中ロット海上輸送網
「はこ廻船」

はこべないものをはこぶ、はこべないときにはこぶ。「はこ廻船」はお客さまが「はこべる」ためのお手伝いをいたします。

  • 危険物・再生資源の規制をコンテナで緩和
  • 液体・バラ貨物輸送用の特殊コンテナを開発
  • 地方への新規寄港を小型コンテナ船で実現

Point

規制強化や社会問題の解決に挑む

1.規制強化

  • 高圧ガスがフェリーや鉄道で運べない
  • 再生資源の積替え保管ができない
  • バラ貨物輸送時の飛散を無くせない
  • CO2排出量削減の環境規制が強化されたが、打ち手がない
  • 2024年に備えた長距離輸送ドライバーの労働環境改善策が見つからない

2.社会問題

  • タンカー船で輸送していた液体貨物の輸送量が減少して運べない
  • 生産年齢人口が減少し、船の揚げ積みを行う作業員を確保できない
  • 災害多発によりサプライチェーンが寸断され運べない
  • 定期航路や貨物鉄道路線がないため運べない

「はこ廻船」のコンテナソリューション

コンテナを利用することで5つの課題を解決できます

タンクコンテナもドラム缶も運べる危険物海上輸送

国際標準規格で安全性が確認されたコンテナと、危険物輸送に適合した防爆仕様の船舶を使い、さまざまな危険物の海上輸送に対応いたします。

はこべるもの

  • 消防法該当品
  • 毒劇法該当品
  • 高圧ガス保安法該当品
  • 危規則該当品

タンクコンテナもドラム缶も保管できる危険物専用施設

危険物専用施設(コンテナ屋外貯蔵所、屋外タンク、危険物倉庫)を使って、さまざまな危険物の保管に対応いたします。

  • コンテナ屋外貯蔵所
  • シリンダーなどの荷姿でも保管可能

保管できるもの

市原港
  • コンテナ屋外貯蔵所

    消防法:第4類第1~4石油類、アルコール類、動植物油類
    高圧ガス:可燃性ガス、不活性ガス、特定不活性ガス
    毒劇物:一部品目を除く各種
    危規則:一部品目を除く各種

Point
市原港はタンクコンテナの他、ドラム缶やガスシリンダー荷姿の貨物もコンテナに入れて一時保管が可能です。

清水港
  • ISOタンクコンテナ屋外貯蔵所

    消防法:第4類第1~4石油類、アルコール類、動植物油類

付帯施設とその他の保管施設

  • タンクコンテナ洗浄施設

    4レーン(洗浄2レーン・整備2レーン)

  • タンクコンテナ加温施設

    4基(スチーム・温水)

    • 普通貨物、指定可燃物、危険物に対応
  • 屋外タンク

    43基ある屋外タンクの中から、お客さまのご要望に適した容量・材質のタンクをご提案いたします。作業は知識と経験を有する鈴与液体物流サービス㈱が行っています。

  • 危険物倉庫

    危険物倉庫とコンテナ輸送を組み合わせることで、ドラム缶やIBCコンテナの危険品を海上輸送することが可能です。

上からも横からも積める。再生資源海上輸送

特殊コンテナを利用することで規制緩和条件*をクリアし、再生資源の広域海上輸送に対応いたします。

  • 平成17年3月25日付け課長通知「環廃産発第050325002」
  • ダンプ車両と同じようにホイールローダー等で積込が可能
  • スロープやプラットフォームが無くても積卸が可能

はこべるもの

  • 廃プラスチック類
  • 汚泥・災害がれき
  • 廃油
  • 焼却灰

付帯サービス

  • 現地調査

    排出者さま・処理先さまの現場に赴き調査を行い、特殊コンテナを活用した輸送への切り替えをご提案いたします。

  • 契約書など資料の作成補助

    各種契約書、事前協議用のルート図などの作成を補助いたします。

  • 電子契約

    電子契約システムを使用し、迅速な契約締結のサポートをいたします。

バラ貨物もお任せ。鈴与独自の密閉コンテナで大気・海洋汚染を防止

密閉型のバラ貨物専用コンテナにより、貨物の飛散・漏洩防止を実現します。

特殊コンテナの構造

コンテナ上部に開口部を設けダンプアップできる専用コンテナをご用意しております。

  • 鉄製の蓋で密閉性が高く、着脱の作業性も良い
  • 内部はダンプ車両と同じ船底構造を採用し、スムーズな荷卸しを実現

特殊コンテナの開発

お客さまのニーズをかなえる特殊コンテナを開発いたします。
(開発例:高さが低いコンテナ、水密性が高いコンテナ等)

  • 扉をボルトで増し締めできるようになり、含水率の高い貨物の輸送を実現
  • 高さを低くしたことで、フォークリフトで天面フタの着脱が行えるようになりました
  • 一般的なコンテナより背が低いので、高さ制限がある屋内でもダンプアップ作業が可能となります

社会課題を解決する全国輸送網

無人航送のコンテナ船で北海道から九州まで、全国12港の輸送網で2024年問題の解決に貢献いたします。

北海道から九州に至る、鈴与のコンテナ船輸送網

航路

無人航送のコンテナ船でお客さま最寄り港まで海上輸送し、陸送距離を短縮することでドライバーさまの拘束時間を削減します。

東廻り航路・西廻り航路の1週間におけるスケジュール表
  • 「清水」「市原」にて東西航路の接続を行い、北海道から九州までの東西間輸送が可能です。
  • 西廻り航路の「名古屋」と「高知」は月2回の寄港、「伊万里」は6月から12月の半年間のスポット寄港となります。

CO2排出量の削減

陸送距離を短縮し、複数のコンテナと積み合わせて海上輸送することで、CO2削減を実現します。

物流2024問題のドライバーの労働環境改善に寄与

海上輸送により無人航送区間を増やすことでドライバーの連続運転時間を削減し、労働環境改善を実現します。

輸送量の増減に柔軟に対応できるコンテナ船輸送

輸送量の増減等でタンカー船やローリー輸送に適さない量の化学品をコンテナ船輸送に切り替えて運びます。

輸送フロー

タンカー船で運んでいた液体貨物をコンテナ船に切り替える場合、以下のような使い方が可能です。

  • お客さまの工場でタンクコンテナに充填して運ぶ

  • 清水港の屋外タンクでタンカー船からタンクコンテナに積み替えて運ぶ

  • 清水港の危険物倉庫でトラックからコンテナに積み替えて運ぶ

既存のインフラ、労働力を活用できるコンテナ船輸送

コンテナ船輸送に切り替えることで、機械化・省人化を実現します。生産年齢人口の減少が進む中でも安定的な輸送サービスを提供できます。

既存の輸送インフラを活用

統一規格のコンテナであれば、全国に普及したコンテナ港の既存施設と労働力を活用できます。大型サイロや大型タンクの建設コストのご負担がなくなり、初期導入コストを低減できます。

年々増えるコンテナクレーンと取扱い港
コンテナクレーン全国港湾設置数は平成26年現在、約300基70港まで増加
「日本におけるコンテナクレーン一覧表」より参照
コンテナ輸送による省人化効果
在来線では総労働時間420時間分であったものが、コンテナ輸送の導入により省人化率76%を達成。総労働時間を142時間分に軽減。
当社内比較 / 燃料用プラスチックを千葉県市原港から東北エリアまで800トン運ぶ場合

現在清水港では今後のさらなる機械化・省人化に向けて、コンテナ無人荷役機械の実証実験を行っています。

定期航路や鉄道路線が行き届かないエリアのモーダルシフト

小型コンテナ船なので、フェリーなどの大型船と比較して少ない輸送量でも新規寄港地の追加が可能になります。お客さまのパートナーとしてモーダルシフトの実現に取り組んでまいります。

新規寄港地追加実績

  • 2018.10 北海道函館港

    寄港開始

  • 2020.12 岩手県大船渡港

    寄港開始

  • 2021.04 青森県八戸港

    寄港開始

  • 2022.02 福岡県門司港

    寄港開始

  • 2022.12 愛知県名古屋港

    寄港開始

  • 2023.7 佐賀県伊万里港

    寄港開始

  • 2024.4 高知県高知新港

    寄港開始

首都圏でのモーダルシフト

市原港と横浜港をつなぐ海上輸送サービスで、首都圏の混雑回避とCO2削減を実現します。

東京湾内海上輸送サービス「湾岸ショートカット」

東京湾をショートカットして横浜港発着の輸出入貨物を運びます。陸送距離の短縮、道路渋滞やCYゲート待ち時間のアイドリングがなくなり、CO2排出量を削減できます。

  • 横浜はしけ運送事業協同組合が運行するコンテナバージを使った東京湾内の海上コンテナ輸送は「グリーン物流バートナーシップ会議」から平成17年度のモデル事業に選定されています
横浜港から市川港に至る「湾岸ショートカット」の図

ローリングストックによるBCP強化

災害に強い市原港をご利用いただくことで、コンテナ荷姿のまま安全在庫をストックし、お客さまのBCP対策強化のお手伝いをいたします。

市原ローリングストックを利用する事による、BCP対策の概念図

市原港コンテナターミナル

所在地
〒299-0107
千葉県市原市姉崎海岸7-1
コンテナヤード
収容力約750本(40フィート換算)
  • コンテナヤード内AEO保税蔵置場
  • 埠頭内は24h有人警備体制
プライベートバース
全長約108m、水深6m
営業時間
日祝を除く月〜土 8:30〜16:30

市原港は船積み岸壁が直結しています。道路寸断時でも港が機能していれば市原港から「はこ廻船」を利用して海上輸送が可能です。

  • 浸水への対策

    浸水の最大津波予想3.4m※に対して、海抜3.7mを持つコンテナヤードです。

    • 千葉県HP「津波浸水想定について(解説)」より
出典:国土交通省「ハザードマップポータルサイト」より
  • 地震への対策

    厚さ350mmの全面コンクリート舗装による高い耐震性を持つコンテナヤードです。

導入事例

化学品メーカーA社

商材

液体化学品

導入によるメリット

  • ノンアセット化による固定費(保守管理費・人件費)の低減
  • 多頻度中ロット化による市場変動リスクの低減

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リサイクル会社A社

商材

燃料プラスチック

導入によるメリット

  • 重機・人員の圧縮で固定費を削減
  • 定期輸送化に伴う、海上運賃の価格変動リスクの低減

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リサイクル会社A社

商材

燃料プラスチック

導入によるメリット

  • 港の安全在庫保管機能により、工場の安定操業が実現
  • 連続運行の規制強化に伴う陸送費高騰(1オペ→2オペ)を吸収

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化学品メーカーA社

商材

消防法危険物

導入によるメリット

  • 屋外貯蔵所の保管機能により、工場使用量の増減の波を吸収
  • 屋外貯蔵所の保管機能により、リードタイムを短縮

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飲料メーカーA社

商材

飲料原料

導入によるメリット

  • 港の安全在庫保管機能により、工場の安定操業実現
  • 長期化すると高額になるデマレージ料の回避

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量販店A社

商材

輸入食品

導入によるメリット

  • コンテナ陸上輸送区間のピストン輸送で、輸送コストを低減
  • 渋滞などによる作業計画遅延が無く、安定操業を実現

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お問い合わせはこちら

Contact Us

導入の流れ

  • お問い合わせお問い合わせフォームにてお気軽にご連絡ください。
    メールでのお問い合わせは下記へお願いします。
    メール:ZZ650@suzuyo.co.jp
  • ヒアリング営業担当者より現状の確認やお客さまのご要望(貨物形状、輸送区間、輸送時期、輸送数量など)をお伺いいたします。
  • 調査(現地確認、関連法規)輸送プラン検討の際、必要に応じて、以下調査をいたします。
    • 貨物(性状など)、現場(作業場所・輸送経路など)の確認
    • 関連法規への適合性、許可取得に必要な要件などを確認
    • 関係行政機関への相談 など
    • CO2排出量削減量の算出
    • 輸送時間の算出
  • ご提案・お見積ヒアリングした内容をもとにお客さまの条件に応じた輸送プラン(コンテナの選定等)を構築し、お見積をご案内いたします。
  • 準備輸送に必要な体制を整えます。
    • 必要なハードの取得
    • 必要な許認可の取得(申請用資料の作成等を含む)
    • 契約の締結 など
  • ご契約・発注ご希望の出荷/納品日・数量等に応じた輸送スケジュールをご案内いたします。

よくあるご質問

サービスを利用するには、どうすれば良いですか?

対応可否の確認、お見積もりをいたしますので、まずは輸送内容をお聞かせください。

コンテナを所有していないのですが、どうすれば良いですか?

お客さまがトラックの積み下ろしの際にお使いの機械・方法で対応できるよう、便利なコンテナをご用意しております。必要に応じて、作業方法等についてご提案いたします。

コンテナ1本に、どれくらい荷物を積載できますか?

例えば20Fコンテナであれば重量は20t、容積はPL換算で20PL分が、目安となります。詳細については遠慮なくお問い合わせください。

荷物をコンテナへ詰めたり、コンテナから取り出したりするには、どうすれば良いですか?

お客さまがトラックの積み下ろしの際にお使いの機械・方法で対応できるよう、便利なコンテナをご用意しております。必要に応じて、作業方法等についてご提案いたします。

工場にコンテナを載せた車両が入れるか分からないのですが?

必要に応じて現地調査や試験走行等を行いますので、お気軽にお問い合わせください。

コンテナ1本でも利用できますか?

定期寄港地であれば、1本からお引受けいたします。

現在の寄港地以外にも寄港できますか?

輸送数量、輸送時期を踏まえて検討いたしますので、お気軽にご相談ください。

港から引取先・納品先までの輸送はどうすれば良いですか?

お引き取りからお届けまで一貫して当社で手配する事が可能です。もちろん輸送区間の一部をお客さまでご手配いただくことも可能です。

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