2022.10.25

  • 輸送用語

最適なトラック輸送方法の選び方とは?検討の3つのポイント

並んで駐車しているトラックの画像

国内貨物輸送量のうち、約9割をトラック輸送が占めているのをご存じですか?円滑な物流を維持するために欠かせないトラック輸送ですが、その輸送方法にはさまざまな種類があります。
今回は、トラック輸送の種類と、最適な輸送方法を選ぶ際の3つのポイントをご紹介します。

トラック輸送の種類

今回は代表的なトラック輸送方法とその特徴をご紹介します。
各輸送方法の詳細やメリット、デメリットなどを記載したコラムもご用意していますので、併せてご覧ください。

チャーター便

車両丸々1台をチャーター、貸し切りする輸送方法のことです。
1荷主の商品のみを積載し、出発地から目的地まで直行します。他の製品と混載できない製品や、リードタイムを短縮したいとき、指定納品日時に合わせて確実に運んでほしい場合などに最適な輸送方法です。
チャーター便は複数納品先の製品を混載しないため、他の納品先に誤納品するリスクを削減できます。また、配送中に積み替えを行ったり、形状の違う製品同士が接触、破損するリスクも少ない輸送方法と言えます。
チャーター便については、以下のコラムでも詳しくご説明しています。

路線便

複数荷主の製品を積み合わせて配送する輸送方法です。
車両1台分の輸送量に満たない場合にチャーター便で輸送すると、輸送量に対する運賃が割高になってしまいますので、路線便は輸送量に合わせた料金設定です。一方、路線便の場合、集荷拠点から複数納品先への配送ルートは運送会社が決めるため、「この納品先に○時に納品したい」という日時指定が難しくなります。納品日時の指定が厳格な納品先の製品の輸送には向いていないと言えるでしょう。輸送量が少なく、納品スピードを求めない場合に最適な輸送方法が路線便です。
路線便については、以下のコラムでも詳しくご説明しています。

ルート便

ドライバー・車両を1荷主専属にして、複数の固定納品先へ指定の納品日時に配送する輸送方法です。
決まったルートを決まった時間で配送するため、納品日時指定の厳格な納品先の配送に最適です。また、専用便であるため、ドライバーは製品特性や納品条件を熟知していますので、納品先におけるトラブル防止効果が高いと言えます。

共同配送

「共同配送」とは、同じ納品先へ配送する複数荷主の製品を積み合わせて効率的に輸送する方法です。
輸送全体で使用するトラック台数も削減できますので、CO2排出量が削減でき、環境にも優しい輸送方法と言えるでしょう。
共同配送は2024年問題に対するソリューションとしても注目されています。 詳しくは以下のコラムでもご説明しています。

宅配便

比較的サイズが小さい製品(段ボール1~数箱に収まる程度の量)を配送する輸送方法です。EC・通販などBtoC向けの配送に適した輸送方法と言えます。
製品のサイズや重量、輸送距離(配送先のエリア・都道府県)によって変動する料金設定です。

輸送方法の選び方 3つのポイント

では、さまざまな輸送方法からどのような観点で最適な輸送方法を選べば良いのでしょうか。
ここでは3つのポイントをご紹介します。

(1)荷量

まずは、運びたい荷量によって最適な輸送方法を選びましょう。例えば、トラック1台に満たない小ロットの製品を輸送したい場合は、チャーター便よりも路線便や共同配送で輸送した方が、輸送コストの削減に繋がります。また、季節により輸送量の変動が大きい製品を取り扱っている場合は、荷量に合わせた料金形態を取っている輸送方法を選ぶと良いでしょう。

(2)製品特性

重量物や背の高い製品など、形状が特殊な製品は、他荷主の製品と混載すると製品同士が接触し破損するリスクが高まります。また、臭気が強い製品や粉末など、他製品への影響が考えられる製品を輸送する場合は、汚損を防止するため、製品単独で輸送できるチャーター便が適しているでしょう。

(3)納品先指定条件

パレットのまま納品する必要がある、ケース単位などバラで納品する必要があるなど、納品先によって納品条件が指定されている場合があります。納品条件の指定がある場合は、専属のチャーター便を利用したり、決まったルートを配送するルート便を利用すると、納品先の条件を熟知したドライバーに輸送を任せることができるため、スムーズに納品できるでしょう。
また、納品日時の指定が厳格な納品先には、納品先に直行するチャーター便が安心です。

その他にも、既存運送業者の輸送に関して、輸送品質を改善したい、物流を効率化したいといった課題がある方は、
その課題を解決する輸送サービスを提供しているか、といった観点で輸送方法を選択するのも良いでしょう。
次の章では、鈴与の国内輸送サービスの強みをご紹介します。

鈴与の国内輸送サービス

鈴与は、お客さまの製品特性や荷量に合わせた最適な輸送サービスをご提案しています。

確実に、安全に輸送したいなら:貸切輸送サービス

鈴与の貸切輸送サービスは、1t~26tまで多種多様な製品の輸送実績があります。チャーター便、ルート便の取り扱いがあり、指定納品日時を厳守した輸送や、物流波動時でも、確実に運び切るメリットがあります。
また、他のお客さまの製品は積み合わせないため、製品を安全に輸送します。納品遅延や輸送中の破損にお悩みなら、貸切輸送サービスをご利用ください。
▶貸切輸送サービスをご利用のお客さまの声

納品先指定条件への対応なら:食品配送サービス

鈴与の食品配送サービスは、さまざまな食品メーカーさまや商社さまから、同じ納品先へお届けする商品をお預かりし、効率的に配送する食品専門の共同配送サービスです。関東1都6県・静岡・中京3県を中心とした配送ネットワークで高品質な配送を実現しています。20年超の取扱実績から納品先の細かな条件にも確実に対応、正確な物量予測により物流波動にも柔軟に対応いたします。
納品先の指定条件に確実に対応したい方、物流波動への対応に課題をお持ちの方は、食品配送サービスをご利用ください。
▶食品配送サービスをご利用のお客さまの声

製品特性にも柔軟に対応:全国2,600台超えの豊富な車両

鈴与は全国で2,600台を超える豊富な車両を保有しています。車種も豊富で、重量物には最大26トンまで積載可能な増トントレーラー、背の高い製品には内高を最大2,700mmまで確保した低床トラックなど、製品特性に合わせた車両をご用意しています。
特性のある製品の輸送のお困りなら、鈴与にご相談ください!


鈴与はさまざまな輸送方法と豊富な車両により、お客さまの課題に合わせて最適なサービスをご提案いたします。宅配便業者を活用した配送についても、DC倉庫の物流サービスと併せてご提案しています。
輸送方法の選択に不安を感じている方、現状の輸送に課題をお持ちの方はぜひ一度お問い合わせください。

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