2024.04.03

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特大貨物や特殊貨物の海上輸送にも対応!港湾荷役から国内輸送までの一貫対応サービス

本船荷役.jpg

通常の海上コンテナに収まらないサイズの貨物すなわち在来貨物の本船荷役や輸送手配においては、通常の貨物と違い専門的な設備やノウハウが必要です。今回は在来貨物を取り扱う事業者さま向けに、港湾荷役から輸出入手配・国内輸送までの一貫対応サービスや港湾拠点の特徴を紹介していますので、在来貨物の取り扱いにお困りの方はぜひご覧ください!

在来貨物の輸送手段とは

海上輸送においてはコンテナ船での輸送が主流ですが、通常のコンテナに収まらない貨物は他の輸送手段を選択する必要があります。
本章では在来貨物の輸送手段と、それぞれの輸送手段に適した貨物をご紹介します。

①在来船

いわゆる一般貨物船と呼ばれる船です。不定期船(トランパー/Tramper)と定期船(ライナー/Liner)があります。多くは貨物量によってスケジュールや寄港地が変動する不定期スケジュールとなっています。大きな船倉に貨物を積みつける形になるため、規格化された海上コンテナの積載許容範囲を超える大型貨物、重量物、長尺物、バラ物などありとあらゆる貨物を輸送することが可能です。木材チップ、パルプ、バイオマス燃料、重量物といった特定貨物の輸送に特化した専用船もあります。
在来船.jpg

②自動車専用船(PCTC)

完成自動車、トラック、建機など自走する車両の輸送に適した船です。船の中央や船尾に備え付けたランプウェイと呼ばれる傾斜路を通じて荷役を行います。自走貨物のみならず一般的にマーフィーと呼ばれるロールトレーラーを用いることで重量物、長尺物の輸送が可能です。マーフィーは主に40フィート(12メートル)、62フィート(18m)の長さで、100トン前後の貨物を輸送することができます。在来船で運ぶほどの物量はないが、コンテナには積載が困難な貨物の輸送に適しています。
自動車専用船(PCTC).jpg

③ フラットラックコンテナ、オープントップコンテナ

コンテナ船でも重量物や大型貨物を輸送することができます。その場合、通常の海上コンテナとは構造の違うフラットラックコンテナ、オープントップコンテナを利用します。通常のコンテナには収まらない貨物や、コンテナドアから荷役が難しい貨物の輸送が可能です。

フラットラックコンテナ
天井・側壁がなく床と四隅の柱もしくは壁で構成されています。コンテナから高さや幅がはみ出す貨物の輸送に適しています。

オープントップコンテナ
通常のドライコンテナの天井部分が開く構造になっています。クレーンで天井からの荷役が可能なため、長尺、嵩高でコンテナドアからのフォークリフト荷役が難しい貨物に適しています。
フラットラックコンテナ、オープントップコンテナ.jpg

各輸送手段の特徴を以下の表にまとめたので検討にお役立てください。
輸送手段一覧表.png

また、在来貨物の輸送においては、輸送手段の確保や本船荷役、輸出入業務や国内輸送の手配など、手配業務は多岐に渡ります。
そのため、委託業者を探す際は、在来貨物の輸送手段の取り扱いがあるだけでなく、本船荷役から保管、輸出入業務、国内輸送まで一貫で委託できる物流パートナーを見つけることが重要です。

鈴与の港湾運送サービスの特長

鈴与の港湾荷役サービスは1801年に清水港の廻船問屋として創業以来、220年以上港湾のプロフェッショナルとしてお客さまへサービスを提供してきました。
1章でご紹介したようなコンテナに収まらない貨物(重量物・長尺物)、すなわち在来貨物の輸送組み立てや、輸出入業務、陸上・海上輸送など前後工程も含めた一貫サービスをご提供します。本章では、鈴与の港湾荷役サービスの特長をご紹介します。

①さまざまな貨物の荷役作業に対応可能

200トンクレーンをはじめ、大型フォークリフト、パワーショベル、ホイールローダー、重量物トレーラーシャーシ、バイオマス荷役専用アンローダー、タグマスターなど多数の荷役機器を自社で所有し、さまざまな貨物の荷役作業に対応可能です。

②複数港湾での事業展開

本拠地である清水港のほか、複数港湾で荷役サービスを提供しています。貨物の仕出地、サイズ、重量、物量、納期に応じて最適な港湾、輸送モードを検討しご提案いたします。三河港では「豊橋輸入ROROサービス」を展開。コンテナに積載することが困難な長尺、重量貨物を自動車船にて輸送します。自社所有のタグマスター・200トンクレーンと占有土場を駆使して、内航船を利用した海上輸送や特殊トレーラーを利用した陸送と組み合わせた一貫輸送をご提案しています。

③国内港湾間の海上輸送も一貫対応

鈴与は本船荷役だけでなく、保管、輸出入業務、輸送のほか付帯作業まで一貫した物流サービスをご提供しています。
また、港の後背地への国内輸送はもちろん、鈴与海運()の内航船に接続することで国内各港への海上輸送も承ります。

鈴与の港湾拠点

前章でもご紹介したように、鈴与は静岡県を中心に複数港湾拠点でサービスを提供していますので、同時に複数港湾拠点をご利用いただくことができます。各港の特長をご紹介します。

①清水港(静岡県静岡市) 

日本有数の国際貿易港です。弊社の本拠地でありパルプ、穀物、鋼材をはじめ多種多様な貨物を取り扱っています。

② 御前崎港(静岡県御前崎市)

四輪完成車、コンテナ船、輸入鋼材の荷役を中心に、港頭地区内の豊富なスペースを活用した長尺・幅広重量物の取り扱いに対応しています。

③ 三河港(愛知県豊橋市)

日本一の輸入車取り扱い港で自動車専用船が数多く寄港する港です。欧州、北米、中南米、豪州ほかとの定期航路網があります。

④ 市原港(千葉県市原市)

プライベートコンテナターミナルを所有。危険物や再生資源など、取り扱いの難しい貨物も取り扱っています。

⑤ 常陸那珂港(茨城県常陸那珂市) 

北米コンテナ航路の荷役元請をはじめ、パートナー企業との連携により各種港湾荷役に対応しています。

鈴与の港湾拠点.jpg
上記記載外の一部港湾でもサービスご提供が可能です。詳細はお問い合わせください。

鈴与の港湾運送サービスについては以下のページでも詳しくご紹介しています。
▶港湾運送サービスページはこちら

鈴与は東海圏有数の港湾荷役会社としてお客さまの在来貨物輸送をサポートいたします。通常のコンテナには収まらない貨物をお取り扱いの方や複数港湾拠点のご利用をご検討されている方はぜひ一度お問い合わせください。
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