2023.10.16

  • 化粧品物流

化粧品業界におけるEC化率は?化粧品通販事業における売上拡大のポイントを紹介します

EC・通販サイトのイメージ画像

ECの市場規模は年々拡大していますが、化粧品のEC化の割合をご存知でしょうか。化粧品事業の売上拡大を狙うためには、商材によるビジネスの特徴を掴むことが大切です。今回は化粧品のEC化率の現状や、売り上げを伸ばすための取り組みについてご紹介します。
▶資料:化粧品物流アウトソーシングにおける5つのポイント

化粧品のEC化率

2022年8月に経済産業省がとりまとめた調査によると、物販系分野における2022年のEC・通販市場規模は139,997億円で、前年から5.37
増加しています。また、EC化率は9.13%となり、前年から0.35%増加しており、2013年からの8年間でみると伸び率は2倍以上となっています。
新型コロナウイルスの影響により、在宅の時間が増えたことでECサイトの利用が増えましたが、時間や場所を選ばず商品を購入できる手段として、今後もEC市場は高い水準で推移していくことと考えられます。

次に同報告の化粧品・医薬品における市場規模を見ると、2022年は9,191億円で、前年より7.48%増加しています。また EC化率は8.24%で、
前年より0.72%増加していますが、他商材に比べるとEC化率は低く、伸び悩んでいる状況と言えます。

商材別EC・通販市場規模とEC化率を示した表

▶参考:経済産業省『令和4年度 電子商取引に関する市場調査 報告書』

化粧品業界でEC化率が伸び悩む背景

なぜ化粧品業界ではEC化率が低いのでしょうか。大きく以下の3つの理由があると考えられます。

(1)実店舗でのタッチアップや接客のニーズが高い

化粧品は肌に直接触れる商材のため、実店舗で商品を試してから買いたい、販売スタッフからのアドバイスを受けたいなど、オフライン販売の
需要が高い商材と言えます。

(2)さまざまな販売チャネルがある

百貨店をはじめ、ドラッグストアや小売雑貨店、コンビニエンスストアなど、さまざまな場所で購入できるため、ECサイトを利用しなくても手に入りやすいという特徴があります。

(3)競合が多く、他社との差別化が難しい

化粧品業界は資本力のある国内外の大手企業が参入しており、それら企業のEC・通販サイトが大きな影響力を持っています。そのため、販売促進費やマーケティング費をかけなければ、検索サイトでの上位表示を勝ち取れず、自社サイトからの売り上げを見込むことが難しい現状があります。

化粧品業界で通販の売り上げを伸ばすための取り組み

2章でお分かりいただけたように、化粧品業界には特有のビジネスの特徴があります。さまざまな競合がいる中で売り上げを拡大していく
ためには、コロナ禍以降も継続した利用が見込まれている通販での売り上げを伸ばすための取り組みが欠かせません。
今回は、 化粧品業界で通販の売り上げを伸ばすための5つの取り組みをご紹介します。

(1)通販モールの活用

オンラインとオフライン販売にはそれぞれにメリットがあるため、実店舗と通販を併用することで、新規顧客の呼び込みが期待できます。
通販においては、販売を行う上で重要な集客力の期待ができる、Amazon、Yahoo!、楽天など、通販モールの活用によって売り上げを伸ばす事業者が多いでしょう。
複数の通販モールで商品の販売を行う際は受注や在庫のとりまとめに欠かせないOMSを導入することで事務業務の効率化に繋がります。

OMSについては以下のコラムもご覧ください。
▶コラム:OMSとは?導入のメリットとWMSとの自動連携サービスもご紹介します!

(2)SNSの活用

近年は、若年層に加えて高齢者層にもスマートフォンの普及が進んでおり、SNSの利用数は増加傾向にあります。SNSは化粧品事業者側が、
商品の説明や宣伝を行えるだけでなく、利用者同士の口コミやレビュー、さらには企業と利用者のコミュニケーションが取れる場にもなります。
使い方次第で広告宣伝費を抑えられる一方で、クレームなどのマイナスな評価についても拡散される可能性がありますので、注意が必要です。

(3)定期購入機能の活用

化粧品は消耗品のひとつとして、定期購入サービスの導入に向いている商材です。売上拡大を目指す中ではさまざまな商品を幅広く販売する
選択肢もありますが、同じ商品を継続して購入するリピーターを増やすことで安定した売り上げに繋げることができます。ユーザー側にとっても
定期購入を活用すれば、買い忘れを防ぎ、商品購入の手間を削減できるメリットもあり、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

(4)販促品の同梱

お客さまへの商品発送時に、新商品のサンプル、セールのチラシなどを同梱することで販促に繋げることができます。販促に使われるメルマガやDMなどと比較すると、注文商品の開封は必ず行われますのでお客さまの目に触れる機会を増やすことができます。お客さまの満足度を向上させブランドのファンを増やすために、購入額や購入頻度に応じた同梱物の変更などが効果的です。

鈴与のEC・通販物流サービスは販促品の同梱をはじめとするさまざまな付帯作業、ラッピングなどの流通加工作業にも柔軟に対応しています。
▶資料:EC・通販物流サービス紹介

(5)バックヤード業務のアウトソーシング

商品が注文されてからお客さまに商品が届くまでのバックヤード業務は、商品の入荷から保管、発送、EC・通販サイト運営まで多岐に渡ります。
重要な業務ではありますが、ノウハウがないと作業の人員・スペース確保、発送手配などに多くの時間や労力がかかります。物流業者にアウトソーシングすることで、販促などのコア業務に専念でき、高いサービスレベルで安定的にお客さまに商品を提供することが可能です。

これらの取り組みにより、他社との差別化を図りながら、EC・通販サイトを利用するメリットをお客さまに提供することができ、競合が多い化粧品業界でも売り上げを拡大することができるでしょう。
▶資料:EC・通販物流アウトソーシングの手引き

鈴与の化粧品物流サービス

鈴与では、全国6カ所に化粧品物流に対応した倉庫があり、輸出入手配から在庫保管、入出荷対応までワンストップで対応が可能です。
3章でご紹介した売上拡大のための取り組みのうち、定期購入や販促品の同梱対応はもちろんのこと、フルフィルメント提案も可能です。
主要OMSWMSとのAPI連携も構築しており、システム連携もご安心ください。
▶ライセンス取得拠点はこちら
▶化粧品物流サービスページはこちら

化粧品物流サービスの特長

・化粧品製造業ライセンス取得倉庫での薬事業務
BtoBBtoC一元管理、多様な販路への出荷対応
・基幹システムやEC・通販システムとWMSの柔軟な連携
・キャンペーンやイベント時期の物流波動対応
・ラッピングやリボン掛けなどの流通加工、同梱物対応
ECサイト構築、コールセンター、ささげなどのフルフィルメント業務もサポート

鈴与の化粧品物流サービスの特長や導入されたお客さま事例はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
▶コラム:化粧品物流サービスの特長と導入事例をご紹介します

輸出入や流通加工作業などの機能ごとに複数の倉庫を利用している場合は、1カ所に集約することで、横持ち費用の削減と納品リードタイムの
短縮
に繋がります。また窓口も一本化することができ、担当者の業務負荷も軽減されますので、商品企画や販促などのコア業務に専念することができます。化粧品事業の売上拡大のために物流の見直しを検討されてみてはいかがでしょうか。
▶資料:化粧品物流アウトソーシングにおける5つのポイント

鈴与では化粧品を取り扱うお客さまのあらゆる課題やニーズにお応えできるよう、化粧品物流サービスを拡充しております。化粧品物流に課題やお悩みを抱えているお客さまは、ぜひ一度鈴与にお問い合わせください。

関連リンク

お問い合わせはこちら

Contact Us

関連記事