2025.04.03

  • 海外事業

2025年4月オープン!タイ・レムチャバンに危険品倉庫を開設しました

倉庫の外観

近年、タイでは危険品の保管に関する政府の監査が厳しくなっています。監査の厳格化に伴う作業の煩雑性や物流コスト増加の影響を受け、現在、外部倉庫利用のニーズが高まっています。
鈴与のタイ拠点では、2025年4月にタイ国内最大の貿易港があるレムチャバン地域に新たに危険品倉庫をオープンしました。今回は、新倉庫の概要とタイの物流サービスについてご紹介します。

タイの新危険品倉庫の概要

倉庫の外観

所在地   : チョンブリ州シラチャ郡ネクスジェン開発団地内(🏴Google Map
営業開始月 : 2025年4月
所管面積  : 7,500㎡(一部温度管理区画あり)
取扱商材  : 危険品、一般品  *危険品の取り扱いに関する詳細につきましてはお気軽にお問い合わせください
倉庫機能  : 防爆仕様、スプリンクラー設置など危険品保管要件に適合
セキュリティ: 監視カメラ完備、24時間有人警備
システム  : 鈴与独自のWMS(倉庫管理システム)であるSuzuyo Cargo Masterを導入し、入荷から配送まで一元管理を実施
       *WMSに関しては下記コラムでご紹介しています
      ▶物流情報システムで物流管理業務の負荷軽減と効率的な倉庫管理を実現!

新危険品倉庫の強み

利便性の高い立地

タイ最大の貿易港であるレムチャバン港から10kmの距離に位置しており、輸出入貨物の取り扱いに最適な立地です。また、東部3県(チョンブリ、ラヨーン、チャチュンサオ)の経済特区「東部経済廻廊(EEC)」内にあり、周りには多くの企業や工場が集まり、投資が活発に行われています。そのため、在庫保管に最適な、利便性の高い立地となっています。

タイ新倉庫の立地を示す地図

コンプライアンス対応

タイで危険品を保管するためには、有害物質法が定める安全基準を満たす必要がありますが、従来は危険品保管に関する取り締まりが厳格でなく、法令に遵守しない状態で危険品を保管するケースが散見されました。しかし、工場火災などの事故が相次いでいる状況から、工業省工場局(DIW)による建物の監査が年々厳しくなっています。そのような背景から、危険品保管に係る建物の改修や維持などのコスト増が見込まれ、多くの企業が在庫保管を自社倉庫から外部倉庫に移すなど、外部倉庫のニーズが高まっています。

鈴与のタイ拠点では、倉庫の安全品質生産性管理を担う専門部隊:SQPMSafety Quality Productivity Management)チームを有し、定期的な倉庫監査を実施しています。また、安全基準などの変更があるたびに各倉庫の保管状況の確認や必要に応じた改善を実施することで、法令に即した倉庫管理を実現しています。加えて倉庫の管理のみならず危険品の輸入・保管に関するライセンス申請代行サービスも提供しており、輸出入手続きから保管、配送まで一貫したサービスを提供しています。

温度管理区画の設置

倉庫内に25度(±3度)と5度(±3度)の空調管理が可能な2つの異なる温度帯の温度管理区画を設置し、温度管理が必要な危険品の保管にも対応しています。このため、危険品や一般品、温度管理が必要な商品を同一敷地内で保管でき、さまざまな商品を取り扱うお客さまにとっては複数の拠点を利用することによる拠点間の余分な商品の輸送が発生せず、物流に係るコスト削減にも貢献します。また、複数の倉庫で商品を保管することによる在庫管理などの手間も省くことが可能です。

鈴与のタイ物流サービス

鈴与は、1992年にタイ・バンコクに現地法人を開設し、30年以上の豊富な経験と実績を基にさまざまなお客さまに物流サービスを提供しています。現地では国際輸送サービス、国内輸送サービス、DC・倉庫サービスと幅広い業務に対応しています。特にDC・倉庫サービスではタイ国内の主要工業団地を中心に広範な倉庫拠点ネットワークを構築し、さまざまな業種業態のお客さまの商品を保管しています。
また、単なる輸送や保管にとどまらず、輸出入通関やライセンス取得など多くのサービスを有し、それらを組み合わせることで輸出入~保管~配送までワンストップで提供できるサービスを整えており、お客さまの物流業務を効率化しています。

タイでの危険品倉庫の利用や、物流サービスにご関心のある方は、ぜひ鈴与までお問い合わせください。
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