2023.03.13
- 輸送用語
- 食品配送サービス
路線便とは?輸送品質やリードタイムにお困りの方に解決策もご紹介!
路線便とはどのような輸送サービスかご存知ですか?輸送コストの面でメリットがあることはご存知の方が多いかもしれませんが、製品の特長や納品先の条件によってはデメリットも考慮する必要があります。
今回は路線便のメリットとデメリット、デメリットをカバーするソリューションとして、鈴与の国内輸送サービスもご紹介します。
路線便とは?
路線便とは、複数荷主の製品を1台のトラックに積み合わせて配送する輸送方法です。路線便は通称で、正式名称を「特別積み合わせ貨物運送」と言います。
複数荷主から集荷した製品は、集荷先近くにある、路線便会社の物流拠点で納品先エリア別に仕分け、納品先近くの物流拠点に幹線輸送されます。納品先近くの物流拠点では、さらに最終納品先ごとに仕分けられ、各配送車両が納品先に配送します。
工場から集荷した車両がそのまま最終納品先に輸送するのではなく、複数の拠点を中継するリレー方式の輸送方法である点が路線便の特長です。
また、配送車両は決まった拠点と配送ルートを回って配送します。
路線便のメリット
では、路線便の利用にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
輸送コストを抑えられる
路線便は車両1台を貸し切るのではなく、複数荷主の製品を積み合わせるため、他社製品との個数割で運賃が決まります。小口の製品を輸送したい場合は、車両1台を貸し切るチャーター便を利用すると、輸送量に対する運賃が割高になってしまいますので、物量に応じた料金での配送が可能な路線便を利用すると良いでしょう。
特徴的な製品に対応している
不特定多数の顧客の貨物を対象とした宅配便と違い、路線便は特定の荷主を対象とした小口輸送サービスであるため、重量物やサイズが大きい製品など、宅配便よりもフレキシブルに対応することが可能です。
路線便の弱点
一方で、路線便の利用には弱点もあります。
リードタイムや時間の指定ができない
路線便は、集荷先から納品先に直行せず、効率的に製品を配送していく方法です。そのため、納品リードタイムに余裕がない場合、日にち指定がある場合は、路線便の利用は適していません。
また、路線便は路線会社が決めたルートで配送されることが多く、ほとんどの路線会社では集荷や配送の時間指定ができません。よって、厳格な時間指定が設けられている納品先への輸送には適していないと言えます。
輸送品質が担保されない
お伝えしてきた通り、路線便は複数荷主の製品を積み合わせるため、製品の大きさや形状がバラバラです。そのため、輸送中に製品同士が接触し、納品先に着いたときに商品にダメージが発生する可能性があります。また、路線便は中継点が多く、ドライバーや作業員が製品を触る機会が多い点も、ダメージが発生する要因となっています。割れ物や壊れやすい製品を輸送する場合は、路線便の利用は向かないと言えるでしょう。
残貨の発生
路線便の場合、様々な顧客との混載であること及び定期輸送である幹線輸送を利用することから、季節波動などによる物量の繁閑差に柔軟に対応できない為、一定以上の物量を出荷する場合、残貨する可能性があります。万一、残貨となった場合には、販売機会ロスにも繋がる可能性があるため、路線便を起用する際には留意する必要があります。
路線便の弱点をカバー:鈴与の国内輸送サービス
鈴与では、時間指定や輸送品質、残貨発生といった路線便における弱点をカバーする、国内輸送サービスを提供しています。
貸切輸送サービス
車両1台を1荷主で貸し切って輸送するサービスです。1t~26tまで多種多様な製品の輸送実績があります。納品指定時間を厳守した輸送や、季節波動等により急激な物量の増加にも、柔軟な輸送手配が可能というメリットがあります。
▶貸切輸送サービスページはこちら
食品物流センターと共同配送サービス
路線便が利用されるケースの一つに、中小ロットの輸送が挙げられます。鈴与では、食品専用物流センターと共同配送を組み合わせた、食品に特化した食品共同配送サービスを提供しています。食品共同配送サービスとは、食品メーカーさまや商社さまなど、食品を扱うさまざまなお客さまの商品を、工場・出荷元から一括で引き取り、幹線輸送で当社が運営する食品専用物流センターへ輸送したのち、保管をおこない、同一の納品先分をまとめて効率的に配送する、食品専門の共同配送サービスです。
当社物流センターおよび当社の車両を中心とした共同配送では、商品特性を熟知したスタッフ・ドライバーが、様々な納品条件や細かな時間指定にも柔軟に対応し、高品質な輸送を実現いたします。また、さまざまな重量や形状の商品と混載する路線便と比較し、食品共同配送サービスでは食品同士で積み合わせるため、破損リスクが抑えられ高品質な輸送を実現いたします。
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特に静岡・関東地区においては、保管から配送まで全て自社で対応しており、一貫した物流サービスでお客さまの安定供給に貢献しています。
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鈴与はお客さまが取り扱う製品や物流に合わせた最適な輸送サービスのご提案により、お客さまの課題を解決いたします。
宅配便業者を活用した配送についても、DC倉庫の物流サービスと併せてご提案しています。
現状の輸送方法が適しているか不安な方や、現状の輸送に課題をお持ちの方はぜひ一度お問い合わせください。
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