2023.11.01
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物流アウトソーシング開始までの6つのステップをご紹介します!

物流アウトソーシングを検討するタイミングや、どのような流れで物流会社に相談すればいか分からず、物流アウトソーシングのイメージが掴めないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は物流アウトソーシング検討のポイントと、アウトソーシング開始までのステップをご紹介します。
物流アウトソーシング検討のポイントー物流見直しのタイミングとは?
物流に課題を感じながらも、いつ物流をアウトソーシングするのか、いつ既存の物流業者から切り替えるのか判断に迷う場合もあるのではないでしょうか。物流見直しのタイミングを4つご紹介します。
(1) 出荷物量の増加
出荷物量の増加は大きな物流の見直しのタイミングと言えます。現在使用している保管スペースで足りるのか、人員を確保できるのか、自社で対応している場合はこのまま自社でのオペレーションを継続できるのかなどを検討する必要があります。
また、事業拡大に伴い、出荷物量が増加するだけでなく取り扱う商材や商品数が増加することも考えられます。取り扱う商品数が増加すれば、在庫管理や受注管理が煩雑になることが予想されます。商材の拡大に伴って新たにシリアルコードや賞味期限などを管理する必要が出てきた場合は、現在使用しているシステムで対応できるのかも確認する必要があります。
物流体制の構築の遅れによって販売機会を損失することのないよう、事業計画と照らし合わせながら、物量が本格的に増加する前に物流体制を見直すことが重要です。
(2) 販路の拡大
販路の拡大や力を入れる販路を変更する場合も、物流見直しのタイミングと言えます。販路を広げればそれだけ物量も増加することが予想されますが、物量増加への対応だけでなく、販路別の在庫管理に対応できるかが課題となります。
既に物流をアウトソーシングしていて、EC・通販に特化した物流会社に任せていたが今後BtoBにも力を入れていきたい場合、自社の方向性と提供してもらえるサービスが合致しないこともあります。
また、EC・通販に販路を拡大した場合、大手のEC・通販サイトでは定期的にセールやキャンペーンが実施されており、物流波動への対応も必須となってきます。波動に対応し、売り上げを伸ばすことができるよう物流アウトソーシング先の変更を検討すると良いでしょう。
▶コラム:EC・通販物流をアウトソーシングするメリットとは?
(3) 流通加工作業・ギフトへの対応
販路の拡大に伴い、EC・通販サイトで商品を販売することになった場合、ラッピングやリボン掛けなどのギフト対応が必要になる場合があります。
また、販売戦略として、商品にPOPやラベルを貼付する必要が出てくることも考えられます。
このような流通加工作業に対応する場合、作業スペースや人員を確保する必要がありますので、自社や既存の委託先で確保できるのか確認することが重要です。
(4) 物流品質・リードタイムの改善
誤出荷や梱包不備が多く物流品質を改善したい場合や、納品リードタイムの長期化に課題を感じている場合も物流見直しのタイミングと言えます。特にEC・通販の場合、物流品質やリードタイムが顧客満足度に直接的な影響を与えるため、物流を改善することで売上拡大にも繋がります。
また、納品リードタイムの長期化に課題を感じている場合、拠点の立地が最適ではない可能性があります。物流を見直す際には、現在の拠点の立地にとらわれずに、コストとリードタイムが最適となる拠点で提案してくれる物流会社を探すと良いでしょう。▶コラム:物流コスト削減のヒントは拠点立地の見直しにあり?!
このほかにも、ライセンスが必要な商品を取り扱っている場合は、委託先がその商品を取り扱うことができるかなど、自社が望むサービスを提供してもらえる物流会社を選定することが重要です。
自社で物流業務を担っている場合は、アウトソーシングすることで自社のリソースを売上拡大のためのコア業務に割くことができる、物流品質の向上が期待できるなど多くのメリットがあります。
物流アウトソーシング開始までの流れ
では、実際に物流アウトソーシングを開始するまでにはどのようなやり取りが発生するのか、鈴与のサービス導入の流れをご説明します。
(1) 問い合わせ
まずは、ホームページにあるお問い合わせフォームからお問い合わせください。
鈴与では以下のお問い合わせフォームよりお問い合わせを受け付けており、簡単なヒアリングをさせていただいた上で商材やご希望のサービスに応じて担当者にお繋ぎします。
▶お問い合わせフォームはこちら
(2) ヒアリング
Webや対面での面談にて、鈴与の物流サービスについてご説明させていただいた上で、お客さまの物流の概要や委託される業務範囲などをヒアリングさせていただき、鈴与で対応可能かを確認します。
お客さまの状況を確認する中では、お客さまの潜在的な課題も見つけられるようサポートいたします。
(3) NDA締結・物流データ分析
鈴与で対応が可能な場合、ご提案の準備を進めます。お見積にあたっては、商品マスタや月末在庫データなどのお客さまの物流データが必要です。金額だけでなく、鈴与の140拠点から、最もコスト・リードタイムが最適化される拠点を独自のシミュレーションシステムを用いてご提案するために、詳細なデータをご提供いただいています。
また、倉庫内のオペレーションについては、必要に応じてマテハンや機械の導入もご提案をさせていただきます。
物流データのご提供にあたりNDAを締結することも可能です。
(4) ご提案・お見積
面談にて、分析した結果算出したご提案・お見積内容を説明します。お客様さまの物流の特徴やご要望に沿った物流センターで、お客さまの物流課題を解決できるようご提案します。
(5) 倉庫見学
ご提案した倉庫をご案内させていただきます。実際に倉庫の環境や作業の流れをご覧いただくことで、アウトソーシングのイメージを掴んでいただくことができます。
(6) 成約・委託開始
ご提案内容を検討いただき、鈴与を委託先として決定いただけましたら、業務委託締結書を締結させていただきます。
業務開始の希望時期から逆算して、移管スケジュールを確認し、業務開始に向けて準備を進めます。
鈴与は独自のWMSを自社開発しており、鈴与のWMSとAPI連携可能なOMSを用いることで迅速に業務を開始することを可能にしています。▶コラム:OMS導入のメリットとは?WMSとの自動連携サービスもご紹介します
物流アウトソーシングの手引き資料もありますので、ぜひご活用ください!
鈴与の3PLサービスの特長
物流会社の検討にあたっては、物流会社の強みやサービス内容、導入事例を知ることが重要です。
最後に鈴与の3PLサービスの強みをご紹介します。
(1) 品質の高さ
鈴与を利用していただいているお客さまに最も評価いただいているのが、物流品質の高さです。作業手順書やマニュアルを用いて作業スタッフへ教育を行うことで、出荷精度の向上に繋げ、高品質な物流サービスを提供しています。また、物量が急激に増加した際も品質を落とさない体制を構築しています。
(2) 豊富なDC倉庫運営実績
1,000社以上のお客さまとの取引実績があり、全国140拠点でさまざまな商材のDC倉庫を運営しています。BtoB向けのみならず、EC・通販物流も同一拠点で対応できますので、販路の拡大も柔軟にサポートします。
実際に鈴与の物流サービスをご利用のお客さまの声は導入事例ページで紹介しています。
(3) 流通加工への対応
商品のセット組みやラベリング、ラッピングなどお客さまのニーズに合わせた流通加工作業にも柔軟に対応します。医療機器や化粧品の製造業ライセンスを取得している倉庫もありますので、流通加工作業も含め同一倉庫での対応が可能です。入出荷、保管だけでなく流通加工作業も一貫してお任せいただけるので、物流管理コストやリードタイム削減に貢献いたします。
鈴与はお客さまの業種業態や取扱商材に合わせて最適な物流サービスをご提案しています。雑貨や自動車部品に加え、より精度の高い管理が求められる化粧品や医療機器、ワインといった商材に特化した物流サービスを展開しています。
上記のような強みを評価していただき、鈴与をご利用いただいている企業さまが増加しています。また、お客さまの課題に寄り添った継続的なご提案により、長く鈴与のサービスをご利用いただいています。
詳しいサービス内容についてはサービスページをご覧ください!
物流に課題を感じている方、鈴与の3PLサービスにご興味のある方は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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