2025.06.12
- 3PLソリューション
在庫管理から納入代行まで一括対応! 自動車部品向けワンストップ物流サービス

自動車部品の物流は、多品種小ロットの輸送や細かい流通加工が求められます。そのため、自動車部品を取り扱うお客さまからは、工場付近の倉庫で製品を保管したい、荷姿転換の作業に対応してほしい、といったご要望をよくいただきます。
今回は自動車部品の物流でよく聞く課題と、その課題を解決する鈴与の自動車部品物流サービスをご紹介します!
自動車部品メーカーさまからよく聞く課題
(1)海外調達から納入までの対応が手間になっている
生産コストの観点から、海外から部品を調達している自動車部品メーカーさまも多くいらっしゃいます。その結果、調達スケジュールの確認や手配が煩雑になり、手間がかかるという課題をよくお聞きします。こうした背景から海外の調達先からの引き取り、輸入通関、国内での製品保管、工場専用の容器への荷姿転換作業やラベル貼付、検収作業、納入用の車両手配、納品といった一連の納入業務まで対応可能な委託先を探している、というご相談を多くいただきます。
(2)生産ラインの周辺作業に追われ、主業務に集中できない
外観検品、ビニール袋の圧着作業、製品・搬送用ラベルの作成・貼付、輸出用の梱包作業、圧力検査などにより、「本来注力すべき生産活動に手が回らない」という課題を多く聞きます。 小ロット・多品番の細かい流通加工作業においても、高品質な物流を提供できる委託先を探している、というご相談を多くいただきます。
(3)工場のスペースを活用しきれていない
輸入品はロットが大きく、保管スペースが多く必要になるため、効率的な保管が難しいというお悩みも多くいただきます。工場のスペースがひっ迫し、生産性が低下しているといったお客さまも非常に多いです。
(4)物流拠点と工場が離れている
自動車工場向けの納入対応は、少量を多頻度で求められる特徴があります。そのため、工場と物流拠点が離れている場合、非効率な輸送が発生しやすいという課題を抱えている方も多いのではないでしょうか。また緊急発注や突発的な納期変更に即時対応できない、という課題もよく聞きます。
鈴与の自動車部品物流ソリューション
鈴与では、お客さまの製造・調達プロセスに合わせて最適化した物流ソリューションを提供しています。以下に代表的なサービスをご紹介します。
(1)調達物流サービス
国内外の自動車部品サプライヤーからの調達品を一括で受け入れ、お客さまのご希望に合わせワンストップ物流サービスを提供しています。海外の調達元からの引き取り、海上輸送、輸入通関、倉庫までの配送、倉庫での保管、荷受、検品、在庫管理、JIT納入までを一貫して担うことで、自動車部品の調達~生産ライン投入前までを一括でアウトソースすることが可能です。お客さまの業務負荷を軽減し、生産効率を高めます。
(2)高品質な流通加工サービス
自動車部品の流通加工実績が豊富にあり、外観検査・製品不具合検査・荷姿転換・輸出梱包といった一連の流通加工業務の代行が可能です。国内工場での作業負荷を軽減しつつ、国内外の工場に到着後すぐに使用できる状態での納品を実現します。
(3)高精度な在庫管理
自社WMS(在庫管理システム)を活用し、高精度な在庫管理により保管エリアを最適化します。また、アウトソーシングいただくことでこれまで製品保管や付帯作業に使用していたスペースを、生産活動に有効活用できるようになります。物流業務の効率化により、より一層、生産に注力できる体制が整います。
(4)納品先近隣への拠点配置で輸送効率と納品対応力を向上
納品先工場の近隣に物流拠点を構えることで、物流拠点~納品先工場間を大ロットでのまとめ輸送が可能となり、輸送頻度および台数の削減を実現します。さらに多数回納品が必要となる工場向けの輸送距離を短縮できるため、トータルコスト削減が可能となります。
また、緊急発送時も時間をかけずに工場への納品が可能となり、納品時間指定にも柔軟に対応できます。
課題解決事例
今回は実際に鈴与をご利用いただいている自動車部品のお客さまの事例をご紹介します。
(1)複数に分かれていた物流拠点を統合し、トータル物流コスト削減
<お客さま概要>
業種:自動車部品メーカー
<抱えていた課題>
・物流委託先が2拠点に分かれており、在庫管理が煩雑になっている
・物流コスト低減を図りたい
・物流拠点が沿岸部に位置しており、地震・津波のBCP対策が必要
<鈴与への委託で解決>
・自動車部品系の物流拠点立ち上げ実績が豊富な鈴与に物流業務を統合することで、業務全体の最適化が可能となり、管理負荷を軽減。
また、WMS(在庫管理システム)を活用した精度の高い在庫管理体制により、高い棚卸精度の維持・向上を実現。お客さまとの定例会を実施し、日々の改善活動を継続実施することにより、高品質な物流を実現。
・生産拠点近郊に物流拠点を統一することで、物流拠点から納品先工場までの輸送距離を削減し、物流コスト20%削減を実現。 さらにCO2排出量の削減にも寄与。
・内陸部に位置する鈴与の東松山第二物流センターの利用で地震・津波のBCP対応が可能。
(2)高精度な在庫分析と付加価値作業により、営業活動を支援
<お客さま概要>
業種:自動車部品専門商社
<抱えていた課題>
・不具合品検査・検品に追われ本業である営業活動に集中できない。
・保管スペースをミニマイズし、物流コストを削減したい。
<鈴与への委託で解決>
・豊富な作業実績がある作業スタッフによる検品作業サービスを提供し、間接工数を削減。
・物流データを精査し、最適なレイアウト設計およびシステムを活用することで、保管スペースを10%以上削減。
東松山第二物流センターのご紹介
上記で紹介した自動車部品物流ソリューションを提供し、課題解決事例でご紹介したお客さまにもご利用いただいている鈴与の東松山第二物流センターの概要と利用するメリットをご紹介します。
本センターは北関東エリアをはじめ、東日本各地への輸送において非常に利便性の高い立地にあります。特に自動車部品など、同エリアで生産が盛んな製品を中心に多くのお客さまにご利用いただいています。
(1)東松山第二物流センターの施設概要
・所 在 地: 埼玉県東松山市大字石橋宇大手前655番地1
・所管面積:3,582坪
・稼働開始:2024年11月1日
(2)東松山第二物流センターを利用するメリット
<自動車メーカーへの好アクセスによる輸送効率の向上>
自動車完成車工場の近郊に位置しており、輸送コスト削減や、リードタイム短縮を実現できます。また、関越自動車道「東松山IC」から0.7kmという好立地であり、東北自動車道・圏央道にも近く、北関東〜東日本エリアへの輸送において利便性が高いロケーションです。
<自動車部品の豊富な流通加工実績>
自動車部品の長年の取扱実績があり、各OEMの専用システムにも対応。自動車部品物流のノウハウを豊富に有しており、柔軟な対応が可能です。
また、マテハン機器やWMSを活用した効率的なオペレーション体制により、外観検品、ビニール袋の圧着、製品・搬送用ラベルの作成・貼付、圧力検査などの付加価値作業にも高品質で対応しています。
<BCP対策>
災害リスクが低い内陸部(地盤が強い高台)に立地しており、地震・津波などのリスクを軽減。また、ハザードマップ上、洪水浸水・土砂災害に該当しないエリアであり、事業継続性にも強いです。
鈴与への委託開始までの流れや検討におけるポイントについては、以下のコラムで詳しくご説明していますので、物流拠点の見直しをご検討中の方は併せてご覧ください。
▶コラム:物流アウトソーシングのメリットとは?
また、自社対応や現行委託会社からの切り替えのタイミングについての調査結果も資料として公開しています。物流アウトソーシングの検討の際にぜひお役立てください!
▶資料:物流アウトソーシングにおける実態調査
現在の物流にお悩みがある方もまずはお気軽にご相談ください。
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