2020.10.06

  • お知らせ
  • DC倉庫 3PL
鈴与の物流センターで着用型ロボットの実地テストを開始

着用型ロボット「パワードウェア」(※1)を開発・提供する株式会社ATOUN(アトウン、本社:奈良県奈良市、代表取締役社⻑:藤本弘道、以下ATOUN)と総合物流事業を営む鈴与株式会社(本社:静岡県静岡市、代表取締役社⻑:鈴木健一郎、以下鈴与)は、鈴与の物流センターにて、腰と腕の両方をアシストするパワードウェア「ATOUN MODEL Y + kote(以下MODEL Y + kote)」の実地テストを開始しました。多種多様な輸送物を取り扱う物流センターでは、手作業で荷捌きをすることが多く、作業者の負担軽減が課題となっています。そのような現場でより作業者に優しい働き方を実現すべく、来年に発売を控えた「MODELY + kote」の最終確認を行いつつ、身体的負担の軽減度合いや作業効率、使用感に関するデータを収集・分析し、物流現場での効果的な運用方法について検討してまいります。

物流センターでの「ATOUN MODEL Y + kote」の実地テスト

物流現場の自動化が進められる一方で、実際の現場では、機械化が難しく、どうしても人の手に頼らざるをえない作業が存在します。今回、実地テストを行う物流センターにおける25kg袋体のパレット積替え作業もそのひとつ。荷捌きをする対象は専用のケースに入ったもの、一斗缶や⻑尺の金属製品など、さまざまな形状のため、機械による一律の対応が難しく、多い日には2トンもの量を扱うなど作業にも大きな負担を伴います。そこに「MODEL Y + kote」を導入することで、積替えや荷捌きなどの作業における腕と腰の両方の負担を軽減し、現場で働く人たちの身体的負荷を低減させるとともに、作業効率の向上をはかります。特に腕を使う作業、例えば添付動画の25kg袋体を積替え、荷物を持ち上げたまま移動する作業では、これまで、自身の力で持ち上げていた分、「+ kote」の機能により、両腕が最大12kg までサポートされるため、⻑時間にわたる作業では特に期待されます。

「ATOUN MODEL Y + kote」を着用した現場作業者のコメント

貨物が破損しないよう丁寧にパレットへ積替える場合、腰の高さを固定したまま重量物を扱う必要があるので負担が大きいが、「ATOUN MODEL Y」が中腰姿勢での作業を支えてくれた。更に「+kote」により腕がサポートされるので、持ち上げる作業がとても楽になった。
レスポンスよくセンサーが反応し腰・腕をサポートしてくれたので動きを妨げられるなどの違和感もなく作業が行えた。

鈴与 物流現場管理者のコメント

重量物の積替えなどの「手作業」は、作業者にとって最も過酷な作業です。こうした重量物荷役の負荷軽減を図り、作業員の労働災害防止や働きやすい環境を整備していきたい。また、作業定着の観点からも、こうした先端技術の導入による労働環境の向上をはかっていきたい。

〈ATOUN MODEL Y + kote について〉

ATOUN が開発・提供する腕と腰の両方をアシストできるパワードウェア。腰をアシストするパワードウェア「ATOUN MODEL Y」に、腕をアシストするパーツ「+ kote」を搭載したモデル。腕のアシストは、重量物を持つ動きを指先に取り付けたセンサーで感知し、肩付近のモーターによってパワーを調節しながらワイヤーを巻き上げ、手首を引き上げることで実現。フレームレスで人の自由な動きを妨げず、現場の多様な作業に対応しています。ワイヤーを用いたフレームレスな腕のアシスト機器の量産化は世界初(ATOUN調べ)。

*仕様(※2020 年7月末時点)

  • アシスト力(MAX 値):腕12kgf(片腕6kgf)+ 腰10kgf
  • 防塵、防水機能:IP44 相当
  • 稼働時間:約2.5 時間(メーカー基準)

※1「パワードウェア」
あうんの呼吸で人間のパワーを引き出す、ウェアのように軽い「着るロボット」。

本件のお問い合わせ

鈴与株式会社 経営企画室 石野・井上
メール: info@suzuyo.co.jp
ホームページ: /