2026.09.20
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リードタイムとは?物流業界における意味と4つの種類、短縮方法を解説!

物流におけるリードタイムは、発注から納品までにかかる期間を指します。ただし、配送・生産・製造・調達では短縮すべき工程が異なります。
本記事では、4種類の違いと、リードタイムを短縮するための具体的な見直しポイントを解説します。
▶資料:物流コスト・納品リードタイムを低減するための3つのポイント
リードタイムとは
物流におけるリードタイムとは、商品やサービスを発注してから、納品されるまでにかかる時間や日数のことです。一般的には、各工程の起点から終点までにかかる所要時間を指し、対象となる工程は業界や業務によって異なります。
納期が「○月○日までに納品する」という期限を表すのに対し、リードタイムは発注から納品完了までにかかる期間を表します。
リードタイムの種類
リードタイムは前述のとおり商品やサービスを発注してから、納品されるまでにかかる時間や日数のことを言いますが、物流業務においては、リードタイムを4つの種類に分けることができます。
物流に関係するリードタイムは、主に「配送」「生産」「製造」「調達」の4種類です。それぞれ起点と終点が異なるため、短縮を検討する場合は、どのリードタイムに課題があるのかを切り分ける必要があります。
(1) 配送リードタイム
配送リードタイムは、商品を出荷、つまりトラックなどに積み込んでから納品先に商品が届くまでの所要時間のことを指します。EC・通販サイトなどでよく見かける通常◯~△日でお届けといった配送期間は、この配送リードタイムを指すことが一般的です。
また、より大きな括りで、商品を出荷する時点からではなく、受注から納品までの所要時間を指して出荷リードタイムという場合もあります。
(2) 生産リードタイム
生産リードタイムは、生産の発注を受けてから出荷するまでの所要時間のことを指します。3つ目にご説明する製造リードタイムと混同しがちですが、違いは生産リードタイムの場合は生産完了後から出荷するまでの時間も含まれているという点です。
(3) 製造リードタイム
製造リードタイムは、工場などで製造の発注を受領し、商品の製造を開始して受注された数の製造工程が完了するまでの所要時間のことを指します。なお、ここでは製造している時の所要時間だけではなく、途中で製品を作るための素材・部品などが不足してしまい、調達するまでに待ち時間が発生した場合の待ち時間もカウントされることが一般的です。
(4) 調達リードタイム
調達リードタイムは、製品の製造に必要な素材などを発注してからその発注した素材などが納品されるまでの所要時間のことを指します。輸送にかかる時間はもちろんのこと、素材などが納品されてから検品を行う場合はその検品にかかる時間も含まれます。
リードタイム短縮によるメリット
リードタイムを短縮すると、顧客に商品を早く届けられるだけでなく、在庫や物流コストの削減にもつながります。メリットは、大きく「顧客側」と「企業側」に分けられます。
顧客側のメリット
・商品を早く受け取れる
・EC・通販サービスの満足度が高まる
・必要なタイミングで商品を入手しやすくなる
特に、EC・通販においては、配送リードタイムの短縮が顧客満足度の向上に直接繋がります。
▶コラム:顧客満足度向上もコスト削減も実現 ― EC・通販物流のリードタイム短縮の重要性
企業側のメリット
・保有在庫を抑えやすくなる
・保管スペースを圧縮できる
・在庫管理にかかる人件費を抑えられる
・食品などの劣化・廃棄リスクを減らせる
・販売機会の拡大につながる
リードタイムの短縮方法
リードタイムを短縮するには、発注・調達・製造・出荷・配送のうち、時間がかかっている工程を特定することが重要です。すべての工程を一律に見直すのではなく、リードタイムの種類ごとに原因と対策を整理します。
(1) 配送リードタイムの短縮方法
配送リードタイムの短縮方法としては、まず自社で配送を行っているかどうかがポイントとなります。自社で輸送を行っている場合は、現在の輸送ルートを見直すことで時間の短縮が可能なケースがあります。
また、輸送業者に依頼をしている場合は、業者の見直しも必要です。配車の手配にどれくらい時間がかかるのか、トラックのみを使用しているのか、フェリーや飛行機も使用するのかといった輸送手段なども比較してみると良いでしょう。
(2) 生産リードタイムの短縮方法
生産リードタイムの場合は、製造工程が完了してから出荷までの時間が含まれるため、3つ目で説明する製造リードタイムにおける問題点の改善のほかに、倉庫管理における問題点に注目することが大切です。
例えば、倉庫内でのピッキングがスムーズに行えるように動線の見直し、繁忙期には人員を増員するといった方法も考えられるでしょう。
(3) 製造リードタイムの短縮方法
製造リードタイムでは、人員の増員や生産設備を最新のものにするといった方法での時間短縮が可能です。そのような方法以外にも、人員の適性を見極めて配置を見直すだけで作業効率が向上するケースもあります。
また、先にお伝えした通り、製造リードタイムには素材などが不足した場合の待ち時間も含まれます。そのため、素材の在庫を切らさないような管理体制の見直しも検討すると良いでしょう。
(4) 調達リードタイムの短縮方法
調達リードタイムについては仕入れ先の都合などもあるため、自社の努力だけでは短縮が難しい部分もあります。ただ、例えば海外から素材を調達するのであれば、予想より大幅に時間がかかるケースも考えられます。調達リードタイムが長くなるとその後の工程全てに影響が出るので、自社でできることとして、余裕を持ったスケジュールを立てるなどの対策があります。
リードタイム短縮や物流コスト削減を検討する際のポイントを、以下の資料で詳しくご紹介しています。
▶資料:コスト・リードタイムを低減するポイント
鈴与のリードタイム短縮に繋がるサービス
リードタイムを短縮するには、時間がかかっている工程を特定し、拠点配置・輸送・倉庫作業を一体で見直すことが重要です。
鈴与では、物流データの分析をもとに、リードタイム短縮につながる物流体制をご提案しています。ここでは、代表的な4つの取り組みをご紹介します。
(1) 倉庫立地見直し「最適立地シミュレーション」
配送リードタイム、調達リードタイムを短縮するためには、拠点立地を見直すことが重要です。例えば、EC・通販物流の割合が大きい場合、主たる納品先は東京の事業者さまであることが多いでしょう。現在の物流センターが東京近郊でない場合、多くの納品先がある東京近郊に拠点を変更することで配送リードタイムを大幅に短縮できる可能性があります。
鈴与では、お客さまから受領した物流データを基に、独自のシミュレーションシステムを使い、納品リードタイムと配送コスト・保管コストがともに最適となる拠点立地を分析しお客さまにご提案しています。
▶コラム:EC倉庫とは?物流コスト削減につながるEC倉庫の最適立地を解説
(2) 物流の複数拠点化
納品先の近隣に物流拠点を設け、複数拠点から配送する体制を構築することで、配送リードタイムの短縮が期待できます。特に、遠方へ納品する場合には、納品先に近いエリアに新たな配送拠点を設けることで、長距離輸送を見直し、より安定した配送体制の構築につながります。
また、2024年問題として挙げられるドライバーの時間外労働の上限規制などによる輸送環境の変化を踏まえ、長距離輸送を見直す方法の一つとしても、物流の複数拠点化が有効です。
鈴与では、こうした納品先近隣の配送拠点を活用する仕組みを「サブデポ」としてご提案しています。
詳しくは下記コラムでご紹介しています。
▶コラム:納品リードタイムの削減で2024年問題のソリューションにも!サブデポとは?
(3) 物流作業の機械化
倉庫内での作業を効率化するため、AMR(自動走行搬送ロボット)やAGV(無人搬送車)、自動梱包機などの最新技術を導入した物流現場の構築を行っています。人手不足が懸念される中でも、高品質な物流サービスを持続的にご提供できるよう、お客さまの物流に合った機械を取り入れたご提案をしています。
▶鈴与の3PLソリューション
(4) 拠点ネットワークの活用
鈴与は全国約150カ所で物流センター・倉庫を運営しています。物流波動が大きい場合でも、お客さまの繁忙期には近隣の拠点と調整して人員を確保することで、物量の増加によってリードタイムが伸びてしまうことのないよう対応しています。
▶資料:鈴与の拠点一覧
リードタイムを短縮することは、顧客満足度の向上や自社のスペースの圧縮に繋がるだけでなく、物流を最適化することで配送コストの削減や輸送時のCO2排出量の削減にも繋がります。自社だけで物流の最適化を目指すことに難しさを感じている方、リードタイム短縮に課題を感じている方はぜひ鈴与にご相談ください。
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