経営の拠り所

鈴与グループには、これまで脈々と息づいてきた「共生(ともいき)」という言葉があります。「共生」の歴史は、1922年(大正11年)に椎尾 弁匡(しいお べんきょう)師(1876 〜1971)が起こした「共生運動」にさかのぼり、その基本的な考え方は「1つの個を大事にしていく。そしてこの個が本当に自立をし、自分自身で生きていく中から他との共生が生まれてくる」というものでした。


この考え方に現代的解釈を加えた、「会社がひとつの企業として自立し、また、社員一人ひとりも個々の社会人として真に自立し社会活動を営む中で、われわれと地域社会、お客さま、お取引先様、そして社員相互間を結びつける精神的な基盤となる」ものが、私たちの経営の拠りどころである「共生」です。

椎尾 弁匡の著した「共生(ともいき)」の言葉

これは一見優しいように見えますが、非常に厳しい側面を持っています。社員に対しては、一人ひとりが相手に依存することなく、自立し、信頼、協力、切磋琢磨して成長をとげることを強く求めています。個人においても会社においても、甘えた姿勢は許されるものではなく、真に自立したものが生きていく中ではじめて他との共生が生まれると考えられています。この厳しさが、創業から続く自己改革の歴史にもつながっています。

今後も、私たちは「共生」の精神で、社会に、そして皆様に信頼される企業であることを目指していきます。

  1. 社会との共生

    それぞれの本業を通じて、国家・社会・地域へ貢献するとともに、社員一人ひとりが地域社会の一員であるという自覚を持ち、社会貢献活動にも積極的に参加していきます。

  2. お客様・取引先との共生

    お客様に喜んでいただくために、それぞれの分野で専門性と、何がお客様に喜んでいただけるかをしっかりと見極める判断力を身につけ、独自に開発したノウハウ・システム・商品などの良質なサービスを提供していきます。

  3. 社員同士、グループ各社の共生

    社員一人ひとり、グループ各社が鈴与グループという場を通じて良い刺激を受け、社会人および組織人として、また、自立した一つの企業として切磋琢磨し、成長・自立していくよう、努めていきます。