2025.06.09
- 海外事業
アメリカ・メキシコ間の輸送を効率化!クロスボーダー輸送とは?
-
メキシコは自動車をはじめとするさまざまな製品の製造が盛んで、アメリカへの輸出が輸出全体の8割を占めています。このような背景から、アメリカ・メキシコ間では国境を越えた陸路輸送(クロスボーダー輸送)が多く利用されています。
鈴与のメキシコ拠点でも、このアメリカ・メキシコ間の輸送ニーズに対応した「米墨輸送サービス」を提供しています。今回は、輸送の効率化やコスト削減に繋がる同サービスについてご紹介します。米墨輸送サービスとは
アメリカ・メキシコ間を陸路でクロスボーダー輸送するサービスです。日本のような島国と世界各国との間の輸出入では、海上輸送、航空輸送が利用されていますが、アメリカとメキシコは国境を接しているため陸路での輸送が一般的です。
このサービスは、アメリカ・メキシコ間はもちろん、アメリカを越えてメキシコ~カナダまでの輸送にも対応しており、幅広い範囲でのサービスのご利用が可能となっています。また、お客さまの物量に合わせた車両を手配することで少量貨物の輸送にも臨機応変に対応しています。鈴与の米墨輸送サービスのメリット
①リードタイムの短縮とスケジュールの柔軟性
陸上輸送は、海上輸送よりも短期間で荷物を届けられるのが大きな利点です。海上輸送では船の出港日があらかじめ限定されているため、船のスケジュールに合わせた出荷を行う必要があります。一方で陸上輸送では、船便のように配送スケジュールが限定されないため、柔軟に輸送日程を調整することができます。そのため、急な輸送依頼にも対応しやすく、JIT(ジャストインタイム)での納入にも適しています。
②輸送コストの削減
航空輸送と比べ安価な輸送が可能です。航空輸送はスピードが魅力的ですが、その分コストが非常に高くなります。陸路を活用することで貨物を直接目的地まで届けることができるため、輸送途中での積み替えや配送のための倉庫での一時保管が不要となり、出発地から目的地まで一括で手配されるため、効率的な配送が可能となります。また、高価な航空運賃に加えて途中で荷役作業や一時保管場所からの再輸送などに伴う余分な費用が不要となり、全体的な輸送コスト削減に貢献します。
③物量に合わせた車両の手配
鈴与のメキシコ拠点では現地の協力会社を活用し米墨輸送における車両の手配を行っています。複数の協力会社と提携することで、お客さまの貨物の物量に合わせた車両の手配が可能です。それにより、輸送におけるトレーラー、トラックなどの空スペースの解消に繋がり、輸送効率の向上また全体的な物流コストの削減にも貢献します。
④荷姿の改善も併せて提案
鈴与独自の荷姿エンジニアリングサービスを活用し、荷姿の改善提案も併せて行っています。物流の視点から最適な荷姿設計を提案し、輸送と作業の効率化を支援します。輸送効率を最大化する荷姿設計を行うことで物流コストの削減、加えてCO2排出量の低減を実現します。
*荷姿エンジニアリングサービス:
物流と荷姿設計のノウハウ・経験をもとに、3Dデータを活用したシミュレーションを駆使し、輸送や作業の効率化を実現するサービス▶荷姿エンジニアリングサービス米墨輸送サービスの活用例
<顧客概要>
業種 :メーカー
取扱商材:自動車部品
<お客さまの課題>
・現状の輸送ではトレーラー内に無駄な空スペースが生じており積載効率が悪い
・既存の物流業者から料金値上げ要請が半年毎にあり、物流コストが増加している
<鈴与への依頼で解決>
・鈴与の「荷姿エンジニアリングサービス」を活用し、トレーラーの空洞部分を埋めることができるよう荷姿から改善提案を実施。
併せて、重量の異なる貨物の積み替えを行い、トレーラーの空洞部分を解消し積載効率の向上を実現。
・数年間変わらない料金設定により、物流コストの平準化を実現。まとめ
米墨間のクロスボーダー輸送は、効率的なスケジュール管理とコスト削減を可能にする輸送方法です。鈴与は、さまざまなニーズに合わせて柔軟な輸送ソリューションを提供しています。また、メキシコでは中西部・アグアス、中部・シラオの2ヵ所に拠点を展開し、鈴与の海外拠点、UPS社のネットワークを活用することで国内外の幅広い輸送ニーズに対応しています。鈴与の米墨輸送サービス、メキシコの物流サービスにご興味がある方はぜひお気軽に鈴与までお問い合わせください。
▶鈴与に相談する
【関連ページ】
▶メキシコ物流サービス
▶コラム:メキシコ特有の通関事情とメキシコの物流サービス
▶コラム:シラオに新倉庫をオープンしました!
▶現地法人サイト
関連リンク


お問い合わせはこちら
Contact Us
関連記事
-
2024.12.17
メキシコ特有の通関事情とメキシコの物流サービス
メキシコの通関制度は複雑なため、輸送の遅延や追加費用の支払いなどのトラブルを避けるためには制度の特徴を知り適切な物流手配をすることが重要です。今回はメ...
- 海外事業
-
2024.04.30
メキシコで倉庫拠点をお探しの方必見!シラオに新倉庫をオープンしました!
現在、北米地域の製造拠点としてメキシコが注目を集めている状況をご存じでしょうか?
隣国アメリカのインフレや米中貿易摩擦などの影響を受け、多くの企業で調達...- 海外事業
-
2023.12.12
トランスロードとは?アメリカでの緊急輸送サービスの特長と導入事例
アメリカの国土は広大で、東海岸と西海岸では約4,000~5,000kmの距離が離れています。そのため、ロサンゼルスなどの西海岸の港から、シカゴなどの内陸部の各都市...
- 海外事業