2024.07.29

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シンガポールから東南アジア各国の物流をサポート!鈴与のシンガポールにおける物流サービス

シンガポールのイメージ画像

東南アジアの中でも短期間で飛躍的な発展を遂げたシンガポール。その立地から中継貿易地として栄え、世界の港湾ランキングでも長年上位にランクインしています。
しかし、面積は東京都23区程度しかなく、日本同様に高齢化社会です。限られた土地には高層マンションが立ち並び、製造業企業が少ないのも特徴です。このような特性の国で、一体どのようなサービスが求められているのでしょうか?

アジアにおける「統括拠点」としてのシンガポール

マーライオン
シンガポールは1965年にマレーシアからの独立を果たして以降、圧倒的速度で経済的発展を遂げました。それはシンガポール政府が積極的で先見的な国策を導入し、リーダーシップを発揮してきたことが大きいと言えます。海上交通の要所として優位性のある立地を存分に活かした中継貿易港としての成長を促し、世界の港湾・コンテナ取扱数ランキングでは現在上海に次いで世界第2位です。投資やビジネスの奨励も積極的で、東南アジア諸国の中でインフラ・治安・教育が圧倒的に安定・整備された環境は、外資企業がアジア周辺諸国や地域全体の統括をするにも最適であり、多くの企業が地域統括拠点をシンガポールに構えるようになりました。

地域統括拠点とは、企業が地域や特定の市場を統括し管理するための拠点やオフィスのことを指しますが、物流という観点からも重要な役割を担います。例えば、製品や資材の供給網を管理し、地域内外の複数拠点間での物流を調整することで効率的な供給チェーンを確保し、在庫管理や配送の最適化を図ることが求められます。シンガポールを地域統括拠点としている企業は、シンガポールにいながら、管轄域内の物流全体を見渡し組み立てています。

シンガポールのコンテナターミナル

シンガポールのお客さまが抱える物流課題

地域統括拠点として物流を整備する際、さまざまな課題が存在します。

地域特有の法的規制やコンプライアンス要件の把握と遵守

税法、関税、輸入・輸出規制、環境法規などについて、英語が母国語でない国を多く含む東南アジア各国の事情をそれぞれ把握し遵守することは最も重要ですが、同時にハードルが高い課題でもあります。

シンガポールの人件費や倉庫費用の高騰

シンガポールの人件費は年々上昇しており、多くの人員を雇用し調達などの実務を行うには、周辺諸国に比べ莫大なコストがかかります。
同時に、限られた土地と高齢化社会となってきている環境において、倉庫保管料や倉庫作業料も同様に高騰しており、コストの増加も多くのお客さまにとって課題となっています。

最適立地、最適物流の構築

地域全体を見渡した物流の整備を命題とする地域統括拠点は、需給の予測、在庫の最適化、リードタイムの管理などを踏まえ、現在のフローや倉庫立地が最適かどうかを常に見渡す必要があります。

シンガポールのイメージ画像

鈴与のシンガポールにおける物流サービス

鈴与は、海・空両方の輸出入手配やクロスボーダー輸送(越境陸送)はもちろんですが、統括的立場のお客さまに対し、シンガポールを経由しないアジア域内の三国間貿易の組み立てや、アジア域内の物流の全体最適化提案などを行っています。

①アジア域内の他国間の物流アレンジ(三国間貿易)

例えば、シンガポールに拠点を構えながら、アジア域内の他国Aから調達し、他国Bへ供給を行っているお客さまに対して、鈴与のA国拠点とB国拠点の物流網を使ってA国からB国への輸出入手配をドア・ツー・ドアでアレンジすることができます。
更に、A国に複数のサプライヤーがいらっしゃる場合にも、その複数のサプライヤーの貨物を集約してコンテナに混載し、B国へ輸送することで、全体の物流コストを下げることに貢献しています。

三国間貿易を示す図

②BPO受託 (Business Process Outsourcing)

三国間貿易で発生するスイッチインボイス業務をお客さまに代わって行っています。実務は鈴与の別の海外拠点が担うことで、より安価にスイッチインボイス業務を提供することができます。また、物流の専門知識を持ったスタッフが業務にあたるため、通関上問題になる点にも気づくことができます。

③物流の全体最適化提案

鈴与はアジア域内の物流アレンジの経験が豊富で、シンガポール以外にもアジアに多くの拠点を置いています。
各国の法規制にも明るく、最新の情報を現地側と収集しながら組み立てができます。特に、近年倉庫保管料が高騰し続けるシンガポールでは、立地としては最適ではあるものの、コスト上昇が経営を圧迫してきているお客さまも増えており、マレーシアのジョホールバルに倉庫を移管する場合のコスト低減シミュレーションなどをご提案しています。
▶鈴与の海外事業

シンガポールのイメージ画像

まとめ

鈴与は、シンガポール国内での輸出入業務はもちろんのこと、地域統括拠点の抱える課題に対してもアジア域内の自社拠点を使ったアレンジで課題解決を図っています。
アジア域内の物流の全体最適化を目指す企業さまに、各国拠点と総力をあげてご提案させていただきますので、ぜひお問い合わせください。▶鈴与に相談する
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