2022.02.10

  • 環境配慮輸送
  • 運送業界トピックス

グリーン物流とは?CO2排出量削減でESG経営を実現!

SDGs達成・ESG経営のための課題のひとつ、''CO2排出量の削減''に向けた取り組みが求められている今、物流業界が取り組んでいるのが、グリーン物流です。実は、グリーン物流は、環境問題だけでなくトラックドライバーの労働環境も改善できるなど、多くの効果があることをご存じでしょうか。
今回は、グリーン物流の取組事例とその効果についても、詳しくご紹介します。
関連資料も公開していますので、ぜひ無料ダウンロードしてご覧ください!

環境配慮輸送とは資料.png

資料:環境配慮輸送とは?

グリーン物流とは?

グリーン物流とは、輸送時におけるCO2排出量の削減などの''地球に優しい物流''の取り組みの総称です。
現在、日本のCO2排出量のうち、運輸の分野は全体の17.9%の2億1,300万トンを占めています。* 
車両の燃費改善や新型コロナウイルスの影響による景気の後退に伴い輸送物量が減少したことなどにより、この数字は一時的に減少傾向にありますが、今後も地球に優しい物流を実現するためには、運送会社だけでなく、荷主も一体となり、グリーン物流の取り組みに参画していくことが大切です。

昨今、投資の基準としてESGが指標の一つになるなど注目されており、中でも物流はCO2排出量を削減できる可能性を大きく秘めています。環境配慮輸送に取り組むことによって、CO2排出量を削減し、ESG経営の実現やSDGs達成という付加価値を生み出すことができます。

部門別のCO2排出量の図.png

▶参考:地球温暖化対策(物流分野、建設車両分野)

グリーン物流の取組事例

2004年より、産業界と物流業界が共同でさまざまなCO2排出量削減計画を打ち出してきました。そのひとつが、グリーン物流パートナーシップの運営です。CO2排出量削減には、荷主・物流会社などの企業がそれぞれ策を講じるのではなく、業界の垣根を超えた連携により取り組みを拡大すべく日本ロジスティクスシステム協会、日本物流団体連合会、経済産業省、国土交通省、日本経済団体連合会(オブザーバー)の協力により発足しました。本取り組みの発足以降、荷主と物流会社が連携して取り組んできた事例をご紹介します。

(1)VMIセンター導入による輸送最適化

工場や倉庫から路線便などにより遠隔地の納品先へ小ロットの多配送をしている場合、納品先近隣にVMIセンターを構え、VMIセンターまでは大ロットで輸送し、そこから各納品先へ小ロットで配送する物流に切り替える事例です。関東-関西間で、工場からVMIセンターまでは、トレーラー、大型トラックなどによる幹線輸送をした場合(60トン/月間と仮定)、路線便による小口輸送と比較すると、約30%のCO2排出量削減ができたという事例もあります。また、遠隔地への多頻度小ロット納品に対しても、納品指定時間を厳守した安定かつ柔軟な配送をすることも可能になります。

▶鈴与のサブデポサービスはこちら

(2)モーダルシフト

トラックなどの自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道やフェリーなどの船舶の利用へと転換する取り組みです。一般的なトラックによる陸送で輸送する際のCO2排出量に比べて、フェリー輸送で貨物を輸送した場合、50%~70%程の削減が可能と言われています。また、フェリー輸送は、輸送行程の大部分を占める海上輸送中は無人航走となるため、ドライバーの運転時間を削減することも可能となり、コンプライアンス運行の実現にも繋がっています。

これはドライバーの労働時間に上限が引き下げられる2024年問題対応についても有効な手段であり、今後、モーダルシフトへのニーズがより高まると予想されています。
モーダルシフトやフェリー輸送については以下のコラムでも詳しくご説明しています。▶コラム:モーダルシフトとは?フェリー輸送への切り替えで2024年問題を解決!

鈴与のフェリー輸送サービスについてはサービスページをご覧ください。

(3)共同配送

複数の荷主の商品を、共通の納品先へ1台のトラックで配送することにより、効率的な配送を実現する輸送形態のことです。各社が輸送車両を手配するより車両台数を減らすことができ、CO2排出量の削減が可能になります。また、1台の車両で少量の商品を輸送すると、配送コストが割高となってしまうため、積載効率を上げてまとめて配送することで、物流コスト削減にも繋がる取り組みです。
▶共同配送について知る

(4)カーボンニュートラル

いわゆる脱炭素の取り組みのことで、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。2020年10月、日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。カーボンニュートラルの達成のための事例としては、低燃費車両の導入、環境に優しい低公害車(通称エコカー)の導入、環境に優しい燃料(バイオディーゼル燃料等)の使用などがあげられます。
また、アイドリングストップや、運転時に急ブレーキ、急発進を行わないエコドライブも効果的です。

鈴与のグリーン物流の取り組み

鈴与の環境配慮輸送

鈴与は車両の大型化・フェリー輸送・食品配送といった環境に優しい輸送手段により、「物流導線を省く」「物流導線を太くする」「輸送モードを変える」ことで、CO2排出量削減をご提案する環境配慮輸送に取り組んでいます。輸送におけるCO2排出量を「見える化」し、お客さまと共に綿密なシミュレーションを行い、最適かつ将来にわたり持続可能な輸送ネットワークを構築しています。
他社と連携した積極的な取り組みは外部からも高い評価を得ています。
鈴与の環境配慮輸送の取り組みや受賞実績などは、以下のページで詳しくご説明しています。

さらに、以下の資料では、鈴与の環境配慮輸送サービスや実際に導入する際の流れ、導入事例を詳しくご紹介しています。
ESG経営を実現したい方や、今回のコラムを読んで興味を持っていただけた方は、下記フォームよりダウンロードできますので、ぜひご活用ください。

関連リンク

お問い合わせはこちら

Contact Us

関連記事