2023.09.08

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中継輸送とは?4つの方式をご紹介します。2024年問題の解決にも!


道路を走行するトラックの画像

2024年問題の解決策の1つである、中継輸送の仕組みはご存知ですか?実は中継輸送には4つの方式があります。今回は、中継輸送の概要と各方式の特徴についてご説明します。
また鈴与の中継輸送サービスについてもご紹介していますので、ぜひご覧ください!

中継輸送とは

中継輸送とは、1つの行程を一人のドライバーが輸送するのではなく、複数人のドライバーで分担する輸送です。集荷エリアと納品エリアの中間地点に中継拠点を置くことで、輸送を分担します。中継輸送は長距離輸送を分担することで一人のドライバーが輸送する距離が削減されるため、ドライバーの日帰り勤務を実現できます。
ドライバーの労働負荷や拘束時間が低減されることから、
時間外労働の上限規制が適用されることで生じる2024年問題や、女性や高年齢層が働きやすい労働環境の実現を目指すホワイト物流のソリューションとしても注目されています。

2024年問題やホワイト物流については以下のコラムでも詳しくご説明しています。
▶コラム:2024年問題とは?その影響と対策事例、鈴与のソリューションをご紹介!▶コラム:ホワイト物流とは?持続可能な物流を実現する方法をご紹介!

中継輸送の4つの方式

中継輸送には主に4つの方式があります。

(1)ドライバー交代方式

中継地点でドライバーが車両を乗り替える方式
貨物が積み込まれた荷台を交換しないため、トレーラーだけでなくトラックでの実施が可能で、中継地点での交換作業も短時間に抑えることが可能。

ドライバー交代方式の画像

(2)貨物積み替え方式

中継地点で貨物を積み替える方式
積替作業が発生するため、最も作業時間が長い方式。
貨物積み替え方式の画像

(3)トレーラー・トラクター方式(外回り型)

中継地点で待ち合わせてシャーシ(荷台部分)を交換する方式
貨物が積み込まれたシャーシと切り離すため、牽引免許をもつドライバー同士の交換が必要貨物の積み替えは発生しないため、短時間で交換作業が可能

トレーラー・トラクター方式外回りの図

(4)トレーラー・トラクター方式(内回り型)

車庫=中継地点としてシャーシ(荷台部分)を車庫で交換する方式

トレーラー・トラクター方式内回りの図

▶参考:中継輸送実現に向けたポイント|国土交通省

方式の特徴を下記表にまとめました。

中継輸送各方式の特徴

鈴与の中継輸送サービス

サービス概要

鈴与の貸切輸送サービスでは、スイッチ輸送という名称で中継輸送サービスをご提供しています。
前章までにご紹介したトレーラー・トラクター方式を採用し、中継地点でシャーシを切り替える=スイッチしているためスイッチ輸送という名称になっています。
また、鈴与は2章でご紹介した内回り型を導入しており、出発時と帰庫時に車庫でシャーシの接続と切り離しを行うため、中継相手の車両と待ち合わせする必要がありません。中継地点での待機時間が発生せずドライバーに優しい輸送方式と言えます。
▶貸切・中継輸送サービスページはこちら

中継輸送の拠点とスワップボディ車(スワップボディコンテナ)

鈴与は本社が所在する静岡県内を中心に中継拠点を多数構えていますが、さまざまな発着地の中継輸送に柔軟に対応するため、中継拠点の更なる拡充を進めています。7月に裾野市に中継拠点を新設、9月には藤枝市へも新設いたしました。
▶拠点の詳細と導入事例はこちら

中継輸送に使用するトレーラーシャーシの保有本数は業界トップクラスの約1,400本と輸送実績も豊富です。
当社が車両メーカーと協力し開発した世界初のウイング型スワップボディ車(スワップボディコンテナ)は、運転席部分と荷台部分を切り離し可能な車両となっています。大型車サイズの車両のため、トレーラーの物量に満たない製品を輸送したいお客さまに適した車両です。
▶鈴与の車両紹介


2022年に実施した業界を超えた荷主5社との中継輸送の取り組みでは、関東・関西間における輸送の車両台数を年間で増トン車500台分(約40%)の削減を実現、それによりCO2排出量を年間37%削減しています。本取り組みは国土交通省のリーフレットにも取り上げられています。
詳細は以下コラムの
3章でご覧いただけます。
▶コラム:2024年問題への対策できていますか?~中継輸送の導入事例~

中継輸送の導入をご検討されている方には、お客さまの輸送ルートや物量に合わせた最適な輸送をご提案させていただきます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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