2026.04.01
- 海外事業
イギリスからヨーロッパの物流をサポート!鈴与の欧州における物流サービス

世界経済の中でも、長年にわたり主要市場として発展を遂げてきたヨーロッパ。その地理的優位性から国際物流・貿易の要衝として栄え、主要港湾は世界の港湾ランキングでも上位に位置しています。
一方で、多くの国が成熟市場であり、日本同様に高齢化が進行しています。都市部を中心に高密度な開発が進む中、製造業の拠点は一部地域に集中する傾向があるのも特徴です。
このような特性を有するヨーロッパにおいて、鈴与はイギリス・ロンドンに拠点を構え、お客さまのニーズに合わせた物流ソリューションをご提案しています。本コラムでは、欧州における鈴与の物流サービスについて詳しく解説します。
欧州における「統括拠点」
欧州は、長い歴史の中で政治・経済・産業の発展を遂げ、現在も世界経済において極めて重要な地位を占めています。
各国政府およびEUが推進してきた統合政策や経済・通商戦略のもと、単一市場としての機能が強化され、域内外の企業活動を支える基盤が形成されてきました。
地理的にも欧州は、アジア・中東・アフリカ・北米を結ぶ国際物流の要衝に位置しており、ロッテルダム港やアントワープ港をはじめとする主要港湾は、世界有数の貨物取扱量を誇る国際ハブとして機能しています。
また、欧州は投資およびビジネス環境の整備にも注力しており、インフラ、法制度、治安、教育水準が総じて高く安定しています。そのため、グローバル企業にとっては、単一国にとどまらず周辺諸国を含めた広域市場を統括する拠点として非常に適した地域であり、多くの企業が欧州(ドイツ、オランダ、ベルギー、イギリスなど)に地域統括拠点を構えています。
地域統括拠点とは、企業が特定の地域市場を横断的に統括・管理するための拠点やオフィスを指しますが、物流の観点からも極めて重要な役割を担います。 例えば、製品や資材のサプライチェーン全体を俯瞰し、域内外に点在する複数拠点間の物流を統合・調整することで、効率的な供給体制を構築することが可能となります。
また、在庫管理や輸配送の最適化を図ることで、コスト削減とリードタイム短縮の両立が可能になります。 欧州を地域統括拠点としている企業は、欧州にいながら欧州域内だけでなく、周辺地域を含めた物流全体を見渡し、戦略的に物流網を構築・運営しています。
欧州のお客さまが抱える物流課題
欧州統括拠点として物流体制を整備する際には、さまざまな課題が存在します。
・地域特有の法的規制やコンプライアンス要件の把握と遵守
欧州ではEU共通の法制度に加え、国ごとに異なる税法、関税制度、輸出入規制、環境関連法規が存在します。
複数言語・複数制度が併存する欧州において、各国の要件や運用の違いを正確に把握し、適切に対応していくことは極めて重要である一方で、実務上のハードルが高いという課題があります。
・欧州における人件費や倉庫費用の高騰
欧州の主要国では人件費が年々上昇しており、現地で多くの人員を配置して調達や物流実務を行う場合、高いコスト負担が発生します。
また、都市部を中心に物流用地が限られていることから、倉庫賃料や倉庫作業費も増加傾向にあり、物流コスト全体の上昇が多くのお客さまにとって大きな課題となっています。
・最適立地・最適物流の構築
地域全体を統括する役割を担う拠点には、需給予測、在庫の最適化、リードタイムの管理などを踏まえ、現在の物流フローや倉庫立地が最適であるかを常に俯瞰的に見直すことが求められます。
欧州は国境を越えた物流が前提となる市場であるため、各国拠点の役割分担や物流網全体の再設計が、効率化と競争力強化の鍵となります。
鈴与欧州における物流サービス
鈴与は、海上・航空双方の輸出入手配や欧州域内におけるトレーラー輸送(越境陸送)に加え、地域統括拠点としての役割を担うお客さまに対し、陸・海・空を組み合わせた三国間貿易の構築や、欧州域内物流の全体最適化提案を行っています。
特に、イギリスを経由しない物流スキームの構築など、お客さまの事業形態や物流戦略に即した柔軟な設計に強みがあります。
① アジア・米国発 欧州向け物流アレンジ(三国間貿易)
例えば、チェコに拠点を構えるお客さまが、アジア地域の複数国から製品や部材を調達し、イギリス、ドイツ、オランダ、スロベニアなどの主要港湾を経由して、ドア・ツー・ドアでの輸出入手配を行うことが可能です。
また、アジアの同一国に複数のサプライヤーを有する場合でも、それぞれのサプライヤーからの貨物を集約し、コンテナへの混載輸送を行うことで、輸送効率を高め、物流コスト全体の削減に貢献しています。
② 物流の全体最適化提案
鈴与は、欧州域内における物流の再構築・最適化についてもご提案可能です。 近年、欧州港湾地区では倉庫保管ニーズの高まりとともに、立地条件としては適している一方で、人件費や賃料の上昇により、倉庫コストが経営を圧迫するケースも増えています。
こうした課題に対し、鈴与では、イギリス・バーミンガム、オランダ・ロッテルダム、ベルギー・アントワープなど、欧州の主要物流拠点への倉庫移管を想定したコストシミュレーションを行い、最適な物流拠点配置と運用モデルをご提案しています。
まとめ
欧州における物流は、法規制への対応やコスト上昇への対策など、戦略的な設計が求められます。鈴与ではイギリス・ロンドン拠点を活用した三国間貿易の構築から域内物流の最適化まで、お客さまの事業特性に合わせたご提案が可能です。欧州における物流の見直しや新規構築をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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