2023.07.21

  • 化粧品物流

化粧品の販売に必要な流通加工作業とは?必要となるライセンスについても解説します!

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化粧品を販売する際に必要となる流通加工作業にはどのようなものがあるかご存じですか?
今回は化粧品の流通加工作業の種類や必要となるライセンス、流通加工作業をアウトソーシングするメリットについて解説します。
▶資料:化粧品物流アウトソーシングにおける5つのポイント

化粧品の販売に必要な流通加工作業とは?

化粧品を販売する際に必要な流通加工作業として、箱や袋に複数の商品を詰め合わせるセット組み作業や、POPシールなどのラベル貼付作業などが挙げられます。輸入化粧品の場合は、日本で販売するために日本語での法定表示ラベルの貼付作業が発生します。

また、化粧品はギフト需要の高い商材なので、倉庫から出荷する前にラッピングやリボン掛けの作業を求められるケースもあります。特に、EC・通販にも対応している場合は、クリスマスやバレンタインの時期にはギフト対応の需要が高まり、作業負荷が大きくなることが予想されます。

化粧品の流通加工作業に必要なライセンスとは?

化粧品は、日本国内の法律で、医薬品医療機器等法(薬機法)の規制対象となっています。
国内製造品・海外輸入品を市場で販売する過程において 、化粧品の二次加工・包装・表示・保管は「製造工程」と定義され、「化粧品製造業」というライセンスが必要となります。そのため1章でご紹介した流通加工のうち、輸入品や、出荷判定が伴う国内製造品の流通加工は化粧品製造業許可が必要です。

この化粧品製造業許可には「一般」と「包装・表示・保管」の2つの区分があります。
(1) 一般区分・・・原料の秤量、混合、充てんなどの行為を行う場合(容器などに直接中身を詰める工程)
(2) 包装・表示・保管区分・・・容器などへの充填まで行われた中間製品に対して、法定表示(シール貼付)、ロット印字、出荷判定待ち製品の保管な  どを行う場合

この化粧品製造業許可の取得には、人的要件(薬学または化学の専門課程を修了した責任技術者)と構造設備要件(取扱品目を衛生的に貯蔵する設備)が必要となります。

▶コラム:化粧品の取り扱いに必要なライセンスとは?製造販売業、製造業について解説します!

化粧品の流通加工作業をアウトソーシングするメリットとは?

ご紹介したように、化粧品の流通加工作業は多岐にわたり、ライセンスが必要な作業もあるため、専門知識のある物流事業者にアウトソーシングすると良いでしょう。
アウトソーシングによるメリットは以下が考えられます。

(1)コアビジネスに専念できる

手間のかかる流通加工作業をアウトソーシングすることで、本来力を入れたい商品の企画・開発や販促活動といったコアビジネスに力を入れることができます。
また、流通加工作業によってさらに煩雑になる在庫管理やロット管理も専門の事業者に任せることで、コアビジネスに専念しながら高い品質が担保されます。

(2)物量の波動に対応できる

物流事業者は複数の倉庫拠点を持っている、あるいは倉庫内で複数荷主の製品を扱っている場合が多く、作業スタッフの適切な配置や倉庫スペースの拡張に柔軟に対応することが可能です。クリスマス前などの作業負荷が急激に増加する場合に、自社で人員や作業スペースを確保することなく、物量の波動に対応することができます。波動に対応できないことが理由でEC・通販事業に参入できないと考えている場合も、アウトソーシングをすることで販路の拡大に繋がります。

このように流通加工作業をアウトソーシングするメリットは大きいですが、流通加工作業のみをアウトソーシングする場合は、保管倉庫から流通加工倉庫への横持ちが発生したり、やりとりをしなければならない窓口が増えたりするなど、無駄な行程が発生ししまいます。そのため、流通加工作業も含めて物流を丸ごとアウトソーシングできる事業者を探すと良いでしょう。

▶資料:化粧品物流アウトソーシングにおける5つのポイント

鈴与の化粧品物流サービスの強み

(1)化粧品・医薬部外品製造業対応が可能

化粧品・医薬部外品製造業許可(包装・表示・保管区分)を取得した倉庫を関東・東海・関西の6拠点に構えており、受入検査から、法定表示ラベル貼付、セット組み、シュリンク包装といった加工作業も受託可能です。化粧品の取り扱いに慣れた経験豊富なスタッフが対応するため、品質についても安心してお任せください。
▶鈴与の化粧品製造業許可を取得している拠点一覧

(2)流通加工作業・ギフト対応が可能

法定表示ラベル貼付やセット組みといった製造作業だけでなく、ラッピングやリボン掛けなどのギフト対応も行っています。お客さまのさまざまなご要望・ニーズにお応えします。

(3)BtoC・BtoB向けを同一拠点で一元管理

BtoB(店舗・卸・小売店・百貨店)向け・BtoC(通販)向けの商品を同一拠点で一元管理することで、無駄な在庫や横持ち費用を削減します。また、ライセンスを取得した倉庫では同一拠点で加工作業にも対応しているため、化粧品物流の課題を一つの物流センターで解決することができます。

(4)ロットや使用期限の管理が可能

鈴与独自で開発したWMS(倉庫管理システム)は、入出庫管理、在庫管理などの基本的な機能に加え、化粧品の在庫管理に必要なロットや使用期限、納品先別のトレース機能を備えています。高い精度での在庫管理を実現するとともに、万が一商品を回収しなければならない場合も、出荷データを追跡することができます。
▶コラム:トレーサビリティとは?

鈴与では、輸出入手配から在庫保管、流通加工、入出荷対応までワンストップで対応が可能です。
物流業務全体をお任せいただくことで窓口を一本化することができ、横持ちによる無駄な配送コストも抑えられます。
▶資料:化粧品物流サービス紹介



化粧品の流通加工も含めた物流のアウトソーシングをご検討中の方は、ぜひ鈴与にお問い合わせください!

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