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船と海とともに―山高五郎の船舶画―船の科学館コレクション



さくら丸(1916年)


浜名湖(1953年)


瀬戸内乗合船(旅行記より 1915年)

2021年11月20日(土)~2022年1月23日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(1月10日は開館)

山高五郎は1886年(明治19)に東京に生まれました。父は元幕府の直参旗本で、維新後は京都・奈良・東京の帝室博物館長を歴任する文官エリートでした。5歳の時に、サンフランシスコに向けて船で出向する父を見送った頃から艦船に興味をもつようになり、東京帝国大学工科大学と大学院で船舶における電気の応用研究を行いました。1911年(明治44)に専門はもっぱら理工系で三菱合資会社長崎造船所に入社、海運大国となりつつある日本の造船業の一躍を担っていました。

一方で、山高五郎は幼少時から日本画家の野口幽谷に絵画の基本を学んでいました。しかし、本人も記録として描いたと言ったように、本格的な油絵の作品は少なく、瑞々しい水彩画や洒脱な風俗画、旅行記の挿絵といったものが多く残っています。その中でも船舶画に注目すると、山高五郎はスケッチを基本に船を細密で忠実に描いており、やはり理系の作家だと納得します。

彼の作品には風景中の点景として船が描かれた作品が多くあり、これらには詩情が溢れていて、山高五郎の船舶画の特徴となっています。また、船にとどまらず、空襲で燃える街や、戦争中の庶民の暮らしをコミカルに描いた風俗画、自らの旅行記の挿絵など、作品の領域は幅広いものでした。また、文筆活動も行い、著作・挿絵を担当した『図説 日の丸船隊史話』(1981年)を刊行しており、非常に才能に溢れた人物であったことがわかります。

本展示会は2020年4月に、山高家より船の科学館に寄贈された「山高五郎コレクション」を、同館のご厚意により初めて紹介するものです。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■協力
公益財団法人日本海事科学振興財団(船の科学館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞社静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ