2023.06.16

  • 輸送用語

共同配送とは?導入のメリットを知って輸送の改善を進めませんか?

荷物を運搬するドライバー

「共同配送」とはどのような輸送方法かご存知ですか?
共同配送で解決できることはさまざまですが、実は、運送業界の課題である2024年問題の対策にも効果的な輸送方法です。

今回は共同配送の導入によるメリットやデメリット、鈴与が提供する食品専門の共同配送である「食品配送サービス」についてもご紹介しますので、サービス導入の検討にお役立てください!

共同配送とは?

共同配送とは、複数の荷主の商品を積み合わせて、同じ納品先へ配送する輸送方法です。
働き方改革関連法で定められた時間外労働の上限規制(いわゆる2024年問題*)により、ドライバーの労働時間がこれまでより短くなります。
これらの状況に対して、共同配送による積み合わせ運行を行うことで、積載効率が向上し、1台あたりの配送件数が減少、ドライバーの労働時間の削減に繋がることから、2024年問題に対するソリューションとしても注目されています。

*2024年問題とは、働き方改革関連法で定められる時間外労働の上限規制により、物流業界・運輸業界で生じる問題の総称です。トラックドライバーの拘束時間の短縮により、これまで通りの輸送手段・輸送方法では、運べなくなってしまう懸念があります。
以下のコラムでも詳しくご説明していますので、併せてお読みください!

昨今のEC・通販市場の拡大により、運送業界では商品の小ロット化や配送頻度の増加と言った変化が起きています。共同配送はドライバーの労働時間の削減だけでなく、入庫する車両台数の削減により荷受け倉庫側の作業負荷の軽減にもつながり、物流・運輸業界において複数の課題を解決できる輸送方法です。

共同配送のメリット

さまざまなメリットがある共同配送ですが、今回は3つのメリットをご紹介します。

(1)効率的な輸送を実現できる

配送したい物量が少ない場合であっても、納品先の指定時間・条件に対応するため、やむなくトラックをチャーター手配した場合、非効率な輸送になってしまいます。一方、共同配送を利用すれば、複数荷主の商品を積み合わせて配送するため、物量が少ない場合でも、効率的かつ納品条件に合わせた輸送を実現することができます。

(2)コスト削減が期待できる

共同配送を利用することで輸送の効率化が実現され、トラックの手配台数が減り、輸送コストの削減が期待できます。共同配送サービスを提供している運送会社に依頼することで、各荷主がそれぞれトラックを手配する場合と比較して、各段にコスト削減が見込めるでしょう。

(3)環境に配慮した輸送ができる

複数の荷主の商品をまとめて輸送することにより、各荷主が個別に車両を手配する場合と比較して、車両台数が削減され、CO2排出量を削減することができます。
SDGsの観点からも持続可能な運送ネットワークを維持するために、環境に配慮した輸送の検討が推進されていますが、共同配送への輸送モードの変換により大きな投資をすることなく環境に配慮した最適な輸送を実現できます。
鈴与はSDGsと企業責任の観点から、荷主と協業した環境配慮輸送への取り組みを推進しています。詳しくは以下のページをご覧ください。
▶鈴与の環境配慮輸送

共同配送のデメリット

共同配送にはデメリットもあります。商品や納品先の特徴によっては共同配送の利用向けではない場合もありますので、事前に把握しておくべきデメリットをご紹介します。

(1)品質を担保することが難しい場合がある

お伝えしているように共同配送は複数荷主の商品を積み合わせて輸送するため、多種多様な商品の形状・大きさに応じた積載や、積載後の固縛への対応が難しい場合があります。そのため、壊れやすい商品を輸送する場合は、商品ごとの対応が可能なチャーター便*の利用が適しています。一方で、路線便* と比較すると中継ポイントが少ないため、輸送途上の積み替え作業などによる商品破損のリスクは比較的少ない輸送と言えます。
*チャーター便、路線便については以下のコラムでも詳しくご説明しています。▶チャーター便とは?混載便との違いや鈴与のサービスもご紹介!
▶路線便とは?導入前に知っておくべきメリット・デメリット

(2)納品先の細かい納品条件に対応できない場合がある

複数の荷主を積み合わせる輸送手段であるため、荷主企業が納品先と取り決めた付帯作業や、納品時の荷姿指定など、個別の条件には対応できない場合があります。また、共同配送サービスを利用している複数荷主の共通の納品先でない場合も、配送できないケースがあります。
上記に該当する場合は、共同配送よりも1台のトラックを貸し切って輸送するチャーター便の方が適していると言えるでしょう。

鈴与の食品配送サービス

鈴与では、食品を専門に取り扱う共同配送である食品配送サービスをご提供しています。複数荷主の商品を納品先ごとにまとめて配送するサービスです。関東16県、静岡県、中京エリアをカバーする配送ネットワークで、約40年にわたる実績により、多様な納品条件にも柔軟に対応しています。
今回は、3章で挙げた共同配送のデメリットをカバーする、鈴与の食品配送サービスのソリューションをご紹介します。

課題(1)輸送品質を改善したい

ソリューション:中継ポイントを減らし、高品質な輸送を実現します。
鈴与の食品配送は、工場・倉庫からトレーラー・大型車など、物量に合わせたトラックでまとめて集荷します。その後、鈴与の物流センターを経由して、納品先までお届けします。中継拠点を最小限にすることで積卸作業や大切な商品の汚破損リスクを削減、高品質な輸送サービスを提供しています。また、加工食品だけを積み合わせるため、臭気、水濡れなどの面でも安心してご利用いただけます。

課題(2)さまざまな納品条件に対応してほしい

ソリューション: 食品専門の配送ネットワークにより細かな納品条件を熟知
鈴与は、大消費地である関東を中心に食品専門の配送ネットワークを自社で構築しており、各納品先の納品条件を詳しく把握しています。各納品先から指定される細かな納品条件(納品可能時間、荷揃え・荷姿など)も熟知していますのでスムーズな納品が可能です。

▶食品配送サービスページを見る

鈴与はお客さまが取り扱う商品や物量に合わせた最適な輸送サービスのご提案により、お客さまの課題を解決いたします。
食品の輸送品質や、納品先の指定納品条件に課題をお持ちのお客さまはぜひ一度お問い合わせください。

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