2021.09.24

  • 3PLソリューション

AGV導入で月間60時間の作業時間を短縮

倉庫にAGVが走行しているイメージ画像

物流業界はここ数年で慢性的な人手不足となっています。コロナ禍でEC・通販の需要が高まる中で現場への負担がさらに大きくなっており、物流ロボット導入のニーズはより加速しています。さらにDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進するような企業環境も後押し、物流の自動化、機械化、効率化、省人化をキーワードに、この数年で急速に開発と導入が進んでいます。
今回は鈴与がグループ企業と協業して行った、物流ロボット「AGV(無人搬送車/無人搬送機)」を導入した事例について紹介します。
▶資料:物流コスト見直し・適正化の方法

AGV(無人搬送車)とは?

AGVとは、Automated Guided Vehicleの略で、「無人搬送車(または無人搬送機)」を意味します。製造現場や物流センターにおいて必要となる製品や資材などを積んで人の力を借りることなく目的の場所まで運ぶ搬送ロボットを指します。これまでのコンベヤやフォークリフトに代わる新しい運搬手段として注目されていて、「自動搬送車」「搬送ロボット」とも呼ばれています。

統計資料によると、2019年の国内向けと輸出向けを合わせたAGV納入台数は3,436台(前年比1.6%増)と、調査開始以来、過去最高を更新しています。

AGV導入台数を示すグラフ
出典:一般社団法人日本産業車両協会「無人搬送車(AGV)システム納入実績」

AGVの種類

日本工業規格によると、車両のタイプは主に3つに分類されます。
積載型     :荷物を無人搬送車上に載せて搬送するもの、荷物を載せた棚を搬送するものも含まれます
けん引型    :台車またはトレーラをけん引して搬送します
フォークリフト型 :パレットに積載された荷物を搬送し、積載型の一種です

また、車両の誘導方式は以下のように分類されます。
経路誘導式 : 経路に沿って設置した誘導体によって誘導する方式で、誘導体は磁気テープ、
       光反射テープ、電磁誘導ケーブル、画像などがあります。
       最も普及している方式でコストパフォーマンスに優れていると言われています。
自律移動式 : レーザーや画像認識などで自己位置を推定する機能をもち、AIによる走行制御機能などによって、
       軌道、誘導体、人の操縦などがなくても目的地へ移動する方式です。
追従式   : 自律移動式の一種であり、特定の人、先行する車両などに一定の距離を保って追従して、自律的に走行する方式です。

AGV導入事例/効果

鈴与はグループ会社の中日本バンリースと協力し、AGVを物流センターに導入しました。
鈴与が導入したAGVの種類はけん引型、経路誘導式で、簡単に走行ルートを設置ができ、作業パターンを容易に変更できるなど応用が利くことが導入のポイントでした。
導入した物流センターでは、出荷作業時に使用する往復カゴ車の庫内移動に使用しています。出発時と到着時のみ人手はかかりますが、搬送作業の自動化により、作業スタッフの身体的負担を軽減し、月間60時間を削減することが出来ました。

AGVを活用している物流センターの様子
AGVの導入により、作業効率向上につながっています。

物流ロボットにはAGV以外にも様々な種類があるので、効率よく導入を進めるには、物流ロボットだけではなく倉庫内のオペレーションに精通した専門家が必要です。鈴与グループでは、これまでの多様な3PL運用実績により培ったノウハウと新しい技術を組み合わせることで、お客さまの物流課題を解決して参ります。人手不足による業務効率化、システム化を検討されている場合は、ぜひ鈴与にお問い合わせください。
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