって大きな業務負荷となったり、ギフト対応ができないことが販売機会の損失に繋がったりする可能性があります。
自社では対応が難しい物流業務をアウトソーシングすることで、提供したいサービスをお客さまに提供できることも、物流業務をアウトソーシングするメリットだと言えます。
アウトソーシング検討にお役立ていただける資料を公開していますので、ぜひご活用ください。
▶資料:物流アウトソーシングにおける実態調査
EC・通販物流をアウトソーシングして売り上げUP (導入事例)
鈴与に物流業務をアウトソーシングしていただいている食品メーカーさまの事例をご紹介します。
当初の課題と導入効果
鈴与を利用することで「売ることに専念したい」という課題が解決
バックヤード業務にかける時間をミニマイズし、商品を売ることに専念する環境を構築することを課題に感じていらっしゃいました。
EC・通販物流を鈴与にアウトソーシングすることで、戦略立案やマーケティングなどの本業にリソースを割くことができ、売ることに専念したい
という課題が解決しました。売り上げの実績を残せた点や、メディアへの露出に繋がった点を評価していただいています。
最も評価いただいた点
繁忙期のスムーズな対応
母の日の時期に出荷数が3日間で1万3,000件と急増した際に、全件滞りない出荷を実現しました。近隣の物流ネットワークを駆使し、人的リソースを適切に配分することで、物量の波動に柔軟に対応しご評価いただきました。
また、自社で物流業務を対応する場合、繁閑差がある中で常に人員を確保しておく必要がありますが、物流業務をアウトソーシングすることでコストの変動費化も実現しました。
鈴与の強み
物流品質の高さと実績を活かした体制構築の速さ
物流品質の高さと、立ち上げに際しフルフィルメント体制を短期間で構築できることを鈴与の強みとして挙げていただきました。
また、受注データの取り込みからお客さまへの出荷通知を自動処理することで、受注処理業務が大幅に短縮できスタッフの残業も削減しました。
▶ECのミカタサイトにインタビュー記事が公開されています!
鈴与のEC・通販物流サービスの強み
最後に、鈴与のEC・通販物流サービスの強みを3つご紹介します。
(1) 最適立地提案により、コストの最適化を実現
物流コストのうち、約80%は保管コストと配送コストが占めると言われていますが、EC・通販物流では配送コストの割合がさらに大きくなります。保管コストと配送コストは、物流拠点の立地で大きく変化します。
鈴与は全国約140拠点の中から、独自の最適立地シミュレーションシステムを用いてお客さまにとって最適な立地の物流センターをご提案します。
BCP対策や2024年問題対策として複数拠点を構える場合でも、最適立地シミュレーションを用いてご提案させていただきます。
▶コラム:物流コスト削減のヒントは拠点立地の見直しにあり?!EC・通販物流における倉庫の最適立地とは?
(2) 物流システムとシステム間連携
鈴与では、WMS(倉庫管理システム)をはじめ、在庫状況照会システムや受発注管理システムを自社開発しています。これまでのDC倉庫運用実績を基に、お客さまの要望を反映させたシステムとなっており、お客さまのご要望に応じて独自の機能を開発することも可能です。また、鈴与のWMSはさまざまなECカートやOMSとの連携実績があります。
一からシステムを開発する必要がないため、稼働開始までの期間を短縮することができます。
▶コラム:OMS導入のメリットとは?WMSとの自動連携サービスもご紹介します!
(3) BtoB・BtoC向けを同一センター内で一元管理
EC・通販での売上拡大に伴い、相乗効果で店舗の売上も増加し、BtoBの物量も増加するケースもあります。
その中で、BtoB・BtoC向けを別拠点で管理することは、在庫数の確認や拠点の担当者との連絡、在庫の振り分けなど事務業務の手間が増加することになりかねません。
鈴与はBtoB・BtoC向けの在庫を同じWMSで管理することができ、同一センター内で一元管理することが可能です。EC・通販物流だけでなく、BtoB物流もサポートさせていただきます。もちろん、ラッピングや熨斗などのギフト対応や、商品へのラベル貼りやセット組みをはじめとした流通加工作業も同一センターで対応させていただきます。
▶コラム:物流コスト削減に繋がる!BtoB・BtoC在庫一元管理のメリットとは?
EC・通販物流で課題を感じていらっしゃる方、EC・通販に販路を広げたい方はお気軽に鈴与にお問い合わせください。
【EC・通販物流関連コラム】
▶2023年最新情報!EC・通販市場規模
▶ECに必要なカートシステムとは?種類や選定のポイントをご紹介します!
▶今の在庫管理で大丈夫?EC・通販物流におけるWMS導入のメリットをご紹介!
▶フルフィルメントとは?EC市場規模の推移についても解説します!
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