2024.03.01

  • 国際輸送

フィリピンの食品輸送を変える!鈴与の高品質な冷凍冷蔵輸送をご紹介します

鈴与の冷凍・冷蔵専用トラック

皆さんは「フィリピン」にどのようなイメージを持っていますでしょうか。暖かい南国をイメージされる方も多いのではないでしょうか。このフィリピンの高温多湿な気候は、温度管理が必要な食品の輸送にとっては大敵です。食品が不十分な管理の元で輸送され、廃棄となってしまうケースも多くあります。
今回は食品の品質を保ったまま輸送するための手段である、鈴与の冷凍冷蔵輸送サービスをご紹介します。

フィリピンの経済成長と高品質な食への関心の高まり

日本国内では、当たり前のように冷凍冷蔵品が厳格な温度管理の元で輸送されていますが、フィリピンでは、適切な管理がされないまま輸送されているケースも多く存在します。例えば、フィリピン国内で販売されているアイスクリームは、輸送中に一度溶けて形が崩れてしまった状態で販売されるケースが散見されます。また、高原地帯から野菜を運ぶ際に、低温での輸送が行われなかったために、味が落ちた状態で販売されたり、廃棄処分となっている事例もありました。
しかし、経済水準の向上によって、フィリピンの消費者はより見た目が良く美味しい食品を求めるようになっています。これらの食品の品質を保つために重要なポイントは、適切な温度管理を行った上で輸送をすることです。

外食産業や食品メーカーにとって、東南アジア2番目の人口大国であるフィリピンは有望な市場で、首都のマニラ近郊では、日本の代表的な外食チェーン店も多く見ることができます。また、近年は安定的な経済成長が続いており、2000年には全人口の45%であった中間所得層が2020年には70%と大幅に増加しています。人々の生活が豊かになることに伴って、美味しい食へのニーズも高まっており、実際に現地のスーパーマーケットでも日本から輸入された高価格の冷凍食品を目にする機会も多くなってます。

フィリピンの物流課題

フィリピンの日系物流企業では自社のトラックで冷凍冷蔵輸送を行っておらず、地場企業でも輸送時の温度管理が徹底されていない会社が多くあります。先述のように食品物流には温度管理が重要で、その不備によって商品の廃棄が頻発している例もありました。また、ドライバーの従業員管理が適切に行われていない会社も多く、無断欠勤で車両がスケジュール通り運行できず、納品遅延が多発しているケースもあります。
これらの輸送における品質、運用面での課題を解決するために、日本と同水準の品質の冷凍冷蔵輸送システムを導入することで、鈴与は日系物流企業で初の自社車両による冷凍冷蔵輸送サービスを実現しました。

鈴与の冷凍冷蔵輸送の3つの強み

ここからは、鈴与のフィリピン物流サービスにおける冷凍冷蔵輸送の強みをご紹介します。

①高品質な車両

鈴与のトラックは信頼性の高い日本メーカー製の車両・冷却装置を使用しています。そのため、常温から-25℃の広範な温度帯で、幅広い商品の輸送が可能となっています。また、車内に可動式パーティションを設定し、2温度帯(冷凍/冷蔵)の商品を同時に配送することができます。

フィリピンの鈴与のトラック.png

②車両管理

鈴与では、車両の位置情報をGPSでリアルタイムに把握した上で運行管理を行っています。また、オペレーション面でも、集荷・配送遅延が発生しないように日々の交通状況を元に出発時間を調整しているため、納品時間になっても車両が来ずに、どこにいるかも分からないという問題が起こりません。

また、車両に設置している温度計によって、温度をリアルタイムで確認することができ、厳密な温度管理がなされています。また、トラックには複数の温度計があり、2温度の商品を同時に配送する際にそれぞれの温度を正確に計測できることに加え、仮に1台が故障した場合でも温度監視を続けることが可能です。全ての運行を鈴与の自社車両にて行い、外部の協力会社を利用しないことで、これらの高い水準の管理が全ての車両で行われています。

【車両温度グラフ】                                【車両に設置している温度計】
温度管理を示すグラフ.png車両温度計.png






③従業員の教育

日本では当然と思われている従業員教育が、現地の運送会社では当たり前に行われていない場合が多くあります。鈴与の従業員は5S(整理・整頓、清掃・清潔・躾)についての教育が十分に行われており、ユニフォームの着用やIDカードの携帯、日々のトラック清掃、安全靴の着用など、教育が徹底されています。加えて、事故のリスクを下げるためにも、日本と同様に運行前にアルコールチェックや体温チェックを行っています。
また、現地の運送会社では、従業員の遅刻や無断欠席によって予定通りの運行ができず、納品遅延が発生することも多くありますが、鈴与では従業員管理を十分に行っているため、遅延が発生しません。
▶フィリピンの物流サービス

車両を洗浄するスタッフの様子.png      ユニフォームを着用したスタッフ.png

冷凍冷蔵輸送サービスの活用例

顧客概要

・業種   : カフェ
・取扱商材 : ケーキなどの温度管理が必要な食品

抱えていた課題

納品遅延が多発し、店舗で販売機会逸失
これまで起用していた現地の運送会社では、納品の時間になっても車両が来なかったり、ドライバーが急に休みを取り車両が運行できなかったり
と、納品遅延が多発していた。また、自社のトラックだけではなく、下請け業者を起用して集荷・配送を行っていたことも要因となり、全運行のうち
50%以上の納品で遅延が発生し、店舗での販売機会逸失が課題となっていた。

温度管理の不備により廃棄が発生、顧客満足度に影響
輸送中に適切な温度管理が行われなかったことで、ケーキが溶けてしまい、型崩れが発生するなどの問題があった。これらの商品は不良品として廃棄するしか方法がないため、発注した数量通りの納品が行われず、欠品が生じることが多々あった。
店頭で欠品が発生することで、顧客満足度の低下につながっていることが課題であった。

鈴与の冷凍冷蔵輸送サービスで解決

時間通りの納品を実現
先述のように鈴与では従業員管理に力を入れていることや、すべての運行を自社のトラック・ドライバーで行っていることにより、これまでの
課題であった従業員の無断欠勤などに伴う、納品の遅延が発生しなくなった。

廃棄ロスによる販売機会逸失の課題が解決
適切な温度管理がされた環境で輸送が行われるため、輸送中に商品が溶けるという問題が無くなった。これによって、課題であった輸送中の廃棄
ロスによる、店舗での販売機会逸失の課題が解決された。輸送中のリアルタイムでの温度記録が鈴与より提供されるため、温度管理が正しく行わ
れていることが分かり、安心感につながっている。

まとめ

1章でご紹介したように、経済成長に伴い、フィリピン国内での美味しい食への関心は年々高まっています。しかし、食品輸送の際に不可欠な適切な温度管理が施された冷凍冷蔵輸送体制はまだ発展途上です。
フィリピンで温度管理が必要な商品を輸送する際には、鈴与の冷凍冷蔵輸送サービスの利用をぜひご検討ください。
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