2025.10.09
- 3PLソリューション
3PL企業の強みとは?委託先選定で見るべきポイントを解説

物流業務の効率化やコスト削減を目的に、3PL(サードパーティ・ロジスティクス)の導入を検討する企業が増えています。
一方で、3PL企業は数多く存在しており、「どの企業を選べばよいかわからない」と悩むケースも少なくありません。業者ごとに、得意とする領域や提供できるサービス内容は異なります。
そのため、単純な価格比較だけでなく、自社の商材や物流課題に合った"強み"を持つ企業を選定することが重要です。
本記事では、3PL企業の主な強みや、委託先選定時に確認したいポイントについて解説します。
物流のアウトソーシングをご検討の方は以下の資料もご参考ください。
▶資料:物流アウトソーシングの手引き
3PL企業の「強み」とは
3PL企業は、それぞれ得意とする領域や対応できる物流業務が異なります。
この章では、3PL企業が持つ代表的な強みについて紹介します。
そもそも3PLとは何か知りたい方、3PL導入のメリットなどを知りたい方は以下のコラムをご覧ください。
▶コラム:3PL (サードパーティー・ロジスティクス)とは?定義やメリットを解説します
(1)物流品質に強い
誤出荷の削減や在庫精度の向上など、物流品質を強みとしている3PL企業があります。物流品質は、顧客満足度や企業ブランドにも直結する重要な要素です。
特に以下のような商材では、高い品質管理体制が求められます。
化粧品 :製造ロットの管理や薬機法への配慮、セット組みなどの柔軟な流通加工が求められるケースがあります。
医療機器:医療機器は人の身体に影響を及ぼす可能性があるため、品質管理が重要です。「ISO13485認証」を取得しているかもポイントです。
食品 :衛生管理、賞味期限管理、温度帯管理などの厳格な管理体制が求められます。
精密機器:衝撃・振動対策や丁寧な保管・梱包対応が必要です。
温度管理が必要な商材:定温環境の維持や、継続的なモニタリング体制が重要になります。
現場オペレーションだけでなく、作業マニュアルや品質チェック体制が整備されているかも確認ポイントです。
(2)流通加工・付帯作業に強い
物流センター内での流通加工に対応できることも、3PL企業の大きな強みの一つです。物流センターや倉庫内で、商品をお客さまのニーズや販売形態に合わせた状態に整えることで、商品に付加価値を与えることができます。
具体的には、箱や袋に複数の商品を詰め合わせるセット組み、海外製品への日本語説明書のラベル貼付、ピッキングされた商品が出荷指示のデータと合致しているかを確認する検品、チラシなどの販促物の同梱や緩衝材の使用した梱包など、物流センターで出荷前工程まで一括で対応できることで、業務効率化につながります。
3PL企業によって対応範囲が異なるため、自社で必要となる作業に対応可能か、事前に確認しておくことが重要です。
(3) 全国配送ネットワークに強い
全国への配送や複数拠点運営を得意とする3PL企業もあります。配送エリアやリードタイムの最適化には、物流拠点の配置が重要です。
全国展開している企業や、多拠点配送が必要な場合、ネットワーク力が大きな選定ポイントになります。
(4) システム連携に強い
近年では、物流DXへの対応力も重要視されています。
例えば、WMS(倉庫管理システム)、ECカートシステム、販売管理システムなどとのシステム連携が可能かどうかで、業務効率は大きく変わります。
在庫情報や出荷状況をリアルタイムで把握できる環境は、物流業務の可視化にもつながります。
3PL企業を比較するときのチェックポイント
3PL企業を選定する際は、「知名度」や「コスト」だけで判断するのではなく、自社の物流要件に合っているかを確認することが重要です。
(1) 物流品質
まず確認したいのが、物流品質の管理体制です。
例えば、誤出荷率、在庫差異率、納期遵守率、棚卸精度などのKPIを継続的に管理・改善しているかを確認しましょう。
定期レポートや改善提案を実施している会社は、継続的な物流改善にも期待できます。
(2) 取扱商材
3PL企業によって、得意な商材は異なります。
例えば、医療機器、食品、アパレル、化粧品、など、自社商材の取扱実績があるかを確認することが重要です。
商材別の品質基準への理解があることで、運用開始後のトラブル防止にもつながります。
(3) 繁忙期・波動対応力
物流量は時期によって変動するケースが多くあります。
特に、EC・通販セール、年末商戦、キャンペーン、季節商材などでは、一時的に出荷量が大きく増加します。
その際に、人員確保や出荷体制を柔軟に調整できるかも重要な比較ポイントです。
(4) システム連携範囲
システム連携の柔軟性も確認しておきたいポイントです。
特に、在庫連携、受注データ連携、出荷実績連携、API対応など、自社システムとの接続性を確認しておくことで、導入後の運用負荷を抑えやすくなります。
(5) 物流センター・倉庫拠点の立地
物流センター・倉庫拠点の立地も重要です。
配送先エリアに近い拠点を活用することで、配送リードタイム短縮や輸送コスト削減につながります。
また、災害時のバックアップ体制やBCP(事業継続計画)への対応状況も確認しておきましょう。
3PL企業選定でよくある失敗例
3PL企業の選定では、価格や知名度だけで判断してしまい、導入後に課題が発生するケースもあります。
この章では、3PL企業選定でよくある失敗例について紹介します。
(1) 価格だけで選んでしまう
コストだけを重視すると、物流品質や対応力に課題が出るケースがあります。
結果として、品質低下による誤出荷増加、クレーム発生、業務負荷増加につながる可能性もあるため注意が必要です。
(2) 商材特性を考慮していない
衛生管理や温度管理など厳格な品質管理が必要な商材では、専門知識を持つ3PL企業を選定する必要があります。
商材との相性を確認せずに委託すると、運用トラブルの原因になることがあります。
(3) 将来的な拡張性を考慮していない
物量の増加や事業拡大を見据えた対応力も重要です。
現時点では問題なくても、将来的に対応できなくなるケースもあるため、拠点拡張性、自動化対応、全国展開などへの柔軟性も確認しておきましょう。
鈴与の3PLサービスの強み
鈴与の3PLサービスの強みは、品質管理体制、流通加工対応力、物流システム活用の3点です。多様な商材・業界に対応できる物流体制により、お客さまの物流業務を包括的に支援しています。
(1)徹底的な品質へのこだわり
鈴与の全国の物流センターでは、作業手順書やマニュアルの作成、作業スタッフへ教育をしっかり行うことで、作業標準化に取り組んでいます。こうした取り組みにより、出荷精度は99.999%を誇り、高品質な物流サービスを提供しています。
また、拠点のネットワークを活かし、物量が急激に増えるなど物流波動が生じても品質を落とさない体制を構築することでお客さまの事業・売上拡大を支援しています。
(2)豊富なDC倉庫運営実績
鈴与は、長年にわたり多種多様な業界・商材のDC(物流センター)運営を手掛けてきました。食品、化粧品、医療機器、アパレル、日用品など、それぞれの商材特性や物流要件に応じた運営ノウハウを蓄積しています。
また、単なる保管・出荷業務だけでなく、波動対応や流通加工、在庫最適化、配送までを含めた物流全体の設計・改善提案を行える点も強みです。これまでの豊富な運営実績を基に、お客さまごとの課題や事業特性に合わせた最適な物流体制をご提案しています。
(3)細かな流通加工も対応
鈴与では、お客さまのニーズに合わせた流通加工作業にも柔軟に対応します。化粧品をはじめとする商品のセット組みやラベリング、同梱物の封入、ラッピングなど多種多様な作業の対応実績があります。医療機器や化粧品の製造業ライセンスを保有した倉庫もありますので、検品やラベル貼付などの製造作業も同一倉庫で対応が可能です。
流通加工のみ別の企業に委託する必要がないため、無駄な横持ちコストが発生しません。
入出荷、保管だけでなく、流通加工作業もお任せいただけるので、物流管理コストだけでなくリードタイムの削減にも貢献します。
(4)全国約150拠点のネットワーク
鈴与は、全国約150カ所の物流拠点ネットワークを活用し、お客さまの物流戦略に合わせた最適な拠点配置をご提案しています。全国規模での在庫分散や配送網の構築が可能なため、輸送コスト削減やリードタイム短縮、BCP対策にも貢献します。
また、複数拠点を組み合わせた柔軟な運営にも対応しており、事業拡大や物量増加、商圏拡大などにもスムーズに対応可能です。全国ネットワークを活かし、安定した物流品質と効率的なサプライチェーン構築を支援しています。
拠点・センターごとの取扱商材や施設要件、ライセンス、特長については以下のページでご確認いただけます。
▶拠点・センターページ
無料資料のご用意もございます。ぜひダウンロードのうえ、比較・検討時の参考資料としてお手元に置いてご活用ください。
▶3PL拠点一覧資料はこちら
(5)物流システム・機械の活用
鈴与では、これまでのDC倉庫運用実績を基に、お客さまが必要としている機能を備えたWMS(倉庫管理システム)を自社開発し、入出荷や在庫情報を管理しています。そのほかにも、在庫状況をお客さまがインターネット上でリアルタイムに確認できる在庫・入出荷状況確認システムや、受発注管理システムもご提供しています。
また、お客さまの物流に応じて、自動梱包機やAGVなどの機械を活用したご提案も行っています。
物流システムや機械の活用においても、お客さまのニーズに合わせたご提案を心掛けています。
このように、物流のプロである3PL企業に物流業務をアウトソーシングすることにより、さまざまなメリットが得られます。
物流コストの削減や物流の品質向上が可能となり、経営資源が有効活用できるようになる点も、3PL企業にアウトソーシングする利点と言えるでしょう。
鈴与はお客さまの事業全体を捉えた全体最適の視点から、物流課題の解決に向けた3PLソリューションをご提案します。
▶鈴与の3PLソリューションを見る
鈴与の3PLサービス
鈴与は雑貨や自動車部品に加え、より精度の高い管理が求められる化粧品や医療機器、ワインといった商材に特化した3PLサービスを提供しています。
(1) EC・通販物流
EC・通販物流は、各通販モール定期的なセールの開催による物流波動への対応が求められます。また、ラッピングなどのギフト対応や同梱物の封入などさまざまな付帯作業が発生することも特徴です。
物流業務の負荷が大きい分、物流業務をアウトソーシングするメリットが大きいと言えます。
鈴与は全国約150の拠点ネットワークを活かしてお客さまのEC・通販事業の売上拡大に貢献します。
サービスの特長や事例、対応拠点は以下のサービスページで詳しく紹介しています。
▶EC・通販物流サービスページ
▶コラム:EC・通販物流をアウトソーシングするメリットとは?
(2) 化粧品物流
埼玉、神奈川、静岡、兵庫の7カ所に化粧品製造業ライセンスを取得した倉庫を保有しており、化粧品の輸入から受入検査、流通加工、保管、出荷まで一貫して対応可能です。
鈴与の倉庫管理システムはロットや使用期限の管理に加え、納品先別のシリアルトレース機能を備えていますので、サロン専売品を取り扱いのお客さまも安心してお任せいただけます。
また、鈴与は独自に策定した化粧品GMPに基づいて体制を構築し品質の上位均一化を図っています。
その他の特徴や事例、対応拠点の詳細は以下のサービスページで詳しく紹介しています。
▶化粧品物流サービスページ
▶コラム:「化粧品GMP」とは?鈴与の化粧品GMPの取り組みもご紹介します!
(3) 医療機器物流
2006年に医療機器製造業を取得し、検品やラベル貼付などの医療機器の製造に加え、貸出医療機器の洗浄や滅菌医療機器の製造にも対応しています。
第一種医療機器製造販売代行業務を行っているディーマー・メディカル・ジャパン株式会社と業務提携を行い、医療機器の薬事申請から物流までのワンストップサービスを提供していますので、ライセンスをお持ちでないお客さまも物流体制の構築が可能です。
サービスの特長や導入事例は以下のサービスページで詳しく紹介しています。
▶医療機器物流サービス
また、需要拡大に伴い、2024年2月には東扇島メディカルセンターをオープンしました。お客さまのご要望にお応えできるよう、高品質な医療機器物流サービスを提供しています。
▶コラム:医療機器物流に特化した東扇島メディカルセンターを開設しました
(4) ワイン物流
2015年にワイン物流事業を開始し、ワイン専用の物流センターを3拠点保有しています。
2023年10月にはワインの配送を専門とするリファーシステムジャパン(株)がグループ会社に加わり、輸入から保管、配送までを一気通貫で取り扱う高品質なワイン物流サービスをご提供しています。
ワイン専用の物流センターでは、ファインワインに最適な14℃の定温環境を提供し、ドックシェルター設備により外気に触れずに商品の搬出入が可能です。
ラベルの貼付やセット組みをはじめとする流通加工作業や通販にも対応しています。
鈴与のワイン物流で解決できることは以下のサービスページでも詳しくご紹介しています。
▶ワイン物流サービスページ
▶コラム:ワイン物流品質担保のポイント「定温管理」、徹底できていますか?
その他のサービス一覧はこちらからご覧ください。
▶3PLサービス
各サービス紹介資料、物流お役立ち資料もご用意していますのでぜひご覧ください!
▶資料一覧
鈴与は豊富な物流センター経験を活かし、お客さまを物流面からサポートします。
物流に課題を感じている方、鈴与の3PLサービスにご興味のある方はお気軽にご相談ください。
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物流アウトソーシングのポイントや、アウトソーシング開始までの流れを知りたい方はこちらの資料をご覧ください。▶資料:物流アウトソーシングの手引き
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