2026.06.22
- 港湾運送事業
清水港を利用するメリットとは?|航路・輸送サービスまで徹底解説

清水港は、国際航路や国内航路が充実し、静岡県外へのアクセスにも優れた国際貿易港です。近年は、物流2026年問題やBCP対策、物流費高騰の観点から利用港の切り替えや併用を検討する企業も増えています。
今回は、清水港を利用するメリットやコンテナ船航路、鈴与の国内海上 輸送について解説します。
輸出入業務でよく聞く課題
日々の輸出入業務において、以下のような課題はありませんか?
物流2026年問題への対応に不安がある
2026年4月から施行された改正物流効率化法により、荷主企業にも物流効率化への対応が求められます。
物流ネットワークの見直しや輸送効率向上が進まない場合、現在は輸送できていても今後は現行の長距離輸送が維持できなくなる可能性があります。
BCP対策を図りたい
利用港が一つに集中している場合、災害や港湾混雑などが発生した際に物流が停滞するリスクがあります。
安定したサプライチェーンを維持するためには、港湾の分散利用も重要です。
物流コストやリードタイムを見直したい
近年の物流費高騰により、輸送コストの削減やリードタイム短縮は多くの企業にとって重要な課題となっています。
現在利用している港や輸送ルートが最適とは限らず、物流ネットワークを見直すことでコスト削減や輸送効率向上を実現できる可能性があります。
清水港を利用する6つのメリット
最適な立地で2026年問題への対応に貢献
物流2026年問題への対応には、長距離トラック輸送への依存を減らし、効率的な物流ネットワークを構築することが重要です。
清水港は国道1号線沿いに位置し、東名・新東名高速道路、中部横断自動車道、圏央道へのアクセスに優れています。そのため、静岡県内だけでなく、山梨県や長野県、関東・中京エリアへの輸送拠点として活用できます。
また、北海道・東北・九州方面とは内航RORO航路(フェリー輸送サービス)で結ばれており、海上輸送を組み合わせた効率的な物流ネットワークの構築が可能です。トラック輸送の負荷軽減や輸送効率向上につながるため、物流2026年問題への対応策としても有効です。
BCP対策としての有効性
清水港の利用はBCP(事業継続計画)の観点からも有効です。災害時や緊急時において、既存の利用港湾と清水港を併用することで、リスク分散や事業の持続性を確保することができます。
また、清水港は巨大地震に耐え得る耐震強化岸壁と免震・耐震のガントリークレーンを備えており、清水港みなと継続計画(BCP)によって早期の機能回復体制が整っています。
コストやリードタイムの改善につながる
清水港の効率的なコンテナ搬入出体制はコスト削減やリードタイム短縮に効果的です。 東京港をはじめとする大規模港湾は混雑が激しく、東京港ではコンテナターミナルのゲートに並んでからゲートアウトまで平均約78分かかる※1のに対し、清水港の待ち時間は平均17分※2です。
コンテナの搬出入が事前予約制となっているため、長時間の待機が発生しにくく、計画的なコンテナ運搬が可能です。スムーズにコンテナを引き取ることができるので、倉庫への納品リードタイム短縮やドレージ費用の抑制だけでなく、ドライバーの負担軽減にも寄与します。
また、東京港と比較してドレージ業者の予約が取りやすいとの声も多く、安定した輸送体制の構築に貢献しています。
※1 一般社団法人東京都トラック協会公表資料から算出
※2 清水港管理局調べ
貨物特性に応じた施設・制度
重量物対応の梱包施設、燻蒸施設、タンクコンテナ洗浄施設などを備え、さまざまな貨物の取り扱いに対応しています。
また、木材などの輸出入に必要な燻蒸サービスは清水港でのお引き受けはもちろん、他港への出張サービスにも対応しており、輸出入貨物の円滑な物流をサポートしています。
特に重量物に対応した施設「清水港梱包物流センター」は、30トンクラスの大型貨物にも対応しており、入庫から梱包、保管、通関、バンニングまでを一貫して実施できます。加えて、屋内施設のため天候の影響を受けにくく、品質維持や作業効率向上にも寄与します。 また、梱包作業のアウトソーシングも可能であり、労力やコストの削減にもつながります。
コンテナ輸出入助成金
清水港ではコンテナ輸出入をする際の助成金制度が用意されています。条件によっては40ftコンテナ1本あたり8万円助成されます。
詳しくは以下コラムでご紹介しています。
▶清水港の助成金制度をご存知ですか?2026年度コンテナ助成制度をご紹介します!
非コンテナ・在来貨物船
清水港はコンテナだけでなく穀飼類、紙パルプ、木材、鋼材など多種多様の在来貨物を内貿・外貿問わず取り扱う日本有数の貿易港です。在来船でのお取扱いにつきましては以下の港湾運送事業関連のページをご覧ください。
▶港湾運送事業サービスページ
▶コラム:特大貨物や特殊貨物の海上輸送にも対応!港湾荷役から国内輸送までの一貫対応サービス
▶コラム:本州太平洋側の原木取り扱い第1位!清水港の袖師木材センターを利用して流通全体を効率化しませんか?
清水港コンテナ船航路
清水港は、15カ国46港の主要港と直行航路で結ばれている国際貿易港です。 清水港の利用を検討する際には、航路・リードタイムが気になるポイントではないでしょうか。
ここでは、定期コンテナ船の航路やトランジットタイムについて、主要港との比較を交えながら、清水港の利便性をご紹介します。
充実のコンテナ船航路
2026年5月現在、清水港からは南アジア、東南アジア、極東アジア、北米向けに直行便が週20.5便就航しています。また、昨今発展が著しいインドやインドネシアへの直行便が開設・増便されました。清水港はバランス型の航路網を持ち、多くの港へトランジットなしで輸出入が可能です。
さらに、国際フィーダー航路も充実しているため、清水港から直行便のない地域への輸送にも柔軟に対応可能です。
トランジットタイム比較
「地方港は到着まで時間がかかる」というイメージを持たれることがありますが、実は航路によっては五大港よりもトランジットタイムが短いケースもあります。
トランジットタイム比較表(航路改編等により変更となる場合があります)
単位:日
| 輸出 | 名古屋 | 清水 | 横浜(一部東京) |
| 中国(上海) | 2 | 2 | 3 |
| 韓国(釜山) | 2 | 2 | 3 |
| 台湾(台北) | 3 | 4 | 4 |
| インドネシア(ジャカルタ) | 12 | 13 | 13 |
| タイ(レムチャバン) | 12 | 14 | 11 |
| インド(ナハチェバ直行便) | 27 | 29 | 33 |
| パキスタン(カラチ) | 30 | 32 | 33 |
| カナダ(バンクーバー) | 17 | 17 | 20 |
| アメリカ(シアトル/タコマ) | 16 | 15 | 13 |
| オランダ(ロッテルダム) | 33 | 38 | 31 |
| 輸入 | 名古屋 | 清水 | 横浜(一部東京) |
| 中国(上海) | 2 | 3 | 3 |
| 韓国(釜山) | 2 | 2 | 2 |
| 台湾(台北) | 5 | 5 | 4 |
| インドネシア(ジャカルタ) | 12 | 12 | 13 |
| タイ(レムチャバン) | 12 | 14 | 11 |
| インド(ナハチェバ直行便) | 34 | 33 | 32 |
| パキスタン(カラチ) | 31 | 30 | 29 |
| カナダ(バンクーバー) | 15 | 19 | 13 |
| アメリカ(シアトル/タコマ) | 18 | 21 | 20 |
| オランダ(ロッテルダム) | 46 | 49 | 48 |
清水港を利用したコンテナ輸出入サービスについては、以下のページでも詳しくご説明しています。
清水港の取扱貨物量や貿易額などの概要、コンテナターミナルや航路については清水港の紹介資料にも掲載していますのでぜひご活用ください。
▶清水港コンテナ輸出入サービス
▶清水港の紹介資料|清水港公式サイト
鈴与の国内海上輸送サービス
内航船サービス(コンテナ・在来貨物)
鈴与グループでは国内間コンテナ輸送、外航コンテナフィーダー航路、一般在来貨物船と幅広い内航船サービスを展開しています。
中でも中ロット海上輸送網「はこ廻船」は国内間コンテナ船輸送サービスで、危険品や再生資源といった陸上輸送が難しい貨物を輸送できるほか、輸送量の増減に柔軟に対応できます。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
▶中ロット海上輸送網「はこ廻船」サービスページ
▶コンテナ船サービス|鈴与海運株式会社
▶在来船サービス|鈴与海運株式会社
フェリー輸送サービス
清水港には貨物専用フェリー航路(内航RORO航路)が、仙台や北海道方面へ向かう航路が週2便、大分行きの航路が週3便就航しています。鈴与のフェリー輸送サービスは、陸上輸送と海上輸送を組み合わせて、最適な輸送を実現する海陸一貫輸送サービスです。
また、清水港発着の航路のみならず日本全国の航路に対応しており、保有シャーシ本数は約1,600本、年間輸送取扱実績は約70,000本と、業界トップクラスを誇っています。
▶フェリー輸送サービスページ
▶清水港の充実した国内航路|清水港公式サイト
まとめ
清水港は、山梨県・長野県をはじめ関東・中京エリアへのアクセスに優れ、混雑の少ないコンテナ搬出入体制や充実した国際・国内航路を備えた国際貿易港です。 また、多様な貨物に対応できる物流施設や助成制度も整備されており、物流効率化やBCP対策の観点からも活用しやすい港といえます。 鈴与では、清水港を活用した港湾物流に加え、通関・倉庫保管・国内配送までワンストップで対応しています。 清水港の活用をご検討中の方や、現在の輸出入物流の見直しをご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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