2023.11.16

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  • 3PLソリューション

納品リードタイムの削減で2024年問題のソリューションにも!サブデポとは?

倉庫とトラックのイメージ画像

2024年問題への対策は万全でしょうか。
現在納品リードタイムや、納品先の時間指定への対応に課題を感じている場合、20244月から始まる法規制によって状況はさらに厳しくなることが予想されます。
今回は、納品先さまの近隣に配送拠点を設けることにより、安定的かつ持続可能な配送体制の構築を可能とするサービスである「サブデポ」と鈴与の拠点をご紹介します!

2024年問題の検討状況の調査結果

2024年問題とは、働き方改革関連法により202441日以降、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって発生する問題の総称のことです。
トラックドライバーの労働時間が制限されることに伴い、物流費の値上がりや輸送距離が制限されることが考えられます。

鈴与は調査会社に委託して、全国展開している食品・日用品・雑貨メーカーの経営者・役員・営業・物流担当者300名に、2024年問題の検討状況と課題に関する調査を行いました。
調査の結果、76.6%の企業が2024年問題に対して自社の販売や経営に対して不安を感じていることが分かりました。
不安を感じている要因として、コストの上昇の他に、商品を適切なタイミングで届けられない、受託制限や集荷時間制限などにより出荷が一層困難になる、長距離輸送に対応できなくなる可能性があると言うように、配送に関わる部分で課題を感じている方が非常に多いことが分かりました。

2024年問題調査結果2024年問題調査結果

調査結果の詳細は資料として公開しています。ぜひご覧ください!

2024年問題対策としての鈴与のサブデポサービス

配送に関する課題を中継輸送やフェリー輸送の活用など輸送モードの切り替えのみで対応しようとお考えの方は多いと思いますが、それらの輸送サービスと鈴与のサブデポを組み合わせることで課題の解決に繋がります。

(1)サブデポとは?

サブデポとは、納品先さまの近隣に配送拠点を設けることにより、安定的かつ持続可能な配送体制の構築を可能とするサービスです。
第1章でご紹介した調査においても、配送に課題を感じる中で、8割以上の方が在庫の複数拠点化を検討したいと回答しています。複数拠点を構えることはBCP対策としても有効です。

(2)サブデポが解決する課題

サブデポを導入することで、20244月以降の法規制によってさらに状況が厳しくなると予想される納品先の時間指定の遵守や、長距離輸送の
リードタイムの長期化といった課題を解決することができます。
鈴与は全国140カ所に倉庫拠点・センターを保有しており、関東・東海エリアだけでなく、大阪や福岡でも倉庫を運営しています。
2拠点目、3拠点目として納品先の近くに配送拠点を構えることで、リードタイムの短縮に繋がり、納品先さまの時間指定に対応することが可能となります。

また、配送拠点に加えて、貸切輸送やフェリー輸送を取り入れたご提案も可能です。メインとなる倉庫に加えて配送拠点を構えることで、配送拠点に大ロットで商品を納品することができ、コンプライアンスを徹底しながら輸送の効率化、CO2排出量の削減にも繋がります。
さらに、複数の拠点を構えることは、リードタイム延長などの2024年問題で懸念される事項への解決になるだけでなく、BCP対策としても有効です。
輸送モードの切り替えも含めた鈴与の2024年問題のソリューションは下記コラムでご紹介しています。

(3)サブデポ導入時によく聞く懸念

1章でご紹介した調査において、複数拠点を構えることで物流管理が煩雑になるのではないかと懸念されている方が多くいらっしゃることが分かりました。
サブデポへの移管作業や在庫管理の点でハードルが高いという場合は、まずは主力商品や売れ筋の商品といった特定の商品に絞ってサブデポを利用することをご提案しています。また、納品条件の厳しい納品先に絞って始めるというようなご提案もさせていただいています。

鈴与では独自に開発したWMS(倉庫管理システム)にて在庫管理を行っており、WMSOMS(受注管理システム)と連携させることが可能です。
OMSはEC・通販の受注を管理するためのシステムとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、在庫情報の整理にも有効です。OMSによっては複数在庫拠点の管理機能を持ち、自動的に在庫の振り分けや補充ができる場合があります。鈴与のWMSAPIによる自動連携ができるOMSをご紹介することも可能ですので、まずはご相談ください。

▶コラム:OMS導入のメリットとは?

サブデポサービスについてはサービスページでさらに詳しくご紹介しています。コラムと併せてご覧ください!

サブデポにおすすめな鈴与の3拠点

リードタイム短縮という観点から、関東から商品を配送するため、大阪や九州に配送拠点を構えることを検討されている方も多いのではないでしょうか。
実際に鈴与のサブデポサービスをご利用のお客さまの中にも、関東から全国へ商品を配送する際に、関西まで中1日、九州まで中2日掛かるというリードタイムに課題を感じていらっしゃる方は多くいらっしゃいました。
そこで、今回はサブデポとしてよく選んでいただいている鈴与の拠点を九州・関西を中心に3つご紹介します!

(1)福岡物流センター

福岡物流センターの外観
所在地:福岡県福岡市東区みなと香椎3-28-4

特長:
九州道、都市高速、博多港コンテナヤードにほど近く、交通アクセスが非常に良い拠点です。
九州域内に納品先がある場合、福岡物流センターへ大ロット幹線輸送で納品し、福岡から九州域内へ配送することで納品リードタイムの短縮が期待できます。大ロットでの幹線輸送と近距離の個別配送を組み合わせることによって、トータルの配送コスト削減やCO2排出量の削減、貨物破損リスクの削減に繋がります。
また、九州に在庫を持つことは、災害発生時にも九州市場へ緊急対応できるなどBCP対策としても有効です。
▶コラム:物流BCP対策ーBCP対策としての物流アウトソーシングと複数拠点化

(2)尼崎物流センター

尼崎物流センターの外観

所在地:兵庫県尼崎市末広町1-5-1 ESR尼崎ディストリビューションセンター 4

特長:
西日本各地への輸送利便性の高い拠点です。5km圏内に鈴与の西宮物流センターがあるため、物流波動にも柔軟に対応することができます。
西日本に納品先を数多く抱えている場合、尼崎物流センターをご利用いただくことで納品リードタイムを格段に短縮することが可能です。
また、神戸港・大阪港にも近いため、輸出入の際のリードタイムに課題があるお客さまにとって利便性の高いロケーションとなっています。

(3)小牧物流センター

小牧物流センターの外観

所在地:愛知県小牧市郷西町17

特長:
2023年6月に2号棟の稼働が開始しました。
名古屋高速小牧北ICから約5kmに位置し、また、東名・名神・中央自動車道が交わる小牧JCTにも近く、中京圏を中心としながら関東・関西の大消費地への輸送アクセスにも優れています。
良好なロケーションを活かし、中京圏、北陸をカバーする独自の共同配送ネットワークを中心としたきめ細かい配送が可能です。小牧物流センターは10km圏内に食品・日用品の納品先が集中しているため、サブデポとして有効にご活用いただけます。
▶コラム:共同配送とは?

今回は3つの拠点をご紹介しましたが、鈴与では、お客さまからご提供いただいた物流データをもとに、最適立地分析を行い、140拠点の中からお客さまにとって最適な立地をご提案させていただきます。また、サブデポやBCP対策として2拠点化、3拠点化した場合の最適立地の組み合わせを提示することも可能です。
▶拠点一覧

今からでも間に合う2024年問題対策をまとめた資料も公開しました!ぜひご覧ください。

物流に課題を感じている方、2024年問題対策について相談したい方、サブデポサービスをはじめとする鈴与のサービスにご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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