2025.05.19

  • フェリー輸送サービス

安定輸送とCO2削減を両立!フェリー輸送の導入事例をご紹介

フェリー下船

運送業界では、ドライバーの労働時間規制強化(いわゆる「2024年問題」)や、輸送に伴う環境負荷の軽減が喫緊の課題です。
本コラムでは、こうした課題の解決手段としても注目されるフェリー輸送サービスについて、実際の導入事例を交えながらご紹介します。
安定した輸送力の確保や輸送におけるCO2削減などを進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
▶フェリー輸送サービスの紹介資料はこちら

鈴与のフェリー輸送サービスの導入事例

今回は実際に鈴与をご利用いただいているお客さまの事例を2つ、国土交通大臣表彰を受賞した取り組みを1つご紹介します。

フェリーへの切り替えで、安定的な長距離輸送手段を確保

<お客さま概要>
業種:食品メーカーI

<抱えていた課題>
・宮崎県から埼玉県まで大型トラックによる陸上輸送を行っており、長距離輸送トラックの安定的な確保に不安がある
・輸送におけるCO2排出量の削減が求められている

<鈴与への輸送委託で解決>
・トレーラーを活用したフェリー輸送へのモーダルシフトにより、安定的な長距離輸送手段を確保
・大型トラックからトレーラー利用への転換でCO2排出量を55.5%削減
・出荷先からの集荷から船舶での海上輸送、現地配送まで一括で委託し、業務負荷を軽減

本事例については、鈴与をご評価いただいた理由など、お客さまにインタビュー形式でお伺いした内容をHPに掲載しています。
詳細は以下リンクよりご確認ください。
導入事例:食品メーカーI

鉄道からフェリーへの切り替えで、積載率向上とBCP対策

<お客さま概要>
業種:食品メーカーJ社

<抱えていた課題>
・輸送効率を上げるために、従来手作業で行っていた積卸作業からパレット化への荷姿転換をしたが、パレットに積載して鉄道コンテナに積載すると製品がパレットからはみ出てしまう・パレットに収まらないことから積載効率が悪化してしまった
・鉄道輸送利用のため天災による長期運休リスクへの懸念がある

<鈴与への輸送委託で解決>
・トレーラーの活用で、製品を問題なくパレット単位で積載可能に。製品の形状に応じた柔軟な積み付けができるようになり積載効率も向上
・自然災害の影響を受けにくいフェリー輸送への切り替えによりBCP対策を実現
・急な欠航でも代替航路を提案

本事例は上記に加えトラブル発生時の対応の速さについてもご評価いただいております。詳細は以下リンクよりご確認ください。
▶導入事例:食品メーカーJ社

また、フェリー輸送の航路については以下資料に掲載しています。無料でダウンロードできますのでぜひご活用ください。▶フェリー輸送サービス紹介資料

フェリー活用で混載輸送の効率化とCO2削減を実現

<お客さま概要>
業種:日用品、飲料、食品メーカー等

<抱えていた課題>
・従来の九州~関東間の陸送では、積載効率が悪く車両台数が多くなりがちであった
・輸送距離が長いため、ドライバーの拘束時間が長期化しておりコンプライアンス面で課題があった

<鈴与への輸送委託で解決>
・九州~関東間の輸送において、異業種複数社と鈴与が協力し、フェリーを活用した混載輸送を実施
・パレットサイズや積み付け方法を標準化し、段積み用治具で2段積みを可能にすることで積載効率を改善、車両台数を削減
・出荷スケジュールを調整し、安定的な運行体制を確立

<成果>
CO2削減:年間31.2トン(19.0%削減)
・ドライバー拘束時間削減:年間250時間(15.4%削減)
・車両台数削減:年間39台(28.9%削減)

本取り組みは、20241223日に発表された「令和6年度 グリーン物流パートナーシップ会議 物流パートナーシップ優良事業者表彰」にて、最高位となる国土交通大臣表彰を共同受賞しました。

また、本事例では「陸送での混載輸送」や「食品配送の効率化」にも取り組んでいます。詳細は以下リンクよりご確認ください。
▶ニュース:令和6年 グリーン物流優良事業者表彰にて最高位である国土交通大臣表彰を4年連続で共同受賞

鈴与のフェリー輸送サービスの強み

(1)安定した輸送力

鈴与は業界トップクラスのシャーシ本数(約1,400本)を保有しており、急な物量の増加にも柔軟に対応いたします。また、鈴与は各船会社との連携により、全国あらゆる航路に対応していますので、最適な輸送ルートのご提案・構築が可能です。

(2)2024年問題にも対応可能

フェリー輸送では、シャーシのみを切り離して輸送する無人航送を行います。ドライバーは、フェリーには乗船しないため、陸上での長距離輸送と比較して、ドライバーの労働時間を削減でき、法令を遵守した輸送の構築が可能です。
フェリー輸送の流れの図

(3)モーダルシフトにより、CO2排出量を削減

フェリーは大量の貨物を一度にまとめて輸送できるため車両台数を削減でき比較的燃費効率が良いため、陸送と比べて40~75%のCO2排出量の削減効果が期待できます。

その他にも振動の少ない輸送であることやBCP対策になる点もフェリー輸送サービスの強みです。
詳しくはサービスページでもご紹介していますので、ご覧ください。
▶鈴与のフェリー輸送サービス

フェリー輸送のメリットをご紹介したコラムも公開しています。
▶モーダルシフトとは?フェリー輸送への切り替えで2024年問題を解決!

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