2023.06.26

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販路別に見るBtoB物流ー事業参入に役立つ特徴や課題、解決策をまとめました!

トラックに荷物を積み込む様子

BtoB物流の販路はさまざまですが、各販路の特徴はご存知ですか?
今回は、販路別の物流の特徴と、BtoB物流を運営される事業者さまからよく聞く課題をまとめました。BtoB事業への参入を検討されている事業者さま、自社でBtoB物流を運営する中で課題がある事業者さまにも役立つ内容ですのでぜひご一読ください。
▶資料:物流アウトソーシングの手引き

BtoB物流の販路別の特徴とは?

BtoBは「Business to Business」の略称で、企業間で行われる取引を意味し、 BtoB物流とは、 企業間の商品やサービスの売買に伴う輸送や保管の過程のことを指します。 いわば法人向けの取引に関わる物流がBtoB 物流です。一方、 BtoCは 「Business to Consumer」の略称で、企業と一般消費者の商品やサービスの売買に伴う輸送や保管の過程はBtoC物流と呼びます。
今回はBtoB物流の4つの販路別の特徴をご紹介します。
BtoBの説明や市場動向については、以下のコラムでもご説明していますのでぜひご覧ください。

(1) 卸向け

卸向けの物流は、商品の卸売業者や仲介業者が、製造業者や輸入業者から商品を購入し、小売業者に供給する物流プロセスです。卸売業は市場における需要と供給のバランス調整やメーカー・小売業者間の価格交渉、商品の配送など役割が多岐にわたるため、製造業者や輸入業者は、商品を迅速かつ効率的に卸向け業者に供給することが求められます。

(2) 小売店向け

小売店向けの物流は、商品を製造拠点から小売店に供給する物流プロセスです。この物流プロセスでは、商品の製造や仕入れ後に物流倉庫に集約され、各小売店に配送されます。各小売店で顧客のニーズに応じた商品を効率的に販売できるよう、効率的な受発注管理や迅速かつ正確な配送が重要です。また、小売店は直接顧客と接する場所であるため、効果的な陳列や質の高い顧客対応が顧客満足度の向上に繋がることがあります。

(3) 百貨店向け

百貨店向けの物流は製品を百貨店に供給するための物流プロセスです。小売店向けの物流が特定の小売店に特化した物流であることに対し、百貨店向け物流は複数のブランドやサプライヤーからの多様な商品を取り扱うことに特化しています。百貨店は幅広いカテゴリーの商品を取り扱うため、複数のサプライヤーから商品を効率的に仕入れ、品質を担保しながら在庫管理や店舗への補充をする必要があり、サプライヤーとの連携が重要になります。

(4) 直営店向け

直営店向けの物流は、製造業者が自社の商品を製造してから顧客へ配送するまでの物流プロセスです。直営店向けの物流では、製造業者が小売業者として自社の商品の生産から顧客への配送までの物流プロセス全体を管理します。直営店で販売することで、製造業者は製品のブランドイメージの維持やより直接的な品質管理が可能となります。また、顧客との関係を構築することもできます。一方で、製造業者の物流業務の負荷が大きくなり販促活動などの本業に注力できないという悩みを抱えていたり、物流に関する専門的なノウハウがなく業務効率や品質に課題を感じたりする製造業者が多くなる傾向にあります。

BtoB物流でよく聞く課題

さまざまな販路があるBtoB物流ですが、販売促進活動などが本業となる事業者さまにとって物流業務は負荷が大きく、お悩みも多いのではないでしょうか。
今回はBtoB物流を運営する事業者さまからよく聞く課題をご紹介します。

(1) 各納品先の納品ルールが厳しく、対応しきれない

BtoB物流では、納品先によって専用伝票や専用ラベルの貼付、荷姿指定やパレット規格など、細かな納品ルールが定められていることがあります。複数納品先がある事業者さまは、納品先の納品ルールに応じた伝票やラベル、資材の準備や荷姿変換といった作業をする必要があり、対応に苦労している事業者さまが多くなっています。

(2) 物流コストがかさんでいる

BtoB物流でかかるコストには保管コスト、作業コスト、配送コスト、管理コストなどがあります。
BtoB物流では、在庫量や回転率を適切に把握し、商品の需要を予測し適正な在庫を維持することが重要です。商品の保管スペースに制約がある小売店や百貨店では、思うように商品の多様化や需要の変動に応じた在庫保管ができず、適正在庫を維持することは困難です。このような理由で過剰在庫となってしまう事業者さまの保管コストの増加に繋がっています。
また、特に小売店向け物流や百貨店向け物流においては、製品の仕入先となる業者が全国各地・複数の小売店や百貨店に納品しなければなりません。複数小口での配送は効率が悪く、配送コストが高くなる一因となっています。

(3) 販売チャネルの拡大で業務が煩雑になっている

コロナ禍の影響によりEC・通販市場が急速に成長したことで、実店舗の売上が低迷し、顧客の購買パターンに対応するためにEC・通販に販売チャネルを拡大した、拡大を検討している小売業者さまが増加しています。 BtoBBtoCは販売プロセスや在庫管理におけるポイントが違うので、別々の業者にアウトソーシングしている小売業者さまが多い傾向にあります。別々で商品保管や配送をすることで、各業者への在庫確認の手間が発生し、それぞれの在庫が切れないように無駄な在庫を抱える事態が発生しています。

BtoB事業者さま向け:鈴与の小売業物流サービス

ご紹介したBtoB物流の課題を解決するには、物流アウトソーシングがおすすめです。
今回はBtoB物流の中でも、複数店舗を運営する小売業者さま向けの物流センター運営と店舗向けの共同配送サービスである鈴与の小売業物流サービスをご紹介します。

鈴与は小売業者さま専用の物流センターを構築・運営し、共同配送を活用しながら、小売業者さまが展開する全国各店舗への納品に対応しています。仕入先業者さまは、各店舗へ個別に納品する必要がなくなるため、仕入先業者さまの物流業務負荷・配送コストが軽減することで欠品のリスクが減り、小売業者さま・各店舗にとって安定した仕入れを実現しています。
また、店舗ごとに定められている納品ルールに従い、専用伝票や専用ラベルの貼付といった流通加工、荷姿指定やパレット規格に合わせたパレタイズなどの出荷対応を鈴与の物流センターで行いますので、小売業者さまの業務負荷が軽減されます。

システム面では、店舗からの受注や仕入先への発注を管理できる自社開発のWEBオーダーシステム(受発注管理システム)を提供しています。鈴与のWMS(在庫管理システム)とも連携していますので、受注の取りまとめ、在庫数の確認・数量調整、倉庫への出荷依頼、といった受発注管理にかかる業務負荷を軽減、小売業者さまのコストの適正化に貢献します。
WEBオーダーシステムについてはこちらのコラムでもご説明しています。
▶受発注業務を効率化!WEBオーダーシステムとは?

他にも小売業物流サービスのソリューションや導入事例を以下のページでご紹介しています。

鈴与は、BtoB物流だけでなく、BtoC事業への参入や事業拡大をサポートするEC・通販物流サービスも提供しており、BtoBとBtoC向けを同一センター内で一元管理することが可能です。事業者さまの課題に合わせて、業務負荷や物流コスト削減のためのソリューションをご提案させていただきます。
小売店向け物流に課題をお持ちの事業者さまや販売チャネルの拡大を検討している事業者さまはぜひ一度鈴与にお問い合わせください。

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