2023.02.20
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健康食品の物流におけるポイントとは?!

昨今、健康志向の高まりにより、健康食品の需要が増加していますが、健康食品を消費者へ届ける物流においては、どのようなポイントがあるのでしょうか。今回は、健康食品の定義と、健康食品の物流におけるポイント、鈴与の健康食品に関する物流サービスの特長についてご紹介します。
▶資料:化粧品物流サービス紹介
健康食品とは
健康食品とは、一般的に、健康に良いことをうたった食品全般のことをいいます。
健康食品のうち、国が定めた安全性と効果に関する基準などに従って機能性が表示されている食品は「保健機能食品」といい、以下3種類に分類されます。
(1) 特定保健用食品(通称トクホ)
健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、「コレステロールの吸収を抑える」などの表示が許可されている食品。表示されている効果や安全性については国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可している。
(2) 栄養機能食品
人の生命・健康の維持に必要な特定の栄養素の補給・補完のために利用できる食品。
すでに科学的根拠が確認された栄養成分を一定の基準量含む食品であれば、特に届出などをしなくても、国が定めた表現によって機能性を表示することができる。
(3) 機能性表示食品
事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品。販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたもの。※特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではない
▶参考:健康食品 | 消費者庁
▶参考:「機能性表示食品」って何?|消費者庁
健康食品の物流におけるポイント
では、健康食品の物流においては、他製品と比べてどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、3つのポイントをご紹介します。
(1)賞味期限管理
健康食品は、食品と同様に賞味期限が設定されています。賞味期限が切れてしまったものを出荷してしまわないよう、正確な賞味期限管理ができることが重要なポイントです。さらには、「賞味期限から○か月以内の商品は出荷しない」といったルールを設定して、出荷管理・在庫管理ができるようなシステムが必要になるでしょう。
(2)ロットトレース機能
健康食品に関して何らかの問題が見つかった場合、その商品の購入者を早期に把握できること も大きなポイントとなります。対象となる購入者をすぐに特定できれば、迅速に商品回収の対応が可能となります。そのためには、健康食品のロット番号を管理し、誰にどのロットを出荷したのか、という流れを把握できていることが必要になります。
トレーサビリティについては以下のコラムで詳しくご説明していますので、併せてご覧ください!
▶コラム:トレーサビリティとは?種類やシステム導入のメリット、鈴与のWMSをご紹介します
(3)温度管理
健康食品の中には、温度管理が必要なものもあります。健康食品の品質を担保するために、適切な温度管理を行っている場所・倉庫で保管することもポイントとなるでしょう。
鈴与の健康食品物流―製造から物流までワンストップでご提案
鈴与では、上記でご紹介したポイントにもしっかり対応した物流サービスを展開しています。
今回は、健康食品に最適な体制を整えた富士山フロント物流センターと、健康食品に適した鈴与の管理体制についてご紹介します。
特長1:健康食品OEM企業が集積した立地
静岡県の富士地区は、健康食品のOEM企業が集まる立地です。
鈴与の富士山フロント物流センターはその富士地区に位置していますので、健康食品のOEM委託先とも近い距離の倉庫立地となることから、製品のみならず、原料の保管をすることも可能です。
特長2:健康食品の製造室やクリーンルームを設置
富士山フロント物流センターでは、通常の入出荷や在庫管理といった物流機能だけでなく、健康食品のボトル充填の作業を行うことができる製造室を設置しています。
また、クリーンルームも設置していますので、品質面においても安心してお任せいただけます。
特長3:通販にも最適な倉庫立地と物流波動に対応した出荷体制
健康食品は、個人の消費者が多いため、通販事業を展開する事業者が増えています。
静岡県富士地区は、大消費地である関東や中京エリアに近い立地となりますので、通販出荷にも最適な立地と言えます。また、物量が大きく増加した際にも柔軟に対応できる出荷体制を構築しています。
特長4:健康食品の取扱に適した管理体制
鈴与では、自社で開発した倉庫管理システム(WMS)を利用し、入出荷や在庫の管理を行っています。
鈴与のWMSには、賞味期限やロットを管理することができる機能を設けていますので、より正確な在庫管理とトレーサビリティ管理が可能です。
特長5:3温度帯の倉庫エリアを保有、商材にあった温度管理が可能
富士山フロント物流センターでは、+5℃、15℃、30℃以下の温度管理エリアを保有しています。
健康食品では、商品によってさまざまな温度帯での管理が求められますが、複数の温度管理が必要な場合にも富士山フロント物流センターの1か所でまとめて管理することができます。
鈴与は、国内の物流のみならず、輸出入通関や国内輸送など、原料の調達から製造、出荷配送までワンストップで対応することができます。
健康食品に関する物流に関して、課題やお悩みのお持ちの方は、ぜひ一度鈴与へお問い合わせください。
▶鈴与の3PLソリューション
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