2024.08.30

  • 港湾運送事業

本州太平洋側の原木取り扱い第1位!清水港の袖師木材センターを利用して流通全体を効率化しませんか?

袖師木材センターの画像.jpg

原木の取り扱いにおいて、専門的な作業が多く自社対応ができない、一貫委託できる業者がおらず困っているといった課題はありませんか?
清水港は本州太平洋側で最も原木の取り扱いが多い港です。鈴与が運営する袖師木材センターは原木の検尺やグレーディングなどの付帯作業も一手にお引き受けすることでお客さまの流通全体の効率化を実現しています。
今回は原木の取り扱いでよく聞く課題、袖師木材センターが提供しているサービスについてご紹介します。

袖師木材センターについては、ご紹介資料をご用意しています。下記から無料ダウンロードに進めますのでぜひご活用ください!
▶資料:袖師木材センター紹介資料

原木扱いでよく聞く課題

原木の取り扱いにおいては貨物特性上、JAS規格で貨物サイズ・数量(M3)を測る『検尺』、品質ごと選別する『グレーディング』、仕向国の要求に応じた『植物検疫』、病害虫を駆除する『くん蒸』などのノウハウが必要な作業が多く発生します。

*植物検疫とは  :国際植物防疫条約にて各締約政府が植物及び植物生産物の病害虫が、国境を越えての侵入及び蔓延の防止をする為に行うものです。日本では植物防疫法にのっとり実施されます。
*くん蒸(燻蒸)とは:臭化メチル、シアン化水素(青酸)、リン化アルミニウムなどの特別な薬剤投与等による害虫駆除を指し、国外への害虫進出及び蔓延を防止します。

専門的な作業や作業の多さから、以下のような課題を抱えている方も多いのではないでしょうか?
・原木の輸出・輸入をしたいが、一般貨物と違ってどんな規制があるのか分からない、ノウハウがある業者に一貫で委託したい。
・本船くん蒸で輸出したいが、対応出来るくん蒸業者がいない。
・山で伐採した丸太を検尺出来るスペースがなく困っている。

今回はこのような課題を解決する鈴与のソリューションをご紹介します。

袖師木材センターの特長

袖師木材センターは清水港に建設された木材流通を担う、本州太平洋側で最も原木の取扱量が多い大型木材土場です。コンテナ輸出入貨物の取り扱いに加え、大型貨物船チャーターでの中国向け一括輸出や内航船での国内輸送に対応しています。

施設概要
名称  :鈴与(株)袖師木材センター
所在地 :静岡県静岡市清水区横砂字御林脇408-17
敷地面積:30,000m2(約1万坪)
貨物在庫:最大25,000m3
実績  :中国向け外航船輸出 5,000m3/月(大型外航船2隻)
     国内向け内航船輸送 4,000m3/月(内航船4隻)
     コンテナ輸出2,000m3/月(40FTコンテナ換算で80本分)

特長1:山の原木伐採現場での検尺・グレーディングが不要

山の伐採現場では限られたスペースの中で原木を一時保管し、搬出しています。伐採現場から清水港へ直送いただければ、原木のサイズ、数量(本数、M3)を把握するために通常行われる検尺、グレーディング作業を袖師木材センターで対応可能です。港への搬入前に伐採現場から山土場や市場に作業を依頼する必要がなくなり、商流・物流の中間工程を省略し、流通全体の効率化を実現します。

袖師木材センター利用による商流・物流工程の変化.png

特長2:原木の輸出入作業の一元管理が可能

本センターは約1万坪の広大なスペースを確保しており、最大25,000M3の原木を保管可能です。敷地全体が保税蔵置場であり、植物防疫所の消毒指定地域の許可も取得しているため、原木の輸出入業務を一元管理出来ます。加えて、岸壁併設のため保管・くん蒸・通関・荷役の一貫作業が可能です。

特長3:貨物集積に適した抜群のアクセス

近隣県の原木も清水港から輸出されています。清水港は国道1号線沿いにあり、東西方向に走る東名および新東名、南北方向に走る中部横断自動車道と道路ネットワークが充実しております。また、圏央道を利用することで北関東からのアクセスも容易となっており、物流拠点としての利便性の高さが大いに注目されています。

袖師木材センターのサービスメニュー

袖師木材センターでご提供しているサービスを紹介します。

・コンテナ輸出バンニング作業
貨物材長に合わせて使用コンテナサイズ(20F、40F)を判別し、最適なバンニングプランをご提案します。

・コンテナ輸入デバンニング作業
サイズの大きな南洋材や稀少樹種も対応可能です。

・外航船・内航船 船積み卸し作業
常備している自社クレーンを使用し、センター併設の岸壁から直接本船へ船積み、船卸しを実施します。

・検尺作業 / グレーディング作業
JAS規格、BM方式、ベトナム要求の検尺など様々なバリエーションの作業に対応します。A・B・C・D材へのグレーディング作業も承ります。

・中国等輸入国制限に対応したくん蒸作業
天幕くん蒸と本船くん蒸、双方でのくん蒸作業に対応可能です。他港への出張くん蒸作業も承ります。

原木の取り扱いにおける作業、ノウハウが必要な作業は全て袖師木材センターで対応可能です。
清水港は全国でも限られた本船くん蒸を常時実施可能な港であり、保管・くん蒸・通関・荷役などの一貫作業が可能ですので、商流・物流の中間工程を削減でき、お客さまの流通全体の効率化を実現します。

袖師木材センターについては以下の資料でもご紹介しています。
作業の様子などがイメージできる画像も掲載していますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
▶資料:袖師木材センター

ご利用されているお客さま事例紹介

1.清水港における原木選別(検尺、グレーディング)により、原木出材量および集材スピードが向上

<顧客概要>
業種:商社

<抱えていた課題>
保管、仕分けのスペースが限られている山土場での検尺、グレーディング作業は、原木出材量および集材スピードを制限するボトルネックとなり港へ必要量を集材するのに時間がかかっていた。

<鈴与の袖師木材センターのご利用で解決>
清水港における検尺、グレーディング実施により、素材生産者さまと清水港での検尺条件にて購買が可能になった。伐採された原木は山土場で検尺されずにそのまま港へ搬入されるため、原木出材量および集材スピードが向上した。また仕分けされたグレードに応じた輸送モードへの対応が可能なため、港からの二次輸送を必要とせずに効率良く流通販売することができた。
本事例においてご提案した輸送モードは以下。
Bグレード→合板工場様向け(トラック搬出)
Cグレード→中国輸出向け(在来船・コンテナ輸出)
Dグレード→バイオマス発電所向け(在来船移出)

2. 他港での本船くん蒸も可能! 中国向けバルク船輸出を実現

ここまで袖師木材センター/清水港のご紹介をさせて頂きましたが、他港での本船くん蒸も承ります。

<顧客概要>
業種:商社

<抱えていた課題>
土場での天幕くん蒸には広大な敷地、大量のくん蒸資材や時間を要するため、本船くん蒸を希望される輸出者さまが多い一方で、その地域にくん蒸業者がいない、または安全上本船くん蒸が対応できないため、中国向けに在来船での輸出ができない輸出者さまが多かった。

<鈴与のサービスで解決>
鈴与はこれまでに袖師木材センターにて培った経験や技術を活かし、他港への出張本船くん蒸をご提案することで安全に本船くん蒸を実施し輸出者さまのビジネス確立を実現。東北地方から四国地方まで幅広いエリアで出張くん蒸を実施。

よくあるご質問

原木の輸出入や清水港についてお客さまからよくいただくご質問をまとめました。

Q 集材ペースや貨物数量に応じて、フレキシブルにコンテナ船か在来船を使い分けたい。
A 貨物の数量、樹種、材長、径級など条件をご提示ください。最適な輸送モード、バンプランをご提案します。

Q 原木の輸出・輸入をしたいが、一般貨物と違ってどんな規制があるのか分からない。
A 鈴与は輸出では中国、台湾、ベトナム、韓国など複数国への実績がございます。
輸入では米国、東南アジア、欧州、アフリカなどあらゆる国やエリアからの実績がございます。 仕向国、仕出国により要件が異なりますので、ぜひ一度ご相談ください。

Q 清水港から輸出入可能な国・港はどこですか?
A 中国各港をはじめ北米、欧州、アジアの世界各国へ輸出入が可能です。
15カ国45港と直航便で結びます。詳細は清水港管理局の航路表をご確認ください。

袖師木材センターは原木取り扱いのあらゆるお困りごとに対応します。
原木の輸出入、移出入をご検討されている方はぜひ一度お問い合わせください。

関連リンク

お問い合わせはこちら

Contact Us

関連記事